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旧暦晩春の出来事 番外編 柳絮を探しに

晩春に柳が飛ばす、種を旅立たせるための雪のような綿毛。
柳絮(りゅうじょ)というのだそうです。

前回の記事でその話をしたら、コメント欄にこんな愉快なメッセージが寄せられました。

これからの季節、北海道大学の構内はポプラの「わたぼこり」でなかなかスゴイ事になります。「これ集めたらお布団になりそう」なんて話したことがありまして。

こぢんまりさん

わたぼこり?布団?
そんなに飛ぶんだ!
これはもう一度見に行かねば。

ということで、出かける前に、林試の森公園のTwitterを再度チェックしました。

ヤマナラシ、カロリナポプラ、ニオイドロ。
3つの名前を頭に叩き込み、林試の森公園へ。

まず入り口近くの樹木マップで木の場所をチェックしました。

Cコーナーにヤマナラシとニオイドロ。F コーナーにカロリナポプラ。なるほど。

うーん。意外に離れた場所にあるな。昼休み中に回れるかな。
そう思いながら、急ぎ足で最初の角を右へまがりました。
あとは、道なりにまっすぐ行けばいいはずです。

ところが、この地図、どうやら小径が省略されていたようで、最初から道に迷ってしまいました。
こんなに単純な道なのに、方向音痴は一生なおらないのかなあ。

迷い迷いCコーナーをうろつきましたが、柳絮らしきものは見あたりません。メジャーな木?以外は名札もかかっておらず、どれだろう、と散々探しまわった挙句の結論。
Cコーナーには今、柳絮はない。

気を取り直して、カロリナポプラを目指してFコーナーへ。
こちらもなかなか迷わせてくれる道でした。
キョロキョロしながら目的地に近づくにつれ、地面に白い綿毛が目立ち始めました。

目指すはこの道の終着点です。

そして目的地に到着。

お布団になりそう、とは言い得て妙。
白いふわふわがかたまって、そこかしこに散らばっています。

草花も綿帽子をかぶっています。

種らしきものをつけた綿毛もちらほら見えます。

地面すれすれにしゃがみこんでiPadで写真を撮っていたら、ご夫婦らしい二人連れが通りかかりました。女性の方が、
「この季節には、この白い綿みたいなのが飛ぶのよ。
ほら、なんていったかしら。
なんだったかしらね。」
お連れさんに話しかけているようで、最後のセリフは私に向けて言っている気がしたので、立ち上がって振り返り、
「ポプラですよ。ほら、あの木」
と指さしました。

「あらあ、ポプラですってよ。あの木ですって。」
なんとなく雑談を交わした後、立ち去るお二人が向かっていった先の地面も白く染まっていました。

最後にもう一つ気になることが。
ポプラが飛ばす綿毛も「柳」絮と呼んでいいのかな?

調べたところ、ポプラはヤナギ科ヤマナラシ属。柳の一種で、この日探したドロノキやヤマナラシの仲間でした。
どうやら、ポプラの綿毛も柳絮と呼んで大丈夫そうです。

あー、楽しかった。

大満足の一日の最後に、もう一つ嬉しい出来事が待っていました。
ポプラのコメントを下さったこぢんまりさんが、私の記事に呼応するかのように、ポプラ記事を投稿されていました。


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