どんな言葉よりも
最近読んだ本から、印象に残った一節をご紹介します。
フランネルさんがご紹介くださった、アン・モロウ・リンドバーグ著「海からの贈物」。
人や物、なすべきことに囲まれた生活を離れ、一定期間、離島で一人きりで暮らした著者が、島の中で、時折、友人と過ごした時間について述べた部分です。
生活の場には、言葉が満ちています。
言葉が持つ力に魅力を感じつつ、言葉が空回りするように感じること、沈黙を埋めるために言葉を発することも、ままあります。
でも、ある程度、言葉で語り合った後は、人と人との間に媒体となる言葉はいらなくなる。ごくたまに、そのような出会いが人生にはあるような気がします。
一人でいること。
誰かとやりとりすること。
それらをいくたびも積み重ねた先に、共に時を過ごすことの幸せを、心から感じられる瞬間が与えられる。
そんな気がします。
おまけ
一人暮らしをしている息子が、昨日帰省しました。
久しぶりに家族に囲まれ、怒涛の弾丸トークを繰り広げます。
静かな時間が5秒と続かない、賑やかな環境が、久しぶりに戻ってきました。
「うちはこうじゃなくっちゃね。」
と長女。
言葉があふれる環境も、愛おしいものです。
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