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江ノ島へ 3 トンボロ
潮が引き、本来は海底であるべきところに降り立ちました。
もっと雑然とした海底の様子が見えると思ったら、砂浜の延長のしっかりした地面。
スニーカーで普通に歩くことができました。
波が、島のような障害物を回り込む時に、障害物付近に堆積した砂を運びます。これによって砂州ができる現象がトンボロ。イタリア語だそうです。日本語では陸繋砂州(りくけいさす)。
砂地が海底に広がっているのかと思いきや、トンボロ現象が起きた時特有のものなんですね。
『吾妻鏡』という鎌倉時代の歴史書には、1216年1月突然江の島の海に道が開け、舟を使う必要がなくなって国中の人々が集まった、とあります。
13世紀初めには、トンボロはとても珍しい現象だったようです。
今より海が深かったのでしょうか。
そうすると、今見えているこの景色も、地形の変化でいつ見られなくなっても、おかしくないのかもしれません。
それにしても、濡れた砂浜が、空の景色を映すほど光を反射するとは、知りませんでした。
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干潮に向かって、波打ち際がゆっくり後退していきます。
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ひたすら砂浜が広がる部分と、石や貝が落ちている場所があります。
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普段は水の下にある橋脚。
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普段は、島に徒歩で渡るために、弁天橋を使います。
弁天橋の長さは、389メートル。
それと同じ距離の海底を歩きながら、江ノ島に向かうのは、なんとも気持ちがいいものでした。
ところが…
続きます。
おまけの話
少し前に行った竹生島は、花崗岩の一枚岩でできていました。
トンボロを生み出す江ノ島はどうなんだろうと、調べてみたところ、複数の地層が混在する、かなり複雑な地形のようです。
次回は、地層を目当てに行くのも楽しそう!