27 尿バッグしんどろーむ?
母は入院中に、尿のバルーンカテーテルをいれた。(尿バッグと呼んでいたので以下、尿バッグ)
退院後、600ml程出ていた尿も
1ヶ月後には半分になっていた。
水分摂取量にも寄るが、腎機能が正しく機能しなくなり、尿も徐々に出なくなるという。
「死ぬ24時間前には尿が出なくなるらしいよ。」姉が教えてくれた。
今日はまだ尿が出ている。ということは
今日も明日も生きる、大丈夫だ。
なんて安心材料にしていた。
尿関連でびっくりしたことがある。
1つは
紫色採尿バッグ症候群 だ。
ある日尿バッグに溜まった尿をみて、
「あれ、なんか黒いよ?」と思った。
家族に伝えバッグをよく見ると…
尿が黒いのではない、バッグの色だ!
よく見たら、尿が溜まっていた部分のバッグが紫色になっているのだ。
よくわからない私たちは看護師さんに電話をして相談した。
すると、
大腸菌によるもので女性はなりやすい。
尿が出ておらず、膀胱がはっていたりしない限り大丈夫。
とのことだった。色が色なので、みんなびっくりしてしまうらしい。私達ももちろん焦った。
もう1つは
尿の混濁具合。
初めはきれいな尿だったが、次第に混濁していき、後半は茶色いドロドロ、もはや味噌だった。
こんなんじゃ尿の管もすぐ詰まるわな。
看護師さんから教わったミルキング(=管の流れを良くするために、管をもみもみする)をやっても、尿はなかなか出てこなかったため、管の交換、洗浄、尿バッグの交換を頻繁に行ってもらった。
血尿もあったけ。出てるのはもはや尿ではなく血だった。これ以上母の血を取らないでー!って思ってた。
尿バッグが紫色にかわるなんて知らなかったし、人間の尿がこんな色になってこんなに異臭を放つようになるなんて、知らなかった。
尿のことだけではないけれど
お見舞いに行くだけじゃ知り得ないことだらけの毎日だった。
同時に看護師さんに敬意を抱いた。
同級生の看護師になった友達は毎日いろんな人のいろんな状態に対応しているんだもんな…すごいな…
なんて、思って
看護師のお友達に、看護師ってすごいね!なんてLINEを送った。
全てのこと、
当たり前じゃなく有り難いことなんだよね。