【お金の話】航路を維持するとはどういうことか #19
おはようございます、chapiのすけです。
昨夜は雨風の激しい嵐でしたが、今朝は雨上がりの気持ちの良い朝です。こういう休日の朝は素晴らしいですね。
さて、今日はつらつらと最近思うことを書いてみたいと思います。
魅力的な情報が多い投資環境
以前と異なり、現在の投資環境は投資対象だけでも何千という選択肢があります。国内大手のネット証券であっても、個別銘柄、ETF/ETNなどを含めて3000~4000銘柄に投資が可能です。そうなると、SNSなどでは「~~という銘柄がアツい!」「これからこのETFが来る!」という魅惑的な情報が飛び交います。
気になりますよね。だって私たちは、ゴールは人によりけりとは言え、儲けるために投資を行っているのです。今自分が投資している銘柄よりも効率的に利益を出せる投資対象があるのであれば、乗り換えたくて堪らなくなります。
具体的に言えば、昨年夏~年末にかけてはハイテク×グロースの相場でした。このnoteでも紹介したeMAXIS Neoといったテーマ型投信も大きく利益を上げました。
年明けにはクリーンエネルギーが注目されました。また、大麻合法化への期待から大麻関連株が暴騰しました。
そしてそれらは2月の中旬に揃いも揃って暴落しました。
話題銘柄は話題になった時点でもう遅い
私自身もそういった情報につられ、年末年始にクリーンエネルギー系ETFの$ICLNに投資したのですが、見事に2月の暴落に巻き込まれがっつり損を抱えてしまいました。
#遊び枠での運用です。コア資産は愚直にインデックス投資を続けています。
※ICLNの直近1年チャート
たった一度の経験で全て決めつけるのは良くないかもしれませんが、ここで学んだのは、話題銘柄というのは話題になった時点で既に割高だ、ということです。もちろん割安で放置されている銘柄もあるでしょうが、しっかりと調べもせずに感覚的に飛びつくと火傷するんだな、と学びました。
ですので、投資を始めた初心者の方は、情報に左右されることなく、最初に自分が決めた航路をしっかりと維持することが大切だと思います。そして航路を維持することは、魅惑的な選択肢が多い現代において、とても難しいことであるということも自覚しておくべきだと思います。
航路を維持するとはどういうことか
具体的に、航路(自分の投資戦略)を維持するということはどういうことでしょうか。
少し矛盾するかもしれませんが、私は一度決めた戦略を途中で方向転換させることは構わないと思っています。
なぜなら市場は常に変化するからで、5年後10年後の姿は誰にも分からないからです。今は米国株が絶好調ですが、5年後もそうであるという確証はありません。10年後、20年後は今の新興国への投資が最適解と言われているかもしれません。
ただ、大切なことは自分の投資スタイルを貫くことだと思います。
①短期トレードで個別株中心に利益を細かく積み上げていくか
②短期~中期トレードでグロース銘柄中心に攻めるか
③長期運用方針でインデックスでゆっくり積み上げていくか
航路は大きくこの3つから選べばいいと思っています。
そして多くの人にとって①と②は適切ではなく、③が最適解だと思います。我々個人投資家は投資のプロではありませんし、多くの人が投資活動に割ける時間は限られているからです。
もしかするとリターンは①と②のほうが上げられるかもしれませんが、明日、明後日の利益を追い求めているのではなく、20年30年先の利益を追い求めているのであれば③であるべきです。
ですので、③の範囲内で、特定銘柄を思考停止で持ち続けてもいいですし、場合によっては途中で別のインデックスに乗り換えても私はいいと思います。
#もちろん乗り換えにはコストがかかりますので、短期的に乗り換えない方が良いです。
まとめると、私の考える「航路を維持する」とは決めた銘柄をホールドし続けることではなく、「投資スタイル」という大きな枠組みを維持することだと考えています。
株式市場は複雑怪奇で、一見穏やかだった海が急に大荒れになったり、吹雪いたり、無風になったり、とまるでONE PIECEのグランドラインのような場所だと思っていますので、その時々に合わせた柔軟性も多少は必要だと思います。目の前に急に氷山が表れて、方向転換しなかったらぶつかって沈没ですからね。
ただ、特に何か大きな問題があるわけでもないのに、魅惑的な情報につられて航路を変えてしまうことは一番やってはいけないことだと思います。
バフェットの言葉
アマゾンを創業したジェフ・ベゾス氏とウォーレン・バフェット氏の有名な会話があります。
ベゾス「あなたの投資哲学はとてもシンプルなのに、なぜ世間の人々は真似をしないのでしょうか」
バフェット「簡単なことです。誰もが出来るだけ早く金持ちになろうとするからです。ゆっくり金持ちになろうとする人は少ないですからね」
他人が「どこどこの銘柄でいくら儲けた」という話はとても魅力でついついつられがちになりますが、「儲けた」ということは「暴騰した後」なのであって、これからも暴騰する根拠にはなりませんし、その他人があなたの投資の責任をとってくれる訳でもありません。
SNSに流れてくる情報は他人の生活音程度に捉えておいて「あー儲かって良かったね」くらいで次の瞬間に忘れているくらいが丁度いいですね。
自分の目標に向けた投資スタイルを維持する
私たちには目標があって投資をしています。目標は人によって異なります。他人の航路に思いを馳せる必要はなく、相手にすべきは目の前の自分が決めた航路であり、これから進もうとしている大海原です。
私たち個人投資家は自らの資産という船の船長でもあり航海士でもある訳なので、目的を見誤ることなく、しっかりと航路を維持していきたいですね。
これから投資を始める方、始めたばかりの方が私と同じような過ちを犯さないように。自分の投資スタイルを貫けますように。
そして願わくば、その投資が、穏やかでゆったりとした幸せな人生の一助となりますように。
それでは。
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