自分の人生の主役は自分!映画『14歳の栞』を鑑賞して
上演最終日、ギリギリ間に合いました。
福岡、警固Kinocinemaで上演されていた『14歳の栞』
ある中学校1クラス全員、35人全てにしっかりとインタビューし、学校生活だけでは無く、家庭+週末の買い物姿まで撮影…。
まずびっくりしたのは、「よく撮れたな!」という事でした。
全員の赤裸々な姿は本人だけでなく、父兄にも不快に映るのでは?と感じられます。学校側、父兄、本人達の理解無くては完成されなかった作品だと思います。
次の驚きは、舞台の学校は生活レベルの高そうな地域で全く荒れていない
ように見えるクラスなのに、不登校、いじめがあったことです。
今の子供達には、これらは普通の生活に溶け込んでしまっているのかもしれません。そんな彼らはとても真面目に人生に向き合い、真剣に悩んでいました。自分の中学2年時代とはまったく違った世界がそこにありました。
私達が中学生の頃はSNSはありませんでした。友達に気持ちを伝えるのは、直接話すか、その頃流行った交換日記に書くかしか無かったです。クラス内は同じ嗜好を有するグループがいくつかあり、他のグループの人とはあまり接触を持たなかった記憶があります。
その為か、とても少ない情報で満足していました。外の世界の事なんて知ろうとも思いませんでした。それが当たり前(常識)でした。
ということは、私達の常識は彼らには全くトンチンカンな話と感じられてしまうのだと思います。彼らの気持ちを汲み取るには我々大人も学ばないといけないんですね。
私には子供がいません。お子さんがいらっしゃる方がこの作品をどう見られるか感想が知りたくなりました。
また、劇場には中高生らしき少人数グループも来ていました。単館系映画館では珍しい光景でした。
同世代の彼らはこの作品を鑑賞してなにを思うのでしょうか?
色々と考えさせられる作品でした。