読書記録52『雨天炎天』
村上春樹『雨天炎天』
(新潮文庫 1990年)
作家さんが書くエッセイが好きだ。
「らしさ」が全開になる。その人がどのようなことを考え感じて文章を書くのかがわかるからだ。
出不精なくせに、必ず紀行文や旅行記を読むとすぐに影響を受ける。
「あ、いってみたい」「旅がしたい」と単純な思考で思ってしまう。
現在の日本は信じられないくらいの円安なので「雨天炎天」に描かれる貧乏旅、格安にはならないだろう。
ギリシャやトルコの今はどうなんだろうか。今でも格安なんだろうか?かつてよりも物騒なんだろうか?
10時間も歩くとか、シャワーもない数百円のホテルに泊まるとか。カビの生えたパンやゲリラや武装集団がゴロゴロいる環境。
ハードな旅には憧れるが、自分には無理だろう。
しかし、人間というのは不思議で贅沢なものだ。ないものねだりだ。
村上春樹さんも、振り返ると観光地のような場所よりも厳しい経験をした場所に想いを馳せている…。
ありふれた景色にはぐっとこないようだ。
現在体調を崩し、外を出歩くこともままならないが、完治したらカンタンな旅をしてみようかと思う。
なんだか、今ならハードな旅も意外にこなせるんじゃないかという変な自信もふつふつと湧いている。
(きっとそれは気のせいです!!)
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