お湯割点前
昭和30年に小田原の老欅荘裏のみかん山の中腹に農家の家の一部を利用して田舎家の茶室を建てた松永耳庵は、そこで囲炉裏に見立てた炉を囲んで、自由な茶の湯を楽しみました。
この茶室が現在は老欅荘隣に移築された無住庵です。
園遊会も開いて、多くの人を招き茶や食事を振る舞ったそうです。写真はその時に耳庵が自在に釣った手取り釜の湯を柄杓で汲み、ウィスキーのお湯割を作る姿を写したものです。
まるで盆点前の要領で柄杓のお湯をグラスに注ぎ、周りで興味深げに見守るお客様の姿に、楽しい一座建立の雰囲気が感じられます。
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