茶野森かのこ
メゾン・ド・モナコのアパートの住人は、火の鳥の青年フウカ、水の妖の美女マリン、狼男のギンジ、男性アイドル猫又のナツメ、化け狸の少年ハク、貧乏神の春風。 そこへ、夢や仕事を失った人間の女性、なずながやって来る。 曾祖母が渡せなかった手紙、その宛先を探していたなずなは、手紙の事を知る春風に手招かれ、火の玉騒動の犯人と疑われるアパートの住人達の疑いを晴らそうと、彼らと共に奔走する。 ちょっとずつ過去から前を向いていく、なずなと妖達のお話です。 #あやかし#恋愛要素#長編小説#オリジナル小説#日常小説#現代ファンタジー小説
描いたらくがきをまとめました。
「この薬を飲めば、人生をやり直す事が出来ます」 とある国のとある街。ある夜に、踊り子をしている彼女の元へ、軍人の青年が訪ねてくる。 彼女には、秘密があり、自分を生きる事をやめた過去があった。 そんな彼女に軍人が提案したのは、人生をやり直す薬と、結婚だった。 彼女がもう一度、今の自分のまま生きる決心をする、その場面のお話です。 #オリジナル小説 #ファンタジー小説 #恋愛要素 #ヒューマンドラマ #短編小説
「わ、私も雇って貰えるんですよね!」 「サキさんにも言ったろ?君の力が必要だ。それに、君…
サキの病室を後にしてから、なずなはどういう事だと春風を問い詰めたが、春風はどこかもったい…
*** 町内会のイベントは大成功の内に幕を閉じ、それから数日後、なずなは自身で借りていた…
** ふ、と夏の風が心地よく頬を撫で、春風は現在のメゾン・ド・モナコを見上げた。 笑…
なずなは自分に頷いて、そっと深呼吸をした。 「良かった…これで心残りはありません」 そう…
ライブが終わると、三人は温かな拍手に胸を熱くしたまま、感謝の思いを込めて頭を下げた。 ア…
*** ライブの時間は二十分程、曲は三曲。 アパート内の二階への階段で、ふぅ、となずなは…
「ここは昔、レストランだったって言ったろ?僕は昔、君のひいおばあさん…ヤヱさんがまだ若か…
なずなもレストランを手伝いつつ庭の様子を眺めていると、ある人の姿に目を止めた。 「明里!…
*** そうして時は過ぎ、今日はいよいよイベントの日だ。 キレイに整えられた庭には、チラ…
「も、もしもし、久しぶり。ごめんね急に…今、大丈夫?」 『うん、大丈夫だけど…』 久しぶ…
その夜、もやもやが止まらず、少し冷静になろうと、なずなは庭に出て、イベントの為に出してい…
ふぅ、と溜め息を吐いて、なずなはアパート内の階段に腰掛けた。 目玉というか、イベントで一…
*** それからなずなは、気持ちを切り替えて、レストランとイベントの準備に集中して取り組…
*** 「…僕に、シュガを責める資格はないんです」 フウカの言葉を鼻で笑うシュガに、ギン…
だが、そんな二人を、碧の国の妖達はよく思わなかった。元々が、よその国の妖との交流に積極的…