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帰国子女が思う多様性
Hi, 留学ネキです。
本日は、多様性について考えてみました。
What's your definition of "Diversity"?
◎多様性の定義
近年やたら注目されている「多様性」という言葉、
皆さんは多様性についてどのように考えていますか?
まず、多様性の意味をGoogleで検索してみましょう。
昨年の夏、小論文の対策のために読んだ小説。
そして、留学経験をもとに私の考える多様性とは何かについて詳しくお話していきます。
◎小説から考える多様性
朝井リョウさんの「正欲」
タイトルと表紙に一目惚れして購入しました。
大まかな内容
『正欲』には、「普通」とされる価値観に馴染めない人々が登場する。彼らは社会の枠組みの外側に生きており、誰にも理解されない孤独を抱えている。多様性が叫ばれる時代にもかかわらず、彼らは「受け入れられる多様性」の範囲から外れているのだ。例えば、作中のある人物は、自分の本当の欲望を隠しながら生きている。「他人と違うこと」が許されない社会では、彼の存在自体が否定されるからだ。
多様性とは、本来「違いを認める」ことのはずなのに、私たちは自分が理解できる範囲の違いしか受け入れられていないのではないかを考えさせれました。
質問です。
自分と違う価値観をあなたは本当に受け入れられますか?
多様性なんだからなんでも受け入れられます!と一途には言えないはずです。多様性という言葉を使う時、私たちは必ず自分が基準になっています。
自分を普通という社会の輪に入れていませんか。
普通というくくりはとても悲惨なものです。
多数派が普通であり、少数派の価値観は異常であると考えられてしまう。
本当の多様性とは、他人との違いに気づき、自分の価値観に縛られないことなのではないのでしょうか。
◎カナダ留学から考える多様性
カナダは「多文化主義の国」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
実際に留学して、その言葉が建前ではなく「多様性を受け入れる姿勢」が整っていることに気がつきました。
日本では、「みんな同じであること」が強いという社会形成がされています。小説で述べられていたように異常な価値観は、多様性に含まないのです。
カナダではどうでしょう?
「違っていて当たり前」という考え方が根付いていました。周りに合わせるのではなく、自分らしく振る舞うことが当たり前なのです。
そのため、学校のルールの中に見た目に関する縛りは一切ありませんでした。
日本人だからこうだよね?と決めつけられることもありました。しかし、逆に私もカナダ人だからと決めつけていた部分に気付かされました。
違いをただ認めるだけでなく、違う価値観を持つ人を知ろうとする努力が大切なんだと学びました。
◎みんな違って、みんな強い
『みんな違って、みんな強い』は多様性にピッタリの言葉であると思います。
正欲では、登場人物達が「違い」が原因で生きづらさを抱えていた。強くなるどころか、社会の片隅に追いやられてしまっていました。
このような矛盾が生じる社会では、「理解できないものも存在する」という前提を持つことが重要なのかもしれません。
カナダでは、違っていることが当たり前だ。というマインドセットがありました。1人1人が生き生きと生活ができる多様性のマインドセットです。
しかし、受け身として待つのではなく相手を知ろうとすることが多様性への第一歩になります。
多様性とはみんな違って、みんな強いんです。
これが私のたどり着いた結論です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
Thank you for reading.
I hope you could find new perspective.
See you next time!