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最終回を迎えた2024年夏アニメについてかいつまんで話す

・前回

・マガジン


毎年春クールのまとめは7月にやっているのですが、7月にもなると暑くて「どこが春なんだ・・・」と思いながら書いています。しかし夏クールの場合は、10月になってもまあまあ暑いので季節のギャップを感じず、夏の陽気を感じたまま書けるので一番振り返りやすい時期だと思います。それが記事の完成度に繋がるとは限りませんが・・・。
 
 
今年から最終回、または1クールまで見た感想を書いています。印象に残った回は冬~秋をまとめて10本選んで年末に投稿する予定です。
 
そしてこれまで同様、自分が見た作品の中から、前回触れたものを半分、今回初めて触れる作品を半分といった具合で感想を書いていきます。
 

 
・義妹生活
全話通して物静かな空気感が徹底されており、派手さこそ無いですが、沙季と悠太には大きな変化が確かにありました。義理でも兄妹になった以上、恋愛感情を持ってはいけない、それによって親を悲しませてはいけないという2人の葛藤や、後半で見られる2人のすれ違いは、見ていて歯痒い気持ちになりました。中でも9話は見どころも見応えもある回で特に印象に残っています。花火が上がる中、明らかに2人の気持ちは高揚している場面で沙季が悠太のことを「兄さん」と呼ぶシーンや、沙季が髪を切ったシーン、日記の鍵を川へ捨てるシーンなど、悠太に対して抱いてしまった恋愛感情にけじめをつけ、家族として、義妹として生きていくことを決めたシーンがとても印象的でした。悠太から見れば「義妹と暮らす生活」ですが、沙季としては「義妹として暮らす生活」になるという事をこの回でようやく気付かされ、タイトルの見方も変わりました。今まで悠太の目線でこのタイトルを見ていたので、ここでのタイトル回収にはやられましたね。
9話は良かったけど、でも2人はそれでいいの!?残り3話はどうするの!?と思っていたわけですが、何とか2人が先に進みそうな展開になってきた所で終わりましたね。今後2人はどうなっていくんだろうと気になる作品でした。
 
 
・先輩はおとこのこ
全体的にはコミカルなラブコメなのですが、3人それぞれが悩みや葛藤を抱いており、それをどう受け入れて乗り越えていくかといった人間模様も見られる作品でした。咲の事も最初はおもしれー女だと思っていましたが、彼女も両親の事で悩みを抱えていて、普段の明るさが逆に悲しく見える事もありました。
まことも段々クラスの人達と馴染んできたり、女装についてもある程度理解されたりはしましたが、やはり最大の壁は母親でした。母親として自分の子どもを心配するのは当然だと思います。それでもまことを男の子らしくしようとする異様な執着は何だろうと思っていましたが、それが最終回になってようやく分かります。その人の人生だから好きにさせれば良いとも思いますが、それによって周りから白い目で見られるのも家族としては辛いとも思いますし、これは難しい問題です・・・。
あとは3人の今後が気になるところですが、終盤を見る限りまことは咲を取る気がしますし、そうなったら竜二はどうなるのか。この続きは劇場版で見られそうなのでぜひ見たいところです。
 
 
・<物語>シリーズ オフ&モンスターシーズン
終わる終わると言っていて結局終わらない物語シリーズも続・終物語以来5年ぶりの新作です。この間に「美少年探偵団」があったのであまり久しぶりという感じでもない?
オフシーズンの愚物語、撫物語では撫子と余接が大活躍。こうして見ると、作中で語られていたように確かに撫子はシリーズを通してキャラが変わりすぎています。そんな過去の撫子4人が一斉に会するのは、全キャラが登場する最終回のように撫子の物語の完結として相応しい内容だと思いました。
そして忍がアセロラ姫だった頃の話である業物語でようやく吸血鬼になった経緯と謎のネーミングの由来が分かったところで今やっているモンスターシーズンへと繋がり、よく知った物語シリーズになっていきました。女子高生をミイラ化させているのがスーサイドマスターでないとしたら一体誰なのか。今後も楽しみです。
 
 
・天穂のサクナヒメ
ゲームの存在自体は知っていましたが、ガチな稲作をするゲームという認識でしかなく、初めてその内容を目の当たりにする事になりました。
稲作は本当に1からのスタートで、土を作り、田んぼを耕す所から始まり、試行錯誤の末ようやく収穫と、これはゲームでも大変そうだと思いました。ストーリーは稲作ばかりがフォーカスされるわけではなく、島に蔓延る鬼の討伐、憎み憎まれの人間模様など、戦闘シーンも多く描かれていました。
そんな中自分は、最終回でココロワヒメがサクナヒメに刃物を向ける幻覚のシーンでヤンデレ要素を感じ、自分は別にヤンデレが好きなわけでは無いのですが妙な興奮を覚えてしまいました。自分としてはもっとココロワヒメのサクナヒメに対する歪んだ感情を掘り下げて欲しかったですが、そういう作品では無いのでここらで自重します・・・。


・小市民シリーズ
コップ3つとスプーン1本でどうやって3杯のホットココアを作るとか、マスタード入りの揚げパンを誰が食べたとか日常の些細な謎もあれば、自転車泥棒、誘拐事件という穏やかでないものまで幅広く展開されていました。薬物疑惑の調査は流石に警察の仕事だろと思いましたが・・・。
大小さまざまな事件はあれど、結局一番恐ろしかったのは小佐内さんでしたね。自身に降りかかった誘拐事件すら手玉に取り、半沢直樹も真っ青なやり返しぶりは怖くて震えました。小鳩も小佐内さんに怖い一面がある事を匂わせる事は言っていましたけど、まさかここまでとは・・・。
結局誘拐事件を機に2人は仲違い状態になってしまうわけですが、2人ともそれぞれ新しい人間関係を築いて・・・といった所で次の秋・冬へと繋がります。連続2クールでやれば季節的にも良い感じだったと思いますが、贅沢は言いません。来年まで楽しみに待ちます。
 
 
・しかのこのこのここしたんたん
最初から最後までイカれ倒した作品でした。毎週見ていても慣れる事が無く、毎回のように何で!?どういうこと!?とぶっ飛んだ内容に翻弄されっぱなしでした。
最終回特有のシリアス展開に持っていく引きを見せたかと思いきや結局いつも通り、というのは他のアニメでも見た事がありますが、あそこまで引きを無視できるのは「それがしかのこだから」という他ありません。メタ発言も急展開も何でもありですからね。
のこたんとこしたんが喫茶店に行った回が地味に好きで、あそこではこしたんはツッコミ役に回らず、世間体を気にせずのこたんと普通に接している貴重なシーンが見られるんですよね。あれこそのこしてえてえんじゃあ!と思うシーンでした。ぶっ飛んだギャグアニメにも関係性を見出して楽しんでいました。


・かつて魔法少女と悪は敵対していた。
絶筆の今作をどうアニメにするのかアニメ化が発表された時から気になっていましたが、実に原作通りにアニメ化されました。違う所といえば話の順番くらいでしょうか。
OPでも”未完成なままでいいの エンドロールはいらないから”と歌っているように、今日もまた白夜とミラが公園で会っているという終わり方は未完結の今作らしくて良かったと思います。
あと同じくらい気になったのが火花の事で、果たしてあのセリフは出るのだろうかと思っていましたが、ピー音のおかげで無事(?)「フ★ーック!」もアニメで再現されました。考えている事をそのまま伝えれば白夜も怯えずに済むのに・・・。
前にも書いた通り、白夜がスライムに襲われたり、悪の組織に捕まり手足を拘束されたり、ベラトリックスの妄想などメニアックなシーンが美しい作画で見られた事は感謝の念を抱かざるを得ません。本当にガチのマジで同じ制作陣でいぬぼくが作られないかと願って仕方ありませんが、見られると思っていなかったまほあくのアニメが見られて本当に良かったです。
 
 
・負けヒロインが多すぎる!
毎週楽しみにしていたから終わって欲しくないと思うアニメも毎クールのようにあるわけでは無いのですが、今作は本当に終わって欲しくなかったです。最終回が賑やかだっただけに尚更そう思いましたし、実際最終回を見終わってから何だか力が抜けてしまいました。
負けヒロインというのが自分の性癖にぶっ刺さりな属性なので設定だけで魅かれるものはあったのですが、従来のラブコメならば掘り下げないであろう負けヒロインのその後が描かれていて、失恋はしたけど前を向いていく内容も良かったです。あとこの作品って所々変な部分もあって、部室にそうめんの箱が山積みになっているのに誰もツッコまなかったり(描かれていないだけで散々ツッコんだ後かもしれない)、射的で景品が破壊出来る程の高火力が出たりとか所々ぶっ飛んでいるのが面白いです。あの射的の銃は合法なのだろうか・・・。
全話見ても3人のマケインの中で一番好きなのはやはり八奈見杏菜でした。アホっ子でおもしれー女だし食べ物の事ばかり考えているのが良いです。まあ全員の中で一番好きなのはこれも変わらず佳樹ですが。11話で「女の勘です」と言った後で舌を出すシーンを見た時は「この魔性の女め!!!!」と歓喜にむせびました。
 
 
◇締め
この夏は遠出する事が多かったり、体調を崩したりとアニメの視聴が滞る事も多かったです。正直今もそんなに体調が良くなくて、この記事も思うように書き進まなかったのですが概ね予定通り投稿出来て良かったです。前回ではなるべく簡潔に書くと言っていましたが、あまり変わっていないような・・・。そうこうしているうちに1年経ってしまうので、今後も試行錯誤していきます。
そうなんです、もう夏クールが終わって今は何と10月です。1年ってあっという間だと毎年のように言っていますが、本当に時の流れは残酷な程早いです。相変わらずアニメばかり見ている人生ですが、そんなのはもう今更なので今後も気力が続く限りこういう生活が続くでしょう。
 
 
次回は秋アニメについてあれこれ書く記事を10月末頃に投稿する予定です。今年は何だかんだいって毎回予定通り投稿出来ているので次回も大丈夫でしょう。あれ・・・もしかしてこれって遅れるフラグっぽい・・・?

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