0歳児含む子ども3人連れて1ヶ月間海外旅した記録(総まとめ編)
ここまでタイ、マレーシア、ベトナムそれぞれの旅の記録を残してきた。
・準備編
・タイ編
・マレーシア編
・ベトナム編
本記事は総まとめとして、実際に掛かった旅費の合計や実際に起こったトラブルや対処法などを赤裸々に記していこうと思う。
その前に、帰路までの道のりを簡単にシェアしたい。
帰路につくまで
ベトナム・ダナンを後にし、一旦タイ・バンコクへ戻ることにした。
なぜなら、単純にダナンから日本に帰るより、バンコクを経由して日本に帰る方が断然安い(直行便がフルキャリアしかなかった)からだ。
ダナン〜バンコクはVietjetairを利用した。
1時間45分のフライトで5人で4.4万円ほど。
次男(0歳9ヶ月)は相変わらず膝の上だが全く問題なく、長女(7歳)と長男(4歳)の上2人も慣れたもので、フライト中に必要な暇つぶしアイテムを自分たちで出し、シートベルトも言わなくても自分で締めるまでに成長。
バンコクで3日間だけ再び過ごし、ショッピングモールやスーパーでお土産品を物色したりして過ごした。
最後のフライトは、行きと同じくZIPAIRを利用。
帰国のための長時間フライトは、やはり0歳児とはいえずっと膝の上はしんどいので、チャイルドシートを使えるZIPAIRがものすごくありがたかった。
帰路はもう帰るだけだからと割り切り、初めて深夜便を利用。
空港までのタクシーの中で少し仮眠させたが、空港で「眠い〜」とグズる7歳長女と4歳長男の2人と、昼寝しすぎて空港でハイテンションの0歳次男。
やはり深夜便は早かったかな〜と思いつつ、いつの間にか上2人も覚醒し「夜食食べる〜」とか言い出す始末。
飛行機に乗るまではこんな感じでテンションが上がったが、搭乗してからはいつも通りのルーティーンを済ませ、早々に就寝。
結果的に深夜便でも何とかなったし、むしろずっと寝てくれるなら深夜便の方が親としては楽だなと思った。
タイ〜日本ではフライト時間的に睡眠時間としては少し短いので、深夜便を使うならもう少し遠くのフライト時間8時間〜12時間ぐらいの国を選ぶのもありだなと思った。
成田についてからは、我が家を目指して成田エクスプレスとあずさを乗り継ぎ、合計半日以上掛かって無事帰宅。
最寄りの駅についてから徒歩で帰ろうとしていたところ、なんと子どもの幼稚園のママ友と出会い、たまたま家まで送ってもらえることに。
最後の最後にこの奇跡に感動して、涙出そうなぐらいありがたかった。
実際に旅に掛かった費用
1ヶ月間で3カ国旅をした際に実際に掛かった費用がどれくらいだったかを公開したいと思う。
結果を先にお伝えすると予算100万円に対し、実際に掛かった費用の合計は963,226円だった。
自分でもビックリ!笑
その内訳は以下の通りだ。
航空券代
ZIPAIR(NRT→BKK):131,355円
AIRASIA(BKK→KUL):36,384円
BatikAir(KUL→DAD):65,696円
Vietjetair(DAD→BKK):43,783円
ZIPAIR(BKK→NRT):120,505円
合計:397,723円
交通費
航空券以外の現地での移動に要した費用。
電車代(最寄り駅から成田空港駅など)や現地でのGrab、鉄道など。
日本:29,380円
タイ:26,161円
マレーシア:20,360円
ベトナム:9,365円
合計:85,236円
買い物、観光代
飲食費やお土産、観光、レジャー、アクティビティ等の費用。
日本で購入した変圧器やeSIM代も含む。
また、市場などの細かい現金でのやり取りは計算できないので、キャッシングした金額をこちらに含めている。
日本:15,380円
タイ:229,184円
マレーシア:55,661円
ベトナム:44,570円
合計:344,795円
宿泊費
各地での宿代。
タイでお世話になった友人への謝礼等も含む。
タイ:62,278円
マレーシア:60,304円
ベトナム:12,890円
合計:135,472円
我が家の場合はタイの友人宅にホームステイさせてもらったということもあるが、家族5人で3カ国周遊し、1ヶ月間海外100万円生活は可能であった!
旅のトラブル
今旅では比較的治安の良いエリアに絞って行ったため、盗難や詐欺などの大きなトラブルはなかったが、細かいトラブルはあったのでシェアしておきたい。
体調不良
私を含め、全員基本的に一回は体調不良になった。
タイについて3日目に長男、4日目に長女、5日目に私と順番に、水なのか食当たりなのか疲労なのか定かではないが、発熱、下痢、嘔吐の症状があった。
幸いにも症状は1日〜2日で回復したが、下痢症状だけはしばらく続いた。
特に水には気をつけて、飲み水はもちろん歯磨きやうがいでも水道水ではなくペットボトルの水を使うようにしていたが、防げなかった。
ただ一度体調を崩して強くなる?細菌に慣れる?ということもあるようなので、一度は腹を下す前提で旅を楽しめば良いと思う。
私は正露丸を必ず旅に持っていくようにしているが、現地の薬局等で売っている薬がやはり一番効くらしい。
郷に入っては郷に従えということだ。
また私だけ、恐らく空気汚染の影響と思われるが、旅の間ずっと痰が絡んだような咽頭痛があった。
症状はそこまで重くないのだが、定期的に咳が出るのと、寝る時に横になると悪化することが多かった。
現地の薬局で薬をもらい、のど飴なども買って使っていたが治らず、結局帰国するまで治らなかった(帰国してすぐ病院へ行って薬をもらったらすぐ治った)。
元々私は喉が非常に弱いのだが、同じように弱い方はマスク等で予防したりして気をつけたほうが良いかもしれない。
なお0歳児の次男に関しては、離乳食の関係?で便が緩いことはあったが、大きな体調不良は一度も起こさなかった。
最強0歳児!
買い物におけるプチトラブル
詐欺というほどではないが、ボッタクリのようなことはあった。
市場での買い物においては、特に服などは値札がついていない商品もあり、値段を店員さんに聞いて交渉することがある。
基本的に値下げ交渉には応じてくれることが多いが、何も交渉せずに言い値で買おうとすると結構な金額を提示されることがあるので、気をつけた方が良い。
極端に言われた半値からスタートしてみても良いと思う。
すると「いくらなら」みたいな感じで電卓を叩いてくるので、最初の言い値の7〜8割ぐらいを落とし所に交渉すると良いのではないだろうか。
また、観光系やタクシーなどにも注意が必要。
特にホイアンでは相場以上の金額でボートに乗せようとしたり、謎のおもちゃや食べ物を半無理やり買わせようとする売り子がいたので気をつけた方が良さそう。
しつこく付き纏ってくる人もいるので、いらない時はハッキリ「NO!!」と言おう。
詐欺などではないが、子どものオムツやお尻拭きの在庫は余裕を持っておいた方が良い。
バンコクやクアラルンプール、ダナンの大都市では、スーパーなどで比較的簡単にこれらは手に入ったが、観光地化はしているが大都市ではないホイアンで入手するのに苦労した。
ホイアンでオムツが切れてしまい買い足そう探したが、ドラッグストアでは置いておらず、見つけたスーパーでも通常の3倍近い値段でしか売っていなかった。
オムツやお尻拭き、離乳食などのベビー用品はなるべく大都市で購入し、多少荷物が増えても余裕を持って移動するようにした方が良いと思われる。
その他注意事項
うちのちゃんよめがやらかした一件。
eSIMを購入していたにも関わらず、SIM・モバイルデータ通信の切り替えをし忘れていたため、しばらくの間日本の回線を海外で使っていた(そのままでも使えちゃうのが怖いところ…)。
「モバイルデータ通信量が3万円を超えました」という通知がきて、切り替わっていないことにようやく気付いたようだ。時すでに遅し。。。
私も確認しておけば良かったが、ちゃんよめいわく「自動で切り替わるものだと思っていた」とのこと。
無駄な出費が3万円ほど掛かってしまったのは言うまでもないが、事前にちゃんと使い方を確認しておくことを激しくおすすめする。
持ち物まとめ
持っていって良かったもの
・エコバッグ
ビニール袋をくれることも多いが、日本と同じく地域によって袋料金が発生するのでエコバッグはあると便利。
・洗濯用洗剤
基本的に宿は洗濯機付きのところを選んだが、洗剤は置いてあるところと置いていないところがあった。
特に子ども服を選択する必要があったので、やはり日本産の使い慣れている洗剤を持って行った方が安心。
・ミニボトル(水筒)
空港などで液体の持ち込みができないや、ちょっとしたお出かけにあると便利。
空港では基本的に荷物検査の後に給水できる場所があるし、お湯も出るためフライトの待ち時間に離乳食を作ったりする時にも便利。
海外産のペットボトル形が変形しやすく、お湯も入れられないため、ミニボトルを1個持っていくと重宝する。
持っていけば良かったもの
・爪切り
爪切りを持っていくのを忘れてしまい苦労した。
特に子供用の爪切りは絶対持っていくべき。
当たり前だが、1週間もすれば特に子どもの爪はよく伸びる。
・鼻水吸引機
少しだがうちの子どもらが鼻水を垂れ流す日が何回かあった。
特に0歳児はまだティシュで鼻がかめないので、吸引機があると便利。
不要だったもの
・ミラーレス一眼カメラ&充電器&予備バッテリー
気合を入れてミラーレス一眼カメラセット一式を持って行ったのだが、最初の空港の時点で使うのをやめたw
子連れだとどうしても荷物が増えるため、少しでも軽くして移動したいという心理が働き、「スマホで良いや」と一回なってしまってはもう最後。
海外で日の目を浴びることはほとんどなかった…カメラよ、すまん。
カメラ好きで少しでも良い写真を残してあげたい!という方はもちろんそれで良いと思うが、私のようなにわかカメラマンは無理して持っていかず、スマホカメラで十分と割り切る姿勢も大切。
子どもの笑顔は一眼でもスマホでも変わらない!笑
総まとめ
とにかく何度でも言いたい。
この旅に出て本当に良かった。
旅は人を幸せにし、人を強くし、人を利他にする。
今回の旅で間違いなく私たち家族は幸せだと思ったし、様々な環境に適応する強さやスキルも身に付けたし、何より人のために動けるようになったと思う。
特に子どもたちの成長は目に見て分かるほど。
7歳、4歳、0歳それぞれの成長が感じられた。
私は育休を1年間取るという選択をして、1ヶ月間海外に行くという選択をして、本当に良かったと思う。
今のところ後悔することは一つもない。
人によってはまだ「男性の育休なんて」と思う人もいるだろう。
育休は良いとしても「1年間もなんて」と思う人もいるだろう。
だが、制度として国が作っているのだから、使わない手はないと思う。
もしそれで後ろ指を刺されるような企業で働いているなら、その1年を使って転職活動するなり独立するなりの準備をしても良いと思う。
「旅こそ最上級の育児」だと私は思っている。
この記事を読んだ人が1人でも多く育休を取り、旅に出てくれたら嬉しい。
そして結婚や子育てに前向きになってくれる人が増えることを心から祈っている。