0歳児含む子ども3人連れて1ヶ月間海外旅した記録(タイ編)
1ヶ月旅の最初の行き先はタイ・バンコクに決めていた。
子どもたちにとっては初めての海外となるため、一番重要視したのは安全性だった。
食に関しての不安はあったが、日本人が多く暮らしているバンコクであればいざとなれば日本食にありつけることもメリットとして大きかった。
ある程度の治安の良さ、利便性、飛行距離、親日国という要素を備えていることで、いざ行ってみることに。
この記事では我が家の経験をもとに、これから子連れで海外旅行を考えている方にも役に立つ情報を記載していこうと思う。
総括
先に結論を述べると
最高だった。本当に行って良かった。
それに尽きる。
日本のトイレがいかに綺麗か。
日本の水がどれだけ美味しくて安全か。
日本の道路がどれだけ整備されていて歩きやすいか。
今まで当たり前と思っていた環境がどれだけ恵まれているか。
それを身をもって体験させてあげることができた。
子どもたちにとって初の海外となったタイだが、めちゃくちゃ気に入ってくれた。
特に長女(7歳)と長男(4歳)は海外にいる友達ができたことが嬉しかったようだ。
日本ではあまり食べられないフルーツも大好きになった。
行く前は怖がっていた外国人にも、怖気つかずに「サワディーカー」「コップンカー」と自分から話しかけられるようになった。
子どもたちだけでアイスクリームやジュースを買い物できるようになった。
円以外のお金にも触れることができた。
日本と海外の物価の違いも知ってもらうことができた。
本当に色んな成長を間近に感じる事ができた。
0歳児である次男(9ヶ月)の子も、現地の離乳食をバクバク食べていた。
刺激が入ったからなのか、次男はこの旅の間にずり這いを卒業し、高速ハイハイをするまでに成長。
つかまり立ちや階段登りまで身につけてしまった。
たまたまそのような時期だっただけかもしれないが、刺激がたくさん入ったのは事実だろう。
0歳児を連れてでも、子ども3人連れでも、旅に行くことはできるし十分楽しむ事ができることを身をもって証明できた。
フライト〜入国
フライトはZIPAIRを利用した。
JAL系のLCCだが、これがかなり良かった。
ZIPAIRはフルキャリアの便と比べるとかなり格安だ。
ベビー用にはバシネットがあることが多いが、ZIPAIRはその設備がない代わりに、体重が9㎏未満の子に対してはチャイルドシートを用意してもらえる。
席に限りがあるため早めの予約が必要だが、乳幼児を連れて行くには非常に嬉しいサービスだ。
うちの子たちは全員初めてのフライト。
最初は怖がるかな?とか耳が痛いとか叫ばないかな?とか色々心配していたが、全く心配無用だった。
飛び立つ時も「あ、飛んだね〜」という具合で、もっと「おぉぉぉ!飛んだっ!飛んだっっ!!」みたいなのを想像していたのに意外と冷静で逆に驚いた。
下の子も飛び立つと同時にほぼずっと睡眠状態zzz。
車のチャイルドシートで寝るのと同じような感覚で、細かな揺れが心地よいのだろうか。
夕方〜夜の便だったが、3人の子どもたちはガッツリ寝てくれ、時差もそこまで気にならずに済んだ。
搭乗から入国もスムーズだった。
ベビーを連れているとプライオリティレーンに誘導してくれて、待ち時間はかなり少なく入国審査ができた。
ベビーカーも搭乗ゲートで預けたら、到着時にはトランクと一緒に流れて出てくるので迷うことはない。
空港から一歩外に出ると、東南アジア特有の空気感が早速お出迎えする。
湿気、熱気、匂い、耳慣れない言葉や音、見慣れない文字…
「やっと家族で来れたな〜」としみじみ。
まずはGrabの手配から。
初めて使う時は少し緊張したが、アプリを開いて行き先を入力し、無事に手配完了。
車が来たら簡単な挨拶だけして乗ってしまえば、特別なコミュニケーションは取らなくても目的地までちゃんと運んでくれる。
英語やタイ語が苦手でも安心だ。
子連れおすすめスポット
バンコクの観光スポットといえば、定番の3大寺院(ワット・アルン、ワット・ポー、ワット・プラ・ケオ)や水上マーケットが有名だが、ここでは我が家が訪れた中でより子連れにおすすめなスポットを紹介する。
チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット
週末のみ開催されるバンコク最大の市場。
広大な敷地の中には、15,000軒ものショップや露店があり、衣類、インテリア、ペット、骨董品、古本、中古品、ガーデニング、飲食の8つのゾーンにざっくりと分けられている。
子どもが好きなジュースやアイス屋さんも多いので、グズったらすぐ立ち寄れるのもポイント。
市場の隣にはMIXT Chatuchakというショッピングモールもあり、ここでもアパレルショップや雑貨店、フードコートなどがある。
屋台フードに不安がある子連れトラベラーには、室内のフードコートはめっちゃありがたい。
またマーケットから歩いてすぐのところに「バンコク子ども博物館」という遊び場もある。
買い物に飽きた子どもたちにとっては最高の遊び場だ。
アイコンサイアム
タイ最大級のショッピングモール。
チャオプラヤー川沿いにあり、3大寺院を見学した後に船で川沿いに移動できるため、中心街からはちょっと離れるが交通アクセスも良い。
高島屋など日本でも馴染みのあるお店がいくつも見れるのも安心ポイント。
タイのお土産品が立ち並んでいるエリアや屋台風のお店でローカルフードやスイーツをその場で食べることができるエリアもある。
また有料で子どもが遊べるスペースも充実している(ちょっとお高いが)。
ここは丸一日あっても時間が足りない。
サファリワールド
バンコクから車で1時間ほど郊外にある、子どもだけでなく大人も楽しめる動物園。
野生動物をバスや車から間近に見ることができる「サファリパーク」と、さまざまな動物を歩いて回ったりショーが見れる「マリンパーク」の2つのゾーンに分かれている。
「マリンパーク」とあるが、こちらがいわゆる動物園と水族館を融合したような施設で、とにかく動物との距離がめちゃくちゃ近い。
超至近距離でキリンに餌やりができたり、エレファントショーの後にゾウに乗れたりと、子どもたちは大興奮。
ショーはどれもコミカルにできており、おすすめはオランウータンのショー。
言葉は分からなくてもクスッと笑える場面が多く、大人でも楽しめる。
郊外なので帰りのGrabが捕まりにくいという難点はあったが、ぜひ一度訪れてみてほしいおすすめスポットだ。
プチトリップでパタヤへ
バンコクから車で2時間ほどのパタヤ&ラン島にも2泊3日で遊びに行った。
ラン島はボートに乗ってちょっとしたリゾート気分を味わえる。
ビーチも綺麗で、バイクを借りてのツーリングも最高だった。
パタヤはビーチ沿いに様々なお店が立ち並び、活気があるだけでなく落ち着いた雰囲気もあり、子連れにも優しい街だった。
夜はティファニーズショーへ。
トランスジェンダーなどの性に対して寛容なタイならではの華やかなニューハーフショー。
子どもたちがどんな反応するかな?と思っていたが、食い入るようにショーを見ていた。
色んな世界観があることを見せることができて本当に良かったと思う。
パタヤの雰囲気はうちの家族はかなり気に入ったので、またタイに訪問する際は宿泊数を伸ばしてもう少し滞在したいと思えた。
買い物といえばここ
大型のショッピングモールがタイには多数ある。
中でもセントラルワールド、ターミナル21、エムスフィアはおすすめだ。
とにかく広くて賑わっており、どこのフードコートも充実している。
特にターミナル21のフードコートが安くて種類が多くて個人的にはかなりおすすめ(席取りが大変)。
どこも共通して、エアコンが効きすぎていて結構寒い。
向こうでは涼しくするのがおもてなしの文化なんだとか。
特に子どもには一枚薄めの羽織を持って行く方が良いかもしれない。
フジスーパーという日本人向けのスーパーマーケットもある。
ここでは日本食はもちろん、日本メーカーのおむつやお尻ふき、ベビーフードも充実して置いてある。
薬局も併設されており、日本語が通じるスタッフもいることがあるので、いざという時にも安心だ。
近くには日本語が使える医療機関があったり、美味しいパン屋さんや日本の書店を扱う本屋などもある。
セブンイレブンは至る所にある。
何か軽食や飲み物等を買うときは安心、安全のセブンイレブンを利用すれば間違いない。
おすすめご飯
タイフードは香辛料やハーブ、パクチーなどを使ったエスニック料理が多いため、子どもたちが食べられるものは限定される。
料理名や写真だけでは、その料理が辛いかどうかの判断が難しい。
店員さんに「Not spicy」と言われても信用するなかれ。
彼らの「Not spicy」は「まあそんな辛くないよ」ぐらい、「Little spicy」は「普通に辛い」、「Medium spicy」は「結構辛い」レベルだと思っておいた方が良い。
もちろん本当に辛くない場合もあるが、疑ってかかるべきだ。
余談だが、我が家では唯一辛さに強い私が、最初に一口辛くないか試食する「スパイシーチェック」という名の儀式が生まれた。
辛かったメニューは全て私の胃袋へ入っていくことになったため、おかげさまで体重2キロ増しとなった。
そんな子連れでも辛くなく安心して食せるグルメを紹介する。
カオマンガイ
鶏肉とジャスミンライスの組み合わせ。
鶏肉は茹でたバージョンと揚げたバージョンがあり、店によってはハーフ&ハーフも注文できる。
タレをつけて食べるのが一般的で、辛いことが多いので確認が必要。辛くないタレもある。
タレをつけなくても薄く味があるので、子どもたちはタレをつけないでもパクパク食べていた。
割とどこにでもあり、食べやすいのでおすすめ。
カオパット
タイのチャーハン。
味の想像ができる安定のチャーハンを家族で一皿注文するのが我が家では定番となった。
他の注文で万一辛いものやエスニック系で食べられない料理に当たってしまっても、チャーハンがあればエスケープできる。
稀だがお店によっては胡椒が効きすぎて辛くてあまり食べられないということがあった。
日本ではチリ的な辛さもペッパー的な辛さも両方「辛い」だが、向こうで辛いというのは唐菓子が入っているか否かで判断されるようなので一応気をつけよう。
カオニャオマムアン
甘いマンゴーと、ココナッツミルクと砂糖で炊いたモチ米に、ココナッツミルクをかけて食べるスイーツ感覚のご飯。
初めは「え、甘いご飯?」と抵抗があるかもしれないが、食べてみると意外とイケる。
子どもたちもおかわりをねだるほど、タイを出る前はみんな好きな味になっていた。
その他のおすすめフード
子どもでも食べられるおすすめフードを紹介したが、辛いものやエスニック系が好きな人はトムヤムクン、各種色のカレー、ガパオライス、パッタイ、タイスキ、ジョークなど美味しい料理がたくさんある。
私はタイ風のもちもち麺の焼きそばパッタイが好物。
また南国フルーツも子どもたちは大好きになった。
マンゴーやドラゴンフルーツなどの定番から、マンゴスチン、ドリアン、パッションフルーツ、パパイヤなど初めてフルーツにも色々挑戦。
子どもらはドラゴンフルーツ(レッド)とパパイヤが特に気に入った様子で、ドリアンはダメだった笑。
またどうしてもの時は、ラーメンやうどんなども大型デパートならあることが多いので、たまには日本食にエスケープするのも手。
宿・交通
宿
友人宅に泊まらないときの宿についてはAirbnbで探した。
バンコク中心部は一泊4,000円代〜15,000円ぐらいがボリュームゾーンである。
評価が悪くない5,000円〜10,000円ぐらいの宿を選べば基本的にハズレはないと思う。
場所は中心街ならどこでも不便はないと思うが、サイアムやスクンビット、シーロム駅付近が特に交通の便が良い。
交通
・バンコクの移動手段としては「Grab」が中心になる。
基本的には良いドライバーが多いが、稀に運転が荒い人がいる。
家族で移動するときなど複数名で利用すればかなり割安。
注意点としては、バンコク中心部は交通渋滞が激しく、歩いた方が早いと思える時も多々あった。
一人で乗るならバイクタクシー(通称モーターサイ)もおすすめ。
車の間を縫うようにスイスイ進むので早く到着できるが、ちょっとスリリングなので必要に応じて利用することをおすすめ。
・タイの乗り物といえばトゥクトゥク。
トゥクトゥクは市街地であれば至る所で見ることができる。
街中で捕まえることもできるが、流しのは行き先や値段などを自分で交渉する必要がある。
予め呼ぶときは「MuvMi」アプリを使うのがおすすめ。
Grabと同様あらかじめ決められた金額が設定されているため、面倒な支払いのやり取りは不要。
なお今は昔ながらのエンジンで走るものの他にEVトゥクトゥクもたくさん走っている。
うちの子、特に長男はトゥクトゥクに乗るのが楽しみで、一つのエンターテイメントとなっていた。
男の子ってみんな乗り物好きだよね!
・シーロー(ソンテオ)と呼ばれる屋根のある軽トラの荷台に乗り合いで乗る乗り物もある。
トゥクトゥクと同じように風を感じながら乗れるので、子どもたちはトゥクトゥク同様気に入っていた。
手を上げて合図し、行き先を伝えて料金を聞いてOKなら乗り込めば良い。
バンコクの市街地にあるアパートやスーパーなどを梯子したりするときにも便利。
・バンコクの電車はMRT(地下鉄)とBTS(高架鉄道)が走っており、どちらも主要所に行くには便利だ。
値段も日本に比べて圧倒的に安い。
そして道路渋滞に巻き込まれる心配もない。
切符の代わりにコインのようなトークンを購入する必要があるが、自動販売機は硬貨しか使えないことが多いので、窓口で行き先を伝えてトークンをもらうのが楽で確実。
先述したチャトチャック市場は駅から近いので、車の混雑を避ける意味でも電車移動がおすすめ。
・チャオプラヤー川を運行するエクスプレス・ボートも、バンコク市内を移動するのに便利。
三大寺院をはじめ、川沿いの観光地を巡るのに良い。
ちょっとしたアドベンチャー気分もあって子どもたちも楽しんでいた。
最後に
まだまだ書きたいこと、貼りたい写真が沢山あるが、ここら辺にしておく。
以上が主なタイ・バンコク旅のまとめである。
最後にもう一度言いたい。
本当に行けて良かった。
まだまだ旅の途中。
次の投稿、2カ国目「マレーシア編」に続く。
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