0歳児含む子ども3人連れて1ヶ月間海外旅した記録(マレーシア編)
2週間ほどタイに滞在した後、1ヶ月旅の次の行き先はマレーシア・クアラルンプール(以下KL)へ。
ここに行った理由は大きく3つある。
1つ目は、多国籍文化を体験できる国に行きたかったから。
マレーシアはマレー系、中国系、インド系、ヨーロッパ系と様々な文化的影響が混ざり合った国として有名だ。
同じ国なのに色んな人種の人がいて色んな言語が飛び交う環境や、多様性を尊重する文化を経験させたかった。
2つ目は、単純に過ごしやすいと感じたから。
高水準の生活インフラが整っている点、温暖な安定した気候、生活コスト等から、非常に過ごしやすい国なのでは?と思い実際どうなのかを体験してみることに。
3つ目は、タイから行きやすかったから。
日本から直行でKLへ行くのとバンコクからKLへ行くのとでは、時間も価格も大違い。
東南アジアは周遊した方がお得なのだ。
そんなことで、2カ国目マレーシアの記録をここに残しておきたい。
この記事では我が家の経験をもとに、これから子連れで海外旅行を考えている方にも役に立つ情報を記載していく。
総括
本記事でもまず結論を述べると
マレーシア・KLも最高だった。またすぐにでも行きたい。
我が家はみんな、KLの虜になった。
3カ国旅した中で、子どもたちの成長が一番感じられた国と言っても過言ではない。
多文化社会に触れることで、子どもたちは多様な視点を持ち始め、他者への理解や尊重の心が育まれたように思う。
例えば、ショッピングモールで現地の子どもたちと遊ぶ中で、英語や中国語を自然に学んでいた。
また、言葉は通じなくても一緒に遊べるし、何か伝えたい時もゼスチャーとパッションで伝えようとする姿勢が見られるようになった。
初めは見た目で怖がっていた黒人の方に対しても、偏見を持つことなく話しかけたりコミュニケーションを取れるようになった。
長女(7歳)については「英語を話せれば誰とでも話せるじゃん!」ということを発見したようで、英語をもっと学んで話せるようになりたいと意欲が出たようだ。
長男(4歳)に関しては、マレーシアの建築物が気に入っていた。
3大タワー(ペトロナスツインタワー、KLタワー、ムルデカ11)や青やピンクのモスクをキラキラした目で眺めていた。
様々な刺激を与えてくれるマレーシアは、子連れにとってめちゃくちゃ過ごしやすく楽しい国だった。
フライト〜入国
バンコク〜KLのフライトはAIRASIAを利用した。
2時間ちょっとのフライトのため、0歳児は膝の上で問題なし。
LCCなので座席は狭いが、全然苦にはならなかった。
価格は家族全員分と預け荷物代を合わせて約36,000円という格安。
2回目のフライトということもあり、子どもたちも余裕が伺えた。
昼間便だったので昼寝をすることなく、空の景色を楽しんでいた。
搭乗から入国もスムーズで、タイと同じくベビー連れだとプライオリティレーンに誘導してくれた。
なお、AIRASIAだけベビーカーは到着時に搭乗ゲートにポツンと置かれていたので、見逃さないように注意(航空会社によるのか空港によるのかは不明)。
飛行機から降りた瞬間「あ、タイとは空気の美味しさが違う」と感じた。
タイではやはり排気ガスの影響で空気の汚さを感じたが、マレーシアはそこまで気にならなかった。
空港から出るのに早速Grabの手配から。
タイで使い方は慣れていたので、スムーズに呼ぶことに成功。
初めはマレー語で挨拶「アパカバー」「テレマカシー」と言っていたが、マレーシアではほぼ英語だけで大丈夫だった。
運転もタイに比べて荒くないと感じた(日本と比べたら荒いけどw)。
子連れおすすめスポット
KLはおすすめなスポットがたくさんあるが、子連れがより楽しめる所を紹介したい。
ペロナスツインタワー&KLCC公園周辺エリア
マレーシアを象徴する高層ビルであるツインタワーとその目の前にあるKLCC公園は必ず行くべきポイント。
ツインタワーは中からクアラルンプール市街の絶景を見渡すのも良いが、外から見てもデザインがとにかくカッコ良い。
目の前にあるKLCC公園からの眺めが最高。
特に夜は噴水ショーと一緒にキラキラ輝くツインタワーを眺めることができ、子どもも大興奮間違いなし。
KLCC公園は遊具も充実しており、うちの子どもたちは言葉の通じない子たちとも心を通わせ自然と一緒に遊んでいた。
ツインタワーと公園の近くには巨大ショッピングモール「SURIA」や、長い水中トンネルが魅力の水族館「アクアリア」などもある。
朝から晩までいられるエリアなので、何泊かするなら1日かけて行ってみてほしい。
キッザニア
マレーシアっぽい訳ではないが、子どもたちにとってめちゃくちゃ満足度が高かったので紹介。
日本でも馴染みのあるキッザニアがKLにもある。
キッザニアは、子どもたちがさまざまな職業を体験できるテーマパーク。
お医者さんや消防士など、何十種類の職業から好きなものを選んで、実際に仕事をする様子をシミュレーションできる。
キッザニア内でお金を稼いでサービスを受けたり、ショッピングをしたりすることも可能。
中心部からは車で1時間弱掛かるため行こうか否か迷ったが、結果これが子どもたちはとにかく楽しかったようで、行ってみて本当に良かった。
日本に比べて約半額で行けるのと、混雑も比較的少ないので、日本で行くより倍以上楽しめる。
この経験を通して、将来のキャリアやお金の大切さについて考えたり、必要なスキルを学んだりしてくれると嬉しいな。
なお、0歳児はずっと抱っこ状態だったのもあり、親はクタクタ。
ジャランアロー(アロー通り)
子連れなくてもおすすめしたいのはジャランアロー(アロー通り)だ。
マレーシア料理はもちろん、中華料理、タイ料理、インド料理など、さまざまな料理が美味しく安く楽しめる。
フルーツやジュースなどの屋台もたくさんあるため、子どもたちもお祭り気分で楽しんでいた。
夜に行くのがおすすめだが、大変混雑するので子連れで行く場合は手を離さないように注意。
特に小さい子を連れて行く場合は、ベビーカーより抱っこorおんぶ紐の方が動きやすい。
基本的にクレカが使える店が多いが、屋台での買い物は現金が主になるので、細かい現金を用意すると良い。
また食器は念のためウェットシートやティシュで拭いた方が良いかも。
買い物といえばここ
大型のショッピングモールがKLにも多数ある。
中でも我が家のお気に入りはブキッ・ビンタンにあるベルジャヤタイムズスクエアとパビリオンだ。
どちらも高級ブランドからローカルブランドまで幅広いジャンルのお店があり、子どもが遊べる屋内施設も充実している。
フードコートも充実しており、ローカルフードから子ども向けの辛くない料理まで一通り揃う。
同じブキッ・ビンタンエリアには日本人には馴染みのあるららぽーともあるのだが、地元の方は曰く付きとのことであまり近付きたがらないのだとか(詳しくはググってみてください)。
ただ日本人にとっては馴染みのある店舗が多かったり、他のショッピングモールに比べると空いているので、気にならない人にとっては良いかも。
お土産から雑貨、屋台フードまで網羅できるのがセントラルマーケット。
中でもおすすめがナマコ石鹸。
最初は「えっ、ナマコ!?」と驚いたが、あのグロいナマコ感は0。
良い匂いと可愛いパッケージでお土産にもちょうど良い。
保湿成分が豊富で乾燥肌にも良いのだとか。
全体的に子連れには優しい
マレーシアではどこに行くにしても子連れに優しかった。
ベビーカーを押しているとニコッと会釈してくれたり、車輪が突っ掛かってしまった時に手助けしてくれたりした。
子供用のオムツや離乳食などが割とどこのスーパーでも置いてあるのも魅力の一つ。
日本製のオムツも売っているが少し割高だったため、うちは海外産のオムツを購入。
特に大きな問題は起きなかったが、やはり多少漏れたりゴワゴワした感じはあった。
少し高くてもやはり日本製が良いな〜と思った。
バナナやスイカなどの子どもが食べやすいフルーツも多いため、0歳児連れでも困ることはほどなかった。
おすすめしないところ
あえておすすめしないところが、バトゥ洞窟。
ヒンズー教聖地として有名で、ガイドブックなどにも載っていることが多い。
観光地化しているので、平日に行ったが人もかなり多かった。
272段の階段を登り、洞窟の奥まで行けるのだが、子連れでこの階段を上がるのは激しくおすすめしない。
ただでさえ蒸し暑い中、私は抱っこ紐で0歳児を前に、途中で疲れた〜と騒ぐ4歳児を背中に乗せ、猿が怖い〜と叫ぶ7歳児の手を握り、この階段を登った。
灼熱地獄の中、ただのハードトレーニングだった。。。笑
ちなみに妻は自分のことだけで精一杯で役に立たず…。笑
一見の価値はあるが、私と同じ目にあってほしくないので、もし行くなら覚悟の上で行ってみてほしい。
おすすめご飯
タイの名残でマレーシアでも「スパイシーチェック」を都度していた。
タイに比べると食べやすいメニューが多いが、やはり香辛料を使うことが多い。
辛いものが苦手な人は、注文時に辛くないか確認すると良い。
お店やメニューによっては唐辛子を抜いて提供してくれるので、対応可能か聞いてみると良いだろう。
マレー料理 ナシレマ、ナシゴレン
ナシ=ご飯のこと。
ナシレマはココナッツミルクで炊いたご飯と具材が盛られていて、混ぜて食べる混ぜご飯。
割とどこにでもあり、食べやすいのでおすすめ。
ナシゴレンはいわゆるチャーハン。ゴレン=炒めるという意味らしい。
一般的にはスパイシーな味付けのものが多いが、オーダー時にチリと抜いてくれとオーダーすればマイルドな味付けにしてくれる店が多い。
子ども用には唐辛子なしで注文すると良い。
中華料理
チャイナタウンをはじめ、KLには中華系のお店がたくさんある。
早い、安い、美味いお店が多く、中華系なら味の想像がしやすいので、子連れでも割と入りやすい。
チャイナタウンで特におすすめしたいのが、Lai Fong Lala Noodleというアサリがふんだんに入った麺料理のお店。
もう一つNam Heong Chicken Riceというチキンライスの老舗店。
どちらもミシュランにランクインしている人気店なので、味は間違いない。
実際にめちゃくちゃ美味しかった。
また台湾で有名な「鼎泰豊(Din Tai Fung)」も各所にある。
ここの小籠包とチャーハンは子どもたちの大好物だ。
日本にもあるが、断然安く食べられるのでおすすめ。
インド料理
インド料理といえばやはりカレーとタンドリーチキン。
本場のスパイスを効かせた料理は辛いもの好きにはたまらない。
ただ子連れだと食べられるものが少ないのでは?…と心配の声が聞こえてきそうだが、実は辛くないのもある。
ナンカレーを注文すると、多くのお店では3種類ほどのルーと一緒に提供されることが多いのだが、大体そのうち1種類は辛くないマイルド系のが入っている。
またチキンも辛くない味付けのものもあったりするので、子どもも食べられることが多かった。
ただやはりお店やメニューによるので、注文時に辛くないのがあるかを確認すると良い。
デザート・スイーツ
私が食べた中で特にお気に入りで、滞在中2回訪れたのが、チャイナタウンにあるZhaoji Dessertsという香港系のスイーツ店。
Googleマップに載っている写真を見ながら「これ!」と思ったやつをフィーリングで注文したので品名は不明なのだが、頼んだものは全部絶品だった。
またマレーシアにあったらこれを食べよ!と友人に紹介されて行ったのがロティボーイというパン屋さん。
フワッフワの生地にバターの香りが広がる優しいパン。
コーヒーとの相性抜群。
子どもたちにも大人気だった。
BOHティー
食べ物ではなく飲み物だが、マレーシアのお土産といえばこれが一番喜ばれるのではないだろうか。
普通の紅茶と違い、色んなフレーバーが楽しめるのがポイント。
中でもマンゴーとパッションフルーツ味が個人的にはおすすめ。
どれも美味しいので、誰かお客さんが遊びに来た時などに提供するのにもピッタリ。
お家用に我が家も大量購入した。
宿・交通
宿
宿についてはAirbnbで探したブキッ・ビンタンのレジデンスを利用。
どこに行くにも割と近く、便利そうだったことが一番の理由。
そしてマレーシア全体に言えるが、宿泊代が極めて安い。
うちの家族が泊まった部屋は、高層階でベッドが2つ(キングサイズとシングルが1つずつ)、キッチン、エアコン、乾燥機付き洗濯機、高速WiFiなどが充実。
また施設内にプールやジムもあり、子どもたちは少しでも空き時間ができると「プール行きたい!」と大はしゃぎ。
建物の1階にはコンビニやスーパー、飲食店が立ち並び、ここだけで必要なものはほとんど揃う。
これで1泊約5,500円は安すぎた!!
交通
・マレーシアでの移動手段も基本的には「Grab」が中心になる。
タイに比べると運転がそこまで荒くなく安心。
中国系、インド系の運転手も多く、毎回乗るたびにラジオや音楽から違った言葉や音が聞こえ、それも楽しかった。
基本的には優しい運転手が多いが、1回だけベビーカーを積むために荷台を開けてほしいとお願いした時に「チップくれないとヤダ」的なことを言われ、断ったことがあった。
今まで呼んだGrabの人は、荷台を当たり前のように使わせてくれ、出し入れも手伝ってくれる運転手が多かったので、そのような横柄な態度を取ってくる運転手はキャンセルしてしまった方が良いと思う。
・電車やモノレールに乗るのも楽しい。
あまり乗る機会はなかったが、KLは電車も多く走っており、電車好きの子は気に入ること間違いなし。
うちの長男は高層ビルの合間を抜けるモノレールが特にお気に入りだった。
最後に
今のところ我が家の移住先候補No.1はマレーシアだ。
何より子どもに優しく、気候的にも食文化的にも住みやすいと感じた。
まだまだ書きたりないが、主なマレーシア・クアラルンプール旅のまとめである。
もうちょっと続く旅。
次の投稿、3カ国目「ベトナム編」に続く。