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これはNEO原宿系?讃岐うどん「麺散」の正体

ー この店のターゲット層が気になる ー

原宿駅から歩いて10分くらいだろうか

キャットストリートとかファッションショップが立ち並ぶ「THE・原宿エリア」に突如現れる讃岐うどん屋「麺散(めんちらし)」

白を基調としているおしゃれな外観。


お店の前には真っ黄色なキッチンカーが横付けされている。

このカーでは「だし巻き卵ドック」などを販売しているらしい。

おいしそう。


でも今回の目当ては讃岐うどん!

(もちもち大好きな私)


真夏の太陽がギラギラ照りつける午後3時過ぎ

ここまでなんと新宿から歩いてきた私は、干からびたミミズのように店に入った。

(お冷やがおいしい)


カウンターに通される。

と、そこでカウンターと厨房の間にある低めの天井に目がいく。

ストリート系?原宿系?渋谷系?竹下通り系?NEO系?って感じの、ロックでパンクでファンキーでモンキーなステッカーがめちゃくちゃ貼られている。


清楚系女子大生の私「(なんか、こわ、、。)」


「好きな食べ物一位は讃岐うどんです」ってレベルで都内の讃岐うどん屋を巡っている私だけど、こういう「NEO」な雰囲気のお店は初めて。


でも店内を見渡すと、意外と「NOT NEO」なところもあって。

椅子は普通に大衆食堂の木の椅子って感じだし、壁にはお酒の瓶も並べられてあったりして普通。

ちょっと安心。


なんて油断していると、壁の目立つところに畳が一畳バーーンと貼ってあって、その上に「仏迦袈」と言う文字がネオンサインで飾られている。

(「ぶっかけ」って読めるらしい。いや、読めないわ。)


なんなんですか、ここ、、。


原宿のゆめかわな女の子をターゲットにしたかわいい「うどんかふぇ♡」って感じでなければ、近所のサラリーマンをターゲットにした「麺散製麺」って感じでもない。

どういうターゲット層を見込んでいるんだろう?

欲張りでいろんなターゲット層を掴みたいのか、ただ血迷っているだけなのか、、。

素人目にはざっくがばらんばらんしているようにしか思えなかったよ。。

(この言い方、偉そうだったらすみません。)


メニューを見ると、わりと真面目においしそうな写真が並んでいる。

(ギャップ萌え狙いなの?)

英語版メニューも目につく。

これはもしや!Harajuku に来た「ワショクといえばUDONですネ〜」なインバウンド層狙いなのか?

となると、今の時期はいかに日本人向けにシフトチェンジできるかがカギだな〜なんて思ったり。


メニューをパラパラと見た。

私は初めてのうどん屋さんにいくと大体いつも「ぶっかけうどん&ちくわ天」を頼んでみるクセがある。

この日もそれを注文した。


このお店のうどん、「打ちたて」、「切りたて」、「茹でたて」にこだわっているらしい。

丸亀製麺のさらに上を行っているってことか。

(丸亀製麺はちゃんと店内での製麺にこだわっているけれど、ファストフードの位置づけのため、さすがに「茹でたて」を保証することは難しく、大きい釜で常に大量のうどんが茹でられている。でも丸亀は常にお客さんが並んでいるからなんだかんだ「茹でたて」みたいなものか?)


気になった方はこちら↓(面白かった)


「提供までにお時間をいただく場合がございます」って書いてあるけど、原宿だからできることだよね。

「うどん=早い」の固定概念を破壊している。


確かに、出てくるまでにかなり時間がかかった。

でも原宿に来ている時点でそんなに急いでいる人もいないだろうし、これはこれで全然ありなんだろうな。

むしろうどんってすぐ食べ終わっちゃうから、うどん屋さんでのんびりしたい人には向いている気がする。

(どんな人??)


そして到着!

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ごまが香っている〜〜


そして器が和モダン。

イマドキのNEO系は丼じゃないのね。


すだちを絞っていざ。


ちゅるちゅる、、ちゅるちゅる、、ちゅる、、ちゅる、、ちゅる

(麺が、とてつもなく長い、、。)

うどんは一本ずつしか食べられないレディな私、一本だけなのに謎に口が満パン。

(これでデフォルト?)


でも

もっちもち!

(東京の名店と言われている丸香とかおにやんまよりも上かな!)


さっきからちょくちょくNEOって否定的に言っちゃってすみません、って思った。

遊びな感じでもないんですか、、。

ますますこのお店のポジションがわからなくなる。


ちくわ天も、薄めのちくわが「ここは丸亀ともはなまるとも違います!」って言ってる気がしてかわいい。


調味料スペースにはもの珍しい「すだち酢」がおいてある。

思いっきりかけちゃったから普通に酸っぱくなったけど、これが結構いけた。


お店のあちこちから「新感覚うどん」って感じが見受けられるけど、そう言い切ることもできないシンプルでオーソドックスな一面もあったり。


流行り廃りの激しい都会の一角で、どこかに向かって泳ぎ続ける魚を見た気がした。

(どこに向かっているのかは結局わからずじまい)




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