ときめきワードのつまったハワイアンアフタヌーンティー
ー 完璧な食材センスとネーミングセンス ー
去年の夏に引き続き、今年の夏も東京マリオットホテルのアフタヌーンティーへ。
去年は桃アフタヌーンティーだったけど、今年はハワイアンアフタヌーンティーだった。
事前に都内のアフタヌーンティーを20個くらい調べた中で1番びびっときたところがここだった。
びびっときた理由はここのアフタヌーンティーの食材センスとネーミングセンスにあった。
アフタヌーンティーというとコンセプトを決めるために食材の種類を絞る場合が多い。(イチゴとか、抹茶とか。)
でも飽き性の私はいろんな味が食べたい。
ここのアフタヌーンティーはパッと目にとまっただけでも「パッションフルーツ、パイナップル、ココナッツ、マンゴー、アサイー、マラサダ、スフレパンケーキ、サーモン」と、心ときめくワードが揃っていた。
それだけじゃない。
メニューの名前には
「レインボー、リリコイ、サーフボード、ロミロミ、マヒマヒ」と、よくわからないけどハワイっぽいワードが揃っていた。
以前読んだ「食物漫遊記」という本に、こんな一節があった。
「まずメニュが詩でなければ料理は美味しくならない。ことほど左様に、味覚は言葉の想像力の働きに大いに左右されるのである。」
まじでこれだよ!!と思った。
このアフタヌーンティーの見てるだけでおいしいメニュー名に惹かれて私はやってきたのだった。
そして到着。
これ運んでくる人、緊張するんだろうな。
ここからはメニューひとつひとつを私が食べた順に振り返っていく・・・。
(ちなみにこのアフタヌーンティーは8月いっぱいで終わってしまうので、もしいいなと思った方はぜひ今すぐ予約してみてください。)
・・・
冷製アサイービシソワーズスープ
写真中央のカップに入ったスープ。
じゃがいもの冷たいスープの底にアサイーのペーストが沈んでいた。
結局かき混ぜたらじゃがいもの味になってアサイーの味はわからずじまいだった。
サーフボード型 リリコイバターサブレ
上の段のハイビスカスの影に隠れているクッキー。
リリコイってなんだろうと思って事前にググったらパッションフルーツのことだった。
パッションフルーツ風味のバターをサブレでサンドしたもの。
パッションフルーツの透き通る酸味とバターの濃厚感がさっくりしたサブレと合わさると、今にも波に乗ってハワイまで行けちゃいそうなくらいおいしかった。
スフレパンケーキ ライムヨーグルトのエスプーマとマカダミアナッツソース添え
この一品だけ一皿で出てくるから多分本日のメインキャストなんだろうな。
飾られている紫のお花は「きっとエディブルフラワーだ」ということにして全部食べた。
生クリームと見せかけたヨーグルトのエスプーマがすっきりしていて軽く食べられた。
マカダミアナッツソースのパンケーキは、パンケーキ大好きJK時代からの憧れだったから思いがけずこんなところで食べられて嬉しかった。
ココナッツ香るマヒマヒフリット スパイシーヨーグルトソース
奥の棒に刺さってる赤いもの。
魚のフライをカレー風味のスパイシーなソースにディップして食べるものだった。
私が「赤身魚っぽい〜」と言っていたら友だちは「白身魚だったよ〜」と言っていた。どうやら私のマヒマヒとやらは永遠に血合いの部分だったらしい。
(後でググったらマヒマヒは魚の名前でした。)
レインボージュレ
上の段のゼリー。
見た目が涼しい。
透き通るブルーハワイ色のジュレを食べているだけで都会のじっとりした暑さと喧騒を忘れることができた。
紫芋とココナッツのハウビア
下の段の紫色のケーキ。
ココナッツムースと紫芋のスイートポテトが合体した感じだった。
上に乗っているアラザンは大粒だから覚悟して噛み締めたんだけど、すごくすごくやわらかかった。
ハワイアンレインボーサンド
奥のカラフルなサンドイッチ。
スパムとパイナップルとアボカドとかが入っている。
女の子の「スキ」がつまっているサンドイッチだと思う。
(レインボーっていう若干無理のあるネーミングも抜群にいい。)
パッションフルーツ・ショコラ
下の段の恐竜のたまごみたいなやつ。
これ全部チョコレート。ほんのり甘酸っぱかった。
ショコラをつまんだ指ほどおしゃれな指はないよな〜ってつまみながら思っていた。
マンゴーマラサダ ココナッツソースディップ
下の段のオレンジ色のがマラサダで、その奥のビンに入っているのがココナッツソース。
マラサダだけで食べたらマンゴーの揚げパンって感じだった。
ココナッツミルクのソースをつけたら一気にココナッツの主張が強くてやられそうになったけどなんとかマンゴーの味を見つけ出しながら味わっていた。
最初このビンの中に小さく切ったマラサダをつっこんでディップしていたけど、途中で友人の食べ方を見ていてなんか違うと気づいてソースをかける方式に変更した。
共食は大事だなと思った。
ローカルレシピ サーモンロミロミ 南国風
黄色い器に入ったもの。
トマトとかのピクルスの下にサーモンとキューカンバーのロミロミが入っていた。
ロミロミってなに!って思っていたけど、マリネっぽい味だった。
しょっぱくて味変に効果的。間違いないおいしさ。
全体を通して少しずつ食べていた。
パイナップルムース
下の段の奥の見るからにパイナップルなやつ。
中にもパイナップルのごろごろが入っていて全身がパイナップルコーデだった。
パイナップルをそのまま食べているような感じの味だった。
ホワイトチョコでできた草もおいしかった。
ピンクガーデンティー
アフタヌーンティーの醍醐味である紅茶飲み放題もした。
全部で4種類飲んだけど、その中でも印象的だったのがこのピンクガーデンティー。
フローラルの香りがふわ〜っと広がって、バラ園のど真ん中で深呼吸している気分になった。
・・・
アフタヌーンティーに行くのはこれが人生で4度目だった。
1度目が今回と同じホテルの桃アフタヌーンティー。
あれから今日までの間に2回食べたわけだが、どうにもここのホテルのアフタヌーンティーが群を抜いているように感じた。
こんなにひとつひとつのメニューについて詳細に覚えておきたいと思えるアフタヌーンティーはここくらいだった。
(前回の桃編は私の記事ページのトップに固定してあります。)
きっとひとつひとつが丁寧に作られているのと、全体としての味のバランスがとてもいいのが理由なんだと思う。
ときめきワードのつまったアフタヌーンティー。
食シーンにおけるワード選びの大切さを改めて実感した日になった。
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