老化がスーパー速い食べ物たち
ー 天かすはうどんにかけた瞬間から老化を始める。 ー
今日、大学の食堂でお昼ごはんを食べた。
今日のチョイスは
「釜玉うどん」
うどんにあったかいおつゆをかけて、温泉卵と天かすとのりをのっけたシンプルなもの。
(サムネイル画像は丸亀製麺のものです。学食で食べ物の写真撮るとか、さすがに I cannot、、)
最初に温泉卵を割ってから食べ始める。
とろ〜〜
その瞬間私はとろっとした卵がつゆに流れ出していかないようにと、必死でうどんに絡めて食べ始める。
だがこんな努力も虚しく、、。
ー 1分後 ー
丼にあるのは、まだまだ大量のうどんと、跡形もなくなってしまった温泉卵と、その他もろもろ。
必死に卵の痕跡を辿ろうとしながら食べる。
その他もろもろの方はどんな状況かというと、、
のりは、最初のぱりぱり感も虚しく、ぺたっとうどんに張り付いているし、
天かすの方も、最初のさくさく感は何処へやらと言われんばかりにつゆの上でぷかぷかとふやけきった状態で浮かんでいる。
散々である。
「老化した食べ物」
という言葉がぴったりと当てはまった。
卵ものりも天かすも。
生き物も老化する。
体力面でも知能面でも、若いときにあらゆることはピークを迎えていて、時間が経つにつれてその機能は徐々に衰えていく。
(歳をとることに対してネガティブな表現を連発させていて、このままでは知性溢れるキラキラシニアたちに怒られそうですが、あくまで機能に限った話なので、、!)
最初の方が一番おいしかった食べ物、
時間とともに変化していく食べ物、
そしてその変化のスピードがものすごく速い食べ物を、この記事では「老化がスーパー速い食べ物」と名付けることにした。
「老化」する食べ物を「刹那的で儚くて美しい」ととる人も一定数いるだろう。
私も食べ物の「老化」に対して寛容な態度を取っていきたいところだけど、ちょっと無理かも。
最初の状態が一番おいしいと思っちゃうし、できることならその間に食べてしまいたいと思っちゃう。
そうなると、「早く食べなきゃ」という焦りが生じる。
私はその焦りが嫌い。
(わがまま?)
あ〜、うどんを食べてる時に、ちょっとずつ天かすをかけ続けてくれるロボット家電とか登場しないかな〜
そしたら時間も気にせず、常に最高の状態の「若い」天かすだけを食べられるんだけどな〜
(この一ヶ月間、「フードテック革命」という未来の調理家電のことが書かれた本を読んでいたため、ロボット家電に対する理想が高くなっております。)
おまけ(というか本編というか)の「老化がスーパー速い食べ物」コレクション
① ラーメン
「老化」=麺ののび
どん!と目の前に丼がおかれた瞬間から私と「老化」との戦いは始まる。
最初は細かった麺も、すぐにぶくぶくと水気を吸って膨らんでいく。
麺がのびる前に食べ終わらなきゃと思って急かされるのが本当に嫌いで、私はラーメンが嫌いになった。
(嫌いと言いながらもたまに食べたくなっちゃうのがラーメンの憎たらしいところ。)
② 手作りクリスマスケーキ
大学の調理実習で昔作ったクリスマスケーキ。
カリキュラムの都合上6月に作ったため、季節外れの気温にやられたクリームがだらだらと汗をかいてしまっていた。
(季節外れはどっちのセリフだよ。)
もはや「老化」というか、食べる前から老けきっていたような気もするけど。
③ HARBSのケーキ
「大きくておしゃれでおいしいケーキ」で有名なHARBS。
ここで私は、あっという間に崩れるケーキを初めて見た。
運ばれてきてすぐに撮った写真。
手前が私の食べたモンブランだけど、ご覧いただきたいのは奥に見えてるマイフレンドのイチゴケーキ。アルミホイルに巻かれて登場したのだが、それを剥がした直後の写真。
(もうすでになんか怪しい状況。フラグ写真。)
そして次の瞬間。
きゃーー
まだ一口も食べていないのに!
運ばれてきた時が一番美しくて、「スーパー高速で老化した」食べ物だった。
儚いって美しいね。
(他人事。マイフレンドは悲しんでいた。)
④ ラクレットチーズ
一時期、女子大生界隈で、一世を風靡したラクレットチーズ。
(チーズをいろんな野菜やお肉にかけて食べる、いわゆるフォトジェニック系フード。)
(いらすとや提供)
これを私も以前食べたのだが、その写真がこちら。
チーズの塊から流れ落ちるチーズに感動したのも束の間。
わあ!一瞬でチーズが固まったよ!!
チーズフォンデュでいいじゃん。
(ずっととろとろ。アンチエイジング。)
#食エッセイ #食 #食生活 #料理 #エッセイ #日記 #食レポ #大学生 #食文化 #グルメ #グルメレポ #ラーメン #丸亀製麺 #うどん #ハーブス #ケーキ #老化 #食べ物 #フード #チーズ #ラクレットチーズ