卒業旅行の夜 ホテルでサダハルアオキ
ー1年以上前の名古屋旅行の回顧録ー
この前、村上春樹のエッセイ「地球のはぐれ方」を読んでいて、なんともかわいそうな名古屋が印象に残った。
(「あまり掘り下げられてこなかった魔都」だのなんだのと言われていた。)
そして、そういえば去年卒業旅行でふらっと名古屋行ったな〜と思い出したのだった。
気の置けない女友だち2人と、ただただ名古屋のものを食べまくろうという1泊2日。
暇人大学生が卒業旅行をたった1泊にしたのは、食べ物をお腹に詰め込み続けるには1泊が限界なのでは?という考えからだった気がする。
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初日、昼頃に名古屋駅に着いてすぐ「ひつまぶし」を食べた。
初めての名古屋。
初めてのひつまぶし。
大葉とわさびで食べるうなぎは、来たる春を通り越してスワ〜〜〜っと初夏の風を吹かせた。
午後はお腹を空かせるために歩いて名古屋城へ。
しゃちほこを見るときらりんレボリューションを思い出すのは私たち世代の共通点なはず。
(あと浅草の雷おこしでも思い出す。)
そして城を見て、再び名古屋駅へ。
おやつにがっつり親子丼を食べる。
只今の時刻、16時。
この親子丼、わけわかんないくらいおいしかった。
そして食べ終わってすぐにデパ地下みたいなところに行って夜ごはんの買い出しを。
この日の夜ごはんはここでいろんな名古屋グルメを買ってホテルで食べることにしていた。
ついでにお惣菜売り場の隣の煌びやかなスイーツ売り場で1人1個ずつケーキも買っていくことに。
売り場を3周ぐらいして、なんとか1つに決めた。
選ばれたのは、サダハルアオキのシュークリーム。
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安さで選んだ駅から遠いホテルまで歩く。
途中にあった川がきれいだった。
ホテルに着いて、デパ地下では入手できなかった名古屋グルメをUberで買い足す。
そしていよいよパーリナイのはじまり!
天むすに、手羽先に、味噌カツに、、真ん中のあれは、、なんだっけ、さっぱり思い出せない。
余談だけど、この写真載せるとき、ふと「あれ、お酒の写真って載せて大丈夫だっけ?」と思ってしまった。
自分がまだ未成年だったかわからなくなるなんて、図々しいにもほどがある。
(ちなみに過去に未成年飲酒してたわけでもないです。)
それともコロナ自粛の名残だったのだろうか。
(だとしたらあの自粛ムードの影響根強いな。)
テーブルにしているのは部屋の隅っこにあったサイドボード。
ベッドの端に座って食べる。
私たちの世代で名古屋女子旅をする子たちは多いけど、皆がまず頭を抱えるのは、食べておきたいものが多すぎるところだと思う。
味噌カツに小倉トーストに味噌煮込みうどんにきしめんに天むすに手羽先に名古屋コーチンにひつまぶし。
(ちなみに今名古屋に行くのなら、コンパルのエビフライサンドが食べたい。)
そんな名古屋グルメスタンプラリーを軽快にクリアしていく技として、このテイクアウトパーティーはなかなか使えるんじゃないかと思う。
食べたいものを、少しずつ、たくさん。
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そうして最後には女子会のお決まりのデザートを。
もはや本日何食目かわからない食事。
思い思いに買ったスイーツを並べる。
(そういえば、この子たちとは前にもカラオケで同じようなケーキパーティーをしたことがあった。)
(ああだめだ、学生時代のことを1つ思い出すと堰を切ったようにいろんなことが思い出されて止まらなくなる、、。まだついこの間のことなのに。)
私が買ったサダハルアオキのシュークリームはこちら。
ああ〜気高い!
手づかみで食べるから入念に手を洗っていたら、自他共に認めるズボラガールから「でたよ潔癖!」と感心された。
(その子はパソコン触りながらポテチとか食べられるタイプの子)
肝心のお味は、もう見ての通りだった。
上のシューはさくさく。
そして黄色いクリームはどっしりめ。
コンビニや街のケーキ屋さんでは叶えられない夢が叶う。
満腹中枢が刺激されて完璧に満たされたところで、それぞれのベッドになだれ込んで1日目が終わった。
(夜通し恋バナとかできないあたり、どこか家族旅行めいている。)
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次の日の朝はやはり小倉トーストモーニングだろう。
(この旅では、ミーハーに全振りすると決めていた。)
「小倉トーストならここ行きたい!」と友だちが教えてくれたのは、孤独のグルメに出てきたというお店。
さっそく向かい、迷わず小倉トーストを注文。
生クリームと小倉の甘さと、焦げのほろ苦さ。
このバランスが絶妙で何を食べているのか一瞬わからなくなった。
セットのゆで卵もおいしかった。
旅先で過ごす平日の朝はどことなく不思議な気分になる。
ましてや名古屋なんて、オフィス街とまではいかないにしても、がっつり仕事人とすれ違ったりするし。
ただでさえ浮き足立っている気分が、どんどん宙を歩き始めてパラレルワールドに行ってしまうような感じ。
モラトリアムを存分に噛み締めさせていただきました。
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その後は行列のできるオムレツサンドを食べたり、
きしめんを食べたりしていたら、
あっという間に帰る時間になった。
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1年前のことなのに、ずいぶん昔のことのように思える。
それはきっと、社会人になって、生活環境が変わって、あの頃ずっと一緒にいた友だちたちとも離れ離れになって、あの頃のことを思い出す引き金みたいなものが一気に失われたからなんだと思う。
でもたまにこうやって思い出してみると、朗らかな気持ちになれる。
友だちっていいな、と。
会いたい旧友の顔が何人も浮かんだ。
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