組体操中のマンゴーパフェ

ー 情熱的な甘さだった ー

あれはとても気分のいい初夏のことだった。

お昼ご飯を食べて新宿を歩く。

どれくらい気分が良かったかというと、切らしていたルームフレグランスを買おう！と思い立つくらい気分が良かった。

部屋の雰囲気が変わると生活に対するモチベの全てが高まる。

住空間って大事なんだな〜〜

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なんていうのはただの後づけの感情に過ぎなくて、あの時の私はマンゴーパフェを食べたいということで頭がいっぱいだった。

フルーツパーラーへ向かい、あまり悩むことなくマンゴーパフェを注文した。

思っていたよりも大きいパフェが目の前に現れた。

・・・

マンゴーたちの組体操を見ているようだった。

どれか1つを持ち上げたら他のマンゴーたちがグラスから落ちてしまうんじゃないかと思うほど、マンゴーたちは互いに支え合いながら懸命に立っていた。

誰も一人では生きてゆけない。

それはマンゴーだって一緒なんだ。

小学生の頃はこんな真理（？）なんて何も考えずに組体操をしていた。

ただひたすら失敗して目立つことだけを恐れ、逆立ちやらタワーやらに奮闘していた。

（それなのに本番では盛大にタイミングをミスって1人だけ4テンポ早くフィナーレのポーズをキメてしまったという苦い記憶がある。）

・・・

話をパフェに戻すと、このマンゴーはとてつもなく甘かった。

てか甘くないマンゴーを見かけたことがないんだけど、このマンゴーはとっても濃い甘さだった。

頭の中にいきなり好きでもない東国原が現れそうになるくらい、情熱とマンゴーの国・宮崎を感じた。

（なおフィリピンかタイ産のマンゴーだった気がする。）

マンゴーのとろっとする甘さは生クリームととってもよく合う。

シャーベットもマンゴーだし。

下に埋まっているのも全てマンゴー。

つやっつやのソースもマンゴー。

上にはマスカットとさくらんぼが乗っかっている。

これが見た目にも味にもいいアクセントになっている、、と言いたかったけど、マンゴーの味と存在感があまりにも濃すぎて負けちゃっていた。

さすがフルーツパーラーのパフェ、と言うしかないくらいたっぷりのフルーツ。

アイスが少ないのも冷え性にはちょうどいい。

（アイスが2個あるやつはたぶん無理です。）

足がピンと伸びているような美しさと情熱的な甘さを兼ね備えたマンゴーを前に、私はただとろけることしかできなかった。

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今回のお店「果実園リーベル」

果実園 リーベル 新宿店 (新宿/フルーツパーラー)

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