イラストスクールに一年間通って、特に印象的だった学び5つ(パレットクラブふり返り)
2021年3月にブログに書いた記事を、一部修正してnoteに再掲します。
私はちょうど一年前まで、パレットクラブ イラストスクールに一年間通っていました。
仕事でSNS向けにイラストを描く機会があり、「いろんな人に見てもらえるなら、もっと上手くなりたい」と思ったのがきっかけです。
劇場のチラシのイラストを描いている阿部結さんがパレットクラブ に通われていて、グループ展を見に行き雰囲気で即決、2ヶ月後にイラスト基礎コースに通いました。
コースを卒業した今も、その中で学んだことをよく思い出すため、特に印象的な学びを5つ、ここでシェアしたいと思います!
①実物を見て、感動して描く
一番強烈だったのは、赤勘兵衛さんという、リアルで美しいイラストを描くすごい方のデッサンの授業。
・何にでも感動できる精神を持つ。
・200%の感動で描いて、やっと50%伝わる。
・気持ちがリアルじゃないと、人は感動しない。
・写真を見て描いても一面的。自分は動物が描きたかったら動物園まで行く。
というお話が印象的でした。
絵のテクニックは手段に過ぎず、心が大切だと学びました。
テクニックだけなら、別に誰でもいいですもんね。
不安定だけど面白いって言われた!
②観念的に描かない
私の絵柄でめちゃくちゃ影響を受けたのは、飯田淳さん。
ファッションイラストのお仕事が多い方で、オシャレでかっこいいイラストを描かれます(ご本人もかっこいい)。
対象物だけを見て(手元を見ないで)、自分の目線に合わせて描く、硬いものを描くときは「硬いな」と感じながら描く、という授業でした。
面白いことに、手元を見ながら描くより思いもよらない線になって魅力的な絵になりました。見ながら描くより思いもよらない線になって魅力的な絵になりました。
上手く描こうとすると、自分のイメージ以上のものは作れないことを学びました。
③得意分野を強みに
イラストレーター・フードコーディネーターであり、パレットクラブ 卒業生のwatoさんの授業で印象的だったのは、原田治さん(設立者、オサムグッズの生みの親!)のお言葉。
小さい頃から絵も料理も好きでどちらの道に絞ればいいか悩んでいたwatoさんに、原田治さんは「ぜひ両方続けなさい。これからの時代、絵が描けるだけではダメ。上手い下手ではなく、何を描くかが大事。」とおっしゃったそうです。
実際、watoさんは雑誌やwebでレシピ提供をする際イラストも描いたり、レシピ本を出すとき一冊に100カット描いたりと、得意分野を強みに仕事をされていました。
また、アルパカが好きなことを雑誌、ラジオ、ご自身のブログで言い続けていたら、那須のアルパカ牧場から、書籍を出すのでコラムを書いて欲しいと依頼を頂いたそうです。
タネを撒いてから5年くらいかかるけど、続けてさえいれば夢につながるので、好きなことは積極的に声に出すと良いということを教わりました。
自分の得意を活かすこと、そして続けることが、夢を特別なものにしないために大切だと学びました。
④可愛いが強い
講師の網中いづるさんが、絵を見たとき、可愛い!怖い!などの分かりやすいイメージが一発で伝わる、中でも可愛いイラストが強いと話されていたのも印象的でした。
たしかに、可愛いとそばに置いておきたいし、誰でも分かる感情だし、時代を超えて愛されます。
また、原田治さんの展示に行ったとき、「可愛い」についてこのような言葉を残されていたと知りました。
「終始一貫してぼくが考えた「可愛い」の表現方法は、明るく、屈託が無く、健康的な表現であること。そこに5%ほどの淋しさや切なさを隠し味のように加味するというものでした。」
ただ可愛いではなく、自分の可愛いを構築したイラストだから、原田治さんのイラストは魅力的なんだと分かりました。
可愛い。ぜんぶ欲しい。泣
⑤分かりやすく伝えるのがイラスト
イラストはいろんな方の目に触れるものなので、分かりやすく、伝わるものであることを意識する、サービス精神が大切だと学びました。
どうすれば喜んでもらえるか?と考えることが大事なんです。
例えば、いらないところを削り、書きたいことをクローズアップする構図考えたり…誰かに見せてみて、意図が伝わるか確かめたり、全体が魅力的に見える配色にしたり……。
何を伝えたいか?を導く編集力、どうすれば伝わる?をデザインする力、そしてひとりよがりじゃない想像力による個性が大切だと学びました。
最後に
こうして振り返ると、パレットクラブ で学んだことは、イラストだけでなく、いろんなことにも通じると改めて思います。
どの仕事も対人コミュニケーションですからね…。
とりあえず飛び込んでみてよかったです。
こうして初めての環境に飛び込み、初めての人と出会い、学びが増え、人としての厚みが増えていくんでしょうか。
これからも、やりたいと思った時がやり時!いろんなことに挑戦し、また振り返りたいです。
推しは推せる時に推せと似てる!←ちょっと違う