作曲への道2〜体系的な知をもとめて〜
羅列的に読んできた本を載せていきます。
本物の思考力を磨くための音楽学~「本質を見抜く力」は「感動」から作られる~
泉谷閑示先生は精神科医でもあり、音楽関係にも携わっているすげーひとですね。「普通がいいという病」という本も読んだことあります。
音楽とは「頭」と「身体」に分けられて「拍子」は「頭」で「リズム」は「身体」的な発想だそうです。
どっちの手かを忘れましたが、かの有名なショパンは「指揮する際、右手は機械のように拍子をとり、左手は歌うようにリズムをとりなさい」という風に生徒に指導していたそうです。
レヴィストロースによれば、そもそも音楽の由来は言葉であるそうです。
言葉の内容に特化したのが「詩」であり、
言葉の音に特化したのが「音楽」だそうです。
そういう家系図。
本物の演奏というものに関してレベル分けをしたり、そこからプロの演奏家も下手糞じゃね?って言ってたりしてます。本当に素晴らしい演奏とはいかなるものなのか、というところをしゃべっていました。
すごい高い次元で話しています。これはいい音楽素養を高めてくれる本です。
音楽力を伸ばす「譜読み」の基本~楽譜攻略13のステップ
これすごい良かった。譜読みいるなぁ!!ってなった本。
著者がとてつもなく音楽教育に尽力しており、引用文献が、テーマに対してめっちゃある。まず楽譜の歴史と、そして譜読みのアプローチの二部構成だったかなぁ、どうだろあってるかな。
譜読みとは、子供がピアノ教室で大きく躓いてやめてしまうステップでもある。そのために様々な子供が譜読みをこなせるように様々なメソッドが開発されてます。こりゃすごい。この本を知らずして、譜読みを頑張ろうとする人にとっては大きなディスアドバンテージになるだろうと思っちゃう。
これ、個人的にすげーなーって思ったのが、子供の学習発達の過程まで分析されてるっていうところ。
子供って数学的なものを理解するのに、割と年齢の問題があってxy軸の二次元のグラフを低学年で教えても理解できなかったりする、小学四年生ぐらいでそれが理解できるようになる。これが音楽にも同じで、音程とリズムというxy軸の二次元の楽譜をその学年ぐらいになって急激に理解できる人が増えてくるそうです(正確な学年は忘れました)。
コラムでギターの話もふむふむとなった。
ギターは楽譜を読めるべきで、もしくは最悪リズム譜は読めるようになろう、というものだ。生徒がラリーカールトンの「room335」を上手に弾けるのだが、そのドレミが言えないそうだ。これだと「room335」が弾けても、ほかの曲でその曲が弾けない、ということになる。だから、まずはドレミで言えるのかというところから指導している、という内容だ。素晴らしい。そして自分の野蛮さにも痛感した。僕みたいに何でもない家庭の人は学生から軽音楽で楽器を始める人がおおく、簡易的なタブ譜だけ使用する人が多く、楽器の技術は向上するかもしれないが、音楽の素養は向上しないのである。
しばしば、プロミュージシャンのなかで「楽譜が読めない」という人がいるが、我々はよめるに越したことはないのである。才能がない凡人なのだから。
あとはキンドルです。てか英語学習もそうなんだけど、キンドルは素晴らしい。
というのも、やはりノウハウ本は玉石混淆である。そして基本的にゴミ本が多い。もうこれは紛れもない事実である。てか何事も8割はゴミである。初心者はゴミの見分けをつける練習が当然必要になる。だからゴミをあびる必要がある。受け身の練習。そしてキンドルは犠牲になるコストを安く抑えることが出来る。
基本的に読書は20冊あればその内の
16冊はゴミ
3冊が勉強になる本
1冊が人生が変わる本
なのでこのサイクルをなるべく早く回し、ゴミはゴミと早く切り捨てる反応を持ち、そしてサイクルの当たりの純度を高めていくことが大事。なので、技術が高い人は、「どれほど恵まれた教材に当たったか」よりかは「どれほどの量のゴミをみてきたか」という視点でも評価できそうです。
知性とは「なにをどれほど知っているか」ではなくて「どれほど知らない世界を知っているか」で測るものですネ。
キンドルはゴミ本へのハードルが低いからいい。
ゴミ本に出合うのは当たり前で、ならばそのゴミ本にどれほど節約して向き合っていくかが大事。全然本読まない人が、ゴミノウハウ本一冊だけ家に大切においているのは悲しい。
その中でよかった本は今は、
これすごいいい。ギターで五線譜を読めるようになろう、という試みの本。
と、いうのもギターはタブ譜という補助的な楽譜をメインとしていることが多いから。
今はCメジャースケールのスケールフォームを覚えようとしてます。あとは指板上の音も覚えようとしてます。
あとこれさらっと書いてるけど、「覚えようとする行為」はやはりたくさん読書した人にとっては有利になる能力だと思います。覚えようとする行為ってすごくしんどいですよね。第一回で書いた短期記憶の話を思い出したい。
別に記憶よくないし、むしろ悪いほうだけど、覚えようとするのにそれほどハードルを感じさせなくするのが読書の強みですわ。
あと、ちょっと感動したのがキーが変わるときについて、
よく転調する時ときとか、そもそもキーがCメジャー以外の時って五線譜めっちゃ複雑そう。。。っておもってたし、調合の数って一つ一つ別個独立で覚えなければならないのかぁ、と思ってたんだけど、実は下の図にあるように完全五度のサイクルが循環してた、というのに感動しました。
なんだろう、別個独立してたと思っていたものには実は法則があった、という発見。そしてもともとこの循環コードの図はコード展開みたいな話しか知らなくて(しかも10年前の中学の時以来)、そういう調号ので使うんだーっていう感動。
なので、Cメジャースケールのスケールフォームを覚えて、あとはそれを移動させれば、どのキーでもドレミファソラシドがとれるかもしれない。
今の自分にはこれが必要かぁ、とおもっちゃう曲
だけどいいアマゾンレビューがあった
確かに、俺10年ギターをぼーっと触っていたから、このレビューは結構妥当性を持つかもしれない。初心者には難しいかも。いまの俺も難しく感じている。
これよかった。
というのも今俺のやっていることの上位互換がこの本だからである。
この人も全く同じことを考えていて、そしてプロの現場にかかわるところまで行っている人だ。
コード理論とかは結果でしかないし、それを見たところで楽曲が作れるわけでもない。
みたいなことも言ってました。そしてこの本ではこの先の躓きポイントとかもたくさん書いていました。
てかやっぱり思うんだけど、例えばエドシーランの曲のコード見たことあるけど、三つのコードしか使われてないんだよ?それであの名曲。
複雑なコード展開があるにもかかわらず、スリーコードで名曲作ってるその現象何なん?
この現象の説明がうまくできないとどうしても私たちは「越えられない壁」「天才と凡人は違う」という現象に陥ってしまう。これはものごとをうまく説明できなくなると、神様の存在を借り出す昔の哲学のような感じですね。無知の科学。人類は賢くなってるけど、個人は何も知らない。
例えば機材の沼にはまってしまう、とか。
ミックスの作業が大変、とかそういう先々の事も書かれています。
先人のご失敗をこのような形で残しているのは、とても貴重。
これ知らずに、いまみたいなことを書いていると「車輪の再発明」になっちゃう。
あとどっかなんかの本で、ミニキーボード33鍵?は持っておいたほうがいいというのも書いてた。アカペラの人が簡単な音取りするみたいなキーボード。こたつの上におけるようなちっちゃいキーボード。
DAWだと力んじゃうしハードルが高い。めっちゃでかい鍵盤もそもそもやる気が萎えてしまう。気軽に鍵盤に触れることが大事。こりゃいい!
ということで、ミニキーボード買いました。6000円ぐらいのやつ。
あともう一つ1000円のやつも買いましたが、想像を超える「なんじゃこりゃ」だったので動画で近々上げます。
先ほど上記に挙げた本では、結局著者は何を言ってたのかというと(覚えてる範囲で)、
理論書とかはあんまり意味ない。あるとベター
和音の展開系はおさえられるように
歌本からたくさん研究すること
みたいな感じでした。なのでいまここまで来て自分の課題って何だろうって振り返ると
譜が読めること
ピアノの和音が自由にならせられること
ギターで楽譜が読めること
この次のステップとして実際の曲を歌本なのでメロディなどを追っていくことが出来るようになること、なのかなぁと思っています楽譜が読めることがまずは大きなポイントなのかなぁ。
早くこれやりたい↓
この動画の最後のみんな踊ってるのいいよね。これやりたい。上のファイルは踊っているところの切り取った動画。切り取り動画が見れるようになるといいのになぁ。
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