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ワーケーションに16回行ったので、人生が変わりつつある話をする(推し地域紹介付き)

おそらくコロナ禍になってはじめて生まれた「ワーケーション」という概念。
会社の「働き方」特集で書いたワーケーションの記事が、ありがてぇことに読者ランキング1位をとったり、仕事以外で自己紹介をするときのタグのひとつになったこともあり、一本記事を書くことにした。
数えてみると、2020年からカウントして日本全国16ヶ所の地域でワーケーションしていることに気づいた。
…多い!(JREポイントつけてなかったことを後悔!

特に静岡方面多め。やっぱり東京からのアクセスの良さがポイントかも

なぜ、ワーケーションに行こうと思ったのか

職場がフルリモートOKなのが一番の理由。
羨ましがられる一方で、個人的には週1くらいはオフラインで人と話ながら働きたい派だったり。一見非効率に見える会話や交わされている会話は同じでも、フィジカルがあるかないかで伝わり方の解像度や濃度が変わるから。

そんな中、わざわざ、交通費を払って遠出している最大の理由は【日常(仕事)と非日常(旅行)の間(あわい)のような時間をすごすことが私にとってのwell-beingである】ということ。

そして「間(あわい)」が自然と生まれている地域は、3つの共通点がある。場所×人×あり方 の3要素。

・拠点となるワークスペースorゲストハウスがある【場所】
└正直なところ、東京生まれの私にとって、ぱっと見た限りで地域の個性が分からないことがある。それらを掘りおこしたり、色付けしたりするのがワークスペースやゲストハウスなのかなと思う。

・個性が弾けた面白い人々がいる【人】
└つまりは、誰かハブになる人がいる、会いたくなる人がいるということ。この記事のドラフトを書いているのは南伊豆の「ローカル×ローカル」というゲストハウスでして、そのオーナーさんが「「下北沢ローカル」「赤羽ローカル」といった言葉があるように、ローカル=地域=田舎ではなく(都市との対義語ではなく)、人と人とのつながりを示すものではないか」というお話をされていて、首肯するところ。

・外に開けてているが、"凝集性"もある【あり方】
└人と場所があって、加えてあり方がどうであるかもポイント。閉じすぎててもよくないし、開けすぎてると観光地化してしまう。いい塩梅が重要。

そうした私なりの(勝手な)フィルターを通して、ここからおすすめのワーケーションスポットを紹介する。

私がおすすめするワーケーションローカル2選

① 五島市福江島(長崎県)

移住者や関係人口が増えたり、朝ドラの舞台になったり、今ノリにのっている島。
私がお世話になっていたワーケーションプログラム「五島ワーケーションチャレンジ」は、ワーケーションイベントをあえて「真冬」開催したり、交通の便の悪いコテージにとまったり。ワーケーションと言いながらゴリゴリ働くのを推奨しない「余白と戯れる」がコンセプト。
島といってもシティな部分もありつつ、海山もある。島らしさ(島内での自助が活発でコミュニティが発生している感じ)もあり、あ、日本は島国だったんだなとシンプルに感じられる場所。

🏨おすすめ拠点:セレンディップホテル
🍚おすすめ飯:「四季の味 奴」のハコフグ

文句なしに美しい海

②南伊豆町(静岡県)

下田のさらに先、伊豆半島の先っぽに位置する南伊豆町。温泉地としても有名。春は湯煙にまみれる桜や菜の花畑が最強にエモい。
拠点はローカル×ローカルというゲストハウスがおすすめ。ZINE作り合宿や物書き合宿などをやっていて「わざわざ東京から4時間かけて、こもって文章を書く」など外から来る人も癖が強くて面白い。(ただし想像より遠い&踊り子号は揺れるので移動中に働くことはできない)

🏨おすすめ拠点:ローカル×ローカル
🍚おすすめ飯:金目鯛

菜の花畑撮り放題

次にくる?ワーケーションローカル2選

単純にまだワーケーションしていないけれど、次は仕事をもってワーケーションしたいなと思った地域を2つご紹介。

①辰野町(長野県)

われらがソーシャルバーPORTO!の辰野店がある町。
交通の要所、宿場町であったことから、外の人を受け入れやすい風土がありそう。立派な美術館があったり、アートレジデンス事業を(ミサさんが)やっていたり…クラフト・アート系の小商いがさかんな印象。

🏨おすすめ拠点:KOUTEN
🍚おすすめ飯:PORTO辰野店のジンジャーソーダ

オシャレで広々とした古民家のPORTO辰野店

②南相馬市小高(福島県)

原発事故で避難区域となっていた地域(隣が浪江町)。避難解除後の居住率は5.6割で、いまだに3.11のまま片付けられていない空き家もたくさんある。
南相馬市が“起業型”地域おこし協力隊を募集していることもあり、クラフト日本酒の蔵が2つあったり、建築士が移住してきたり。3.11でリセットされてしまった分移住者が入りやすい&一方でゆかりのある文学者も多く、土地に根付くカルチャーもあり丁度いい塩梅。

🏨おすすめ宿:小高パイオニアヴィレッジ
🍚おすすめ飯:haccoba のはなうたホップス(日本酒)

小高駅の駅舎を改造して日本酒の販売場所にしている

やってみて、その先にあるもの

場所を変える=偶発性がいい仕事をする

ワーケーションで出会った人つながりで営業を獲得し…みたいな話を聞くことはあるけど、少なくとも私についてはは全くない。けれど、普段自分から取りにいかない情報や感覚が入ってくる感じは、少なくともwell-beingには寄与しているし、仕事の質にも影響している気がする。(あと残業したくないから仕事めっちゃ集中する。)

間(あわい)が浸食しはじめている

最近は不思議なことに、その「間(あわい)」が日常と非日常両方に占めている割合が増えてきている気がする。すごく感覚的なものだけど。これってどういうことだろう?

ワーケーションからの二拠点居住検討へ…

間(あわい)の浸食は、ワーケーションのその先、二拠点居住なのではないかな、と最近思い始めてきた。
二拠点居住を真剣に考え始めたのには訳があるのだが、その話はまた今度。


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