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ワイン資格取得日記3日目

土曜日の表参道。どうして週末になるとこんなにも多くの人が東京にいるのだろうと思うくらい人が多い。しかもまだ午前10時過ぎだというのに。この時間帯といえば「とりあえず起きるか…」といった感じで9時頃に目が覚めて、布団の上でゴロゴロしているうちになんだかんだ10時が近づいて、「そろそろ動かねば」という感じになってとりあえず布団から出て顔を洗ったりして、お湯を沸かしてコーヒーを入れ終わるくらいの時間である。そんな時間にしっかりとおめかしして、「今日はこれだ」というファッションに身を包んだ人々が表参道という大都会を闊歩している事が信じられない。取り急ぎそこら辺に転がってたジーンズと適当に選んだセーターを着てきた自分からしたらなおさらだ。空には雲ひとつない。

ワインスクールに通うのも3日目。今日は少し早めに着いたので紀伊國屋スーパーに寄ってみる。というのも、行きの電車で読んでいた村上春樹の小説に青山の紀伊國屋スーパーのネタが出てきたからだ。

「うずまき猫の見つけかた」より

村上春樹読者なら分かる方が多いと思うけれど、「ダンス・ダンス・ダンス」という小説で"調教済みのレタス"という非の打ち所がない野菜が売られているスーパーが紀伊國屋だ。確かにここのスーパーは高い、または普通の庶民が通うスーパーにはないものが多い、あるいはとにかく洒落たパッケージの商品や輸入品が売られている。こんな所でお使いしていたら月に食費がいくらかかるのか…と想像してしまうが、世の中にはその様な生活をされている方々が存在しており、朝の10時過ぎから「このキウイいいわね」とか「エシャロットが安いじゃないの(ちなみにエシャロットは1つで380円もした)」といった具合である。夕方の値引きシールなんて目にもくれないのだろう。

調教済みのレタス。1玉¥398。
流石にこれは買いたくなった…ギネスと飲んだら美味しいのだろう…

さて本題のワインスクールについて。今日は白ブドウについての勉強が主であった。特に甘口ワインに使われる様なブドウの説明とテイスティングだったので、普段辛口を好む身からすると少し興味がそれかけたのは事実なのだけれど…それでも3回目になってできていること、いないことがはっきりしたので良かった。

とりあえず、論理的にテイスティングするという技法は身につける事ができた。しかし、まだテイスティングで感じた香りや味わいの言語化が難しい。またワインの総評をするのは未だに基準が落とし込めていないのでいつも間違えてばかり。

とはいえ、「何が分からないかが分かっている」という状態はとても良いと思っている。言い換えれば課題が明確になっているという事なので、その克服に向けて勉強を続けたい。


スクール終わりは、代々木公園で気になっていたイベントが開催されているとの事なので、青山から原宿を抜けて代々木方面へ。

青山から原宿のキャットストリートに抜け裏道の途中でロードバイクの写真家の展示会が無料でやっていたので、寄ってみた。どうやら2024年のツールドフランスの写真展の模様。

昨年に引き続き激戦を繰り広げたポガチャルとヴィンゲゴー
アスタナカザフスタンの一員
カヴェンディッシュがツール最多ステージ優勝を成し遂げた瞬間
カヴェンディッシュ

迫力のある展示会でした。


12月を目前にしていよいよ紅葉の始まり。都内の景色は秋が一番綺麗な気がする。僕だけかな。


さて、いつも通り行きつけの酒屋でワインをか買う。今日は勉強したブドウも多かったので2種類。

ソミュール キュヴェ・ヴァン・デュ・ノール・ブラン

テイスティンググラスをウイスキーのものに変えてみた。こっちの方が香りとかしっかり嗅げる様な気がした。グラスは広島の廿日市でウイスキーを手がけるサクラオブルワリーに行った時にもらったもの。

シュナンブラン100%。色はややゴールド掛かっている。香りはどちらかというと落ち着いている。アプリコットやグレープフルーツ、また今日の授業でカモミールという表現を学んだけれどまさにその香り。やや辛口で酸度は高め。バランスの取れているワインでした。

テイスティングの時、前まではメーカーやインポーターの公式HPを見ないで「当てよう」としていたけれど、それではあまり勉強にならない事に気がついた。むしろ自分のテイスティングに足りない/テイスティングで気がつけなかった要素を拾うためには必要な行為だと分かった。ちなみにこのワインはセメントタンク熟成。へぇ。


ガウメンシュピール リースリング

2本目。今まで避けていたというか飲んで来なかったドイツワイン。というのもドイツワインは甘口のイメージで、自分は辛口が好きなので好みが全く逆ではあった。もちろんドイツワインが美味しくないという訳ではなくて(前に飲んだグリューナーヴェルトリーナーといういかにもドイツ的な名前の品種のワインは美味しかった)、単純に好みの路線ではないという事だ。

こちらは淡いレモン色。シュナンブランより香りがしっかりしていて、シトラスやオレンジ、ブドウの香りがする。またテイスティングではストーンフルーツという表現も使う。具体的なフルーツで言うと桃やアプリコット、マンゴーといった真ん中に硬い種がある様なやつ。日本語で言うと「核果」というらしいけれど中々こんな単語は日常的には使わない。閑話休題。

やはりリースリングらしい甘さと酸味はある。それでも甘ったるい感じはなく辛口寄りなのが好感度。特徴的な香りがワイン本体にもしっかり出ていてフィニッシュも長め。良いワインでした。

代々木公園の紅葉。こうやって切り取ると都内とは思えない様な景色ではある。

来週はスクールがないので、今日の授業でやったフルミントのワインを飲んでみようと思う。

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