シングルバーナーのすゝめ
ソロキャンプに向けて揃えた道具の考察です。
キャンプや登山など、アウトドアに欠かせないギアの一つが「シングルバーナー」です。
定番ギアだからこそ形状も燃料も様々な種類があり、選ぶのも大変です。
形状について
シングルバーナーは一体型と分離型に分けられます。
・一体型
比較的シンプルな構造で軽く、非常にコンパクトになります。
一緒に持って行くやかんの中などにも収納することができるので、バッグパック内でのスペースをとりません。
ただし、ガス缶の上に本体を装着するタイプのものが多く、重心が高くなりがちなので不整地では安定性に欠ける恐れがあります。
・分離型
ガス缶とシングルバーナー本体が燃料ホースで繋がっているのが特徴的な分離型は、本体を地面に直接置くことができるため重心が低く安定しています。
また、五徳が大きく、比較的大型の鍋などを置けます。
燃料について
シングルバーナーの燃料は主にガス式CB缶・ガス式OD缶・ホワイトガソリンに分類されます。
・ガス式CB缶
カセットコンロを使用する際に使うCassette Bombeの略称です。
スーパーやコンビニなどで販売されているため、手軽に入手することが出来ます。
ガス式CB缶は通常の気温下では問題なく使用することができますが、低温に弱く、気温が10℃以下の環境下では火力が落ちることがあります。
・ガス式OD缶
OUTDOOR缶の略称であり、アウトドアで使用することを目的に作られた燃料です。
ガス式OD缶は他の燃料とは異なり、110g・250g・500g程度の3サイズを展開していることが多い為、自身の用途に合わせてサイズを選ぶことが出来ます。
ガス式CB缶に比べて専門性が高いため、ホームセンターやアウトドア用品専門店でのみ販売されています。
・ホワイトガソリン
ホワイトガソリンはガスが充填されているガス式CB缶やガス式OD缶と比べて価格が安い為、ランニングコストに優れています。
さらに低温にも強いため、冬のキャンプや登山に適している燃料です。
しかし、取り扱いには気をつける点があり、専用の持ち運び容器が必要であることと、点火するまでに若干の手間がかかることです。
良く比較検証されるのは以下の4点です。
携行性
持てる荷物に制限がある登山などでは、なるべく軽くて小さいものを持ち運びたいものです。
使い勝手
ガス調節つまみや点火装置の位置・形状によって使い勝手は大きく変わってきます。
火力の強さ
使用するうえで火力の強さは外せない所です。
耐風性
海辺などの風が吹く地域でキャンプをする場合に気がかりなのが耐風性。
風が吹いている状況でもストレスなく料理や湯沸かしをしたいものです。
自分がシングルバーナーを選ぶに当たって
・一体型か分離型か
荷物を少しでも減らしたい、軽くしたい人は一体型が良いそうですが、自分は登山やハイキングをしないのでどっちでも良く、デザインが価格で選びたいです。
一体型だと輻射熱からガス缶を守るを必要があります。
・燃料
ホワイトガソリンは玄人向けなので除外します。
OD缶は汎用性が高く、コンパクトで、寒冷地に強いのですが割高なので、汎用性低いけど、安定性があり、寒さに弱いけど低価格のCB缶を選びたいです。
OD缶対応の物でも、変換アダプターでCB缶を使うつもりです。
・4点の比較検証
携行性:恐らく車移動がメインなのであまり気にしません。
使い勝手:ガス調節つまみは位置が危なくない所にあることで、点火装置は壊れやすいので無くても可能です。
火力の強さ:本格的な調理をする訳では無いので、ただ弱くは無いこと。
耐風性:シングルバーナーの構造上そこまで期待してません。
迷ったシングルバーナー
・SOTO レギュレーターストーブ ST-310
アマゾン売れ筋ランキング1位。
遮熱板は標準装備ですが、点火装置が押しづらいのでアシストレバーを、足が伝導熱で暑くなるのでアシストグリップが別売りであります。
・イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
アマゾン売れ筋ランキング2位。
遮熱板は必要だが、デザインはこちらの方が好みな上、価格も安い。
・FORE WINDS マイクロ・キャンプ・ストーブ FW-MS01
イワタニの新商品で、ジュニアコンパクトバーナーより小さく軽いが、価格はそれなりに高い。
デザインはジュニアコンパクトバーナーの方が好み。
・スノーピーク HOME&CAMPバーナー
アマゾン売れ筋ランキング4位。
シングルバーナーと言うより、折り畳み出来る小型のガスコンロ。
折り畳めるというギミックとデザインが好みだが、サイズが非常に大きく、重量もあり、価格も高い。
結果買ったもの
イワタニのジュニアコンパクトバーナーをほぼほぼ買うつもりでしたが、突如見つけたシングルバーナーになりました。
・キャンピングムーン 内炎式 デルタポッド OD缶用 XD-1
アマゾンでも高品質で低価格なブランドとして定評があるキャンピングムーン。
迷った物の中には無い液出し可能なバーナーで低温に強く、プレヒートする為の真鍮パイプがあるデザインが好み。
さらに、内炎式はバーナーは少なく、高価な製品なのに安い。
OD缶対応の物なので、変換アダプターでCB缶を使うつもりです。
・液出し
通常のバーナーはガス缶上部で気化した気化ガスがホースを通ってバーナー部で炎になる仕組みです。
しかし、燃焼を続けると、ガスの気化にともない周囲の熱を奪うことからガス缶が冷え、内部の内圧が下がってガスの噴出量が減ってしまうことで火力が極端に落ちることになります。
それに対して液出しはホース内に液体ガスをそのまま通してしまうという仕組みです。
最大のメリットは缶の中でガスが気化しないため缶が冷えないことと、缶の内圧も下がりにくい仕組みの為。冬でも安定した火力を得られることになります。
・外炎式と内炎式
外炎式:炎が広がる傾向があり、熱が分散しやすい
内炎式:内部に炎が渦巻きやすく、熱が逃げにくい
ちなみに、外炎式が悪いと言う訳ではなく、広い面積、例えば鉄板などを温める場合は外炎式の方が適しています。