淡路町の蕎麦屋さんに学ぶ
今日は日記のような感じになってしまいますが、
今日は心がキューっとなりました。
淡路町にあるおじいさんとおばあちゃんで営んでいる昔ながらの蕎麦屋が
今回のコロナで閉店してしまってました。
あんなに美味しくて、繁盛してたのに、それでも耐えられない。それくらい厳しい。
あの蕎麦がもう食べられないと思うと、あの夫婦に会えないと思うと、心の底から寂しい。
改めて飲食店ってすごいなと思いました。ただ空腹を満たす空間ではなく、そこには人情もあって、ベタな言い方になりますが、本当に家に帰ってるくらいリラックスできて、いつもの味が楽しめて、自分の顔を覚えていてくれて・・・いくらAIが発達しても奪われない仕事であると、自分は確信してます。
「人」と「人」の関わりの時代になる。
「新しい飲食店のカタチ」
飲食店の果たす役割は、ここから本当に変わっていくと思います。
芸能人のオンラインサロンが流行ってますが、イメージとしては店の店主がサロンオーナーになるような時代になっていって欲しいです。
この5年で、インスタグラマーもYouTuberもたくさん増えました、タレントさんじゃなくても世の中から支持されることが可能になりました。
店主の夢や、人柄に共感できる人が、毎晩そこに集まって、食事して、飲んで、話して、それが1つのコミュニティになって・・
そうなっていけばきっと良いお店が潰れる可能性は減ると思います。支持者が多ければ多いほど。
そうすると今までとは違う戦い方が生じます。
「自分のお店でしかできない体験」をいかに作れるか。
今まで飲食店において(日常食の牛丼やファミレスが除く)、チェーン店が成功しなかったのはなぜか、圧倒的一強がいないのはなぜか、トップでも業界シェア率が5%未満なのはなぜか。
超個人的な意見ですが、答えは「薄まる」からだと思います。
いろんな企業が「規模」によって、「業界」のリーダーになろうとすると、例えば店長さんがオリジナリティを出してはいけなくなる。グループチェーンは「どこにいっても同じクオリティ」にすることが大事。そのための厳しいマニュアル、ルールがたくさん存在する。(これはこれでとても難しく大変なこと。やれてる企業さんは本当にすごい。)
効率化を目指すなら、それこそロボット、自動化でよいと思う。
飲食店の「濃さ」はロボットには出せない。
人にしか作れない空気感ってやはりあります。その空気の濃さが、飲食店の価値を左右するし、それをお客様も気づき始めてます。
結局、今回の淡路町の蕎麦屋さんも、あのご夫婦が作るあの空間のファンがたくさんいた。あのご夫婦が作るあの蕎麦だから美味しい。
おじいさんが凄腕オーナーでFCで若い店長とかに店舗展開していってもきっと繁盛しないはずです。
「個人」だけど「1人」じゃない
まとめると、個人の時代ではあるが、同時にコミュニティの時代だと思います。
1つの飲食店にファンがたくさんいて、全員でお店を作っていくような感覚。困ったら助け合い、仲間に良いことがあればお祝いする。
「大人版サークル」のような存在に、飲食店がなれたら、コロナなんか怖くない。他のサークルと合同でイベントをやってもよし。それが商店街、街と広がっていったら本当に最高。
オーナーに求められるスキルは今までより多くなる。
マーケティングは勿論、ファンを付けるための人格も、継続力も、ITリテラシーも・・・
今までは誰でもなれる職業ナンバーワンだったけど、ここからは優秀な人じゃないと飲食店の店長はつとまらないと思います。
ここまでが、最近の世の中の動向を加味した考察で、とはいえ、僕の本音というか、個人的な考えは・・ということで、↓↓で続きます。
「続」淡路町の蕎麦屋さんに学ぶhttps://note.com/chang_mang/n/n340153de4105
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