RSGT2023の振り返り
Scrum Inc. Japanで人事兼スクラムマスターをしています、庭屋です。
1/11-13にRegional Scrum Gathering Tokyo 2023に参加しました。
簡単に自分の考えと次やることの整理の目的でまとめます。
運営と場に参加したみなさんへの感謝
2020年から毎年参加していたので今年で4回目でした。
まずはこの場を設定してくださった運営の皆様に感謝、そして大変尊敬してます!
また偶然の出会いで話をしたり、一緒に学びを深めたり
普段SNSでは認識していた方と対面でお話しできたり
参加者の皆さんが作っていた自己組織的な空間の居心地の良さに毎年勇気をもらっています。
お話ししていただいた方ありがとうございました!(多すぎて名指しできなくてすみません。)
参加、試聴したセッションと一言感想
資料は@scrummasudarさんの記事をご参照ください
https://scrummasudar.hatenablog.com/entry/2023/01/11/102935
Day0
小笠原さん(@bonbon_0605)
知り合いを増やしてRSGTへのドキドキをワクワクにする会
開催時にZoomのブレイクアウトルームが作成できないトラブルがあったものの、スムーズにDiscordのボイスチャットに移行して開催。
えーちゃん(@pokotyamu)にDay2のお昼に誘ってもらうなど、オンラインかつ短時間でしたが素敵な会になりました。
Day1
Keynote
David Bernstein(「レガシーコードからの脱却」の著者)
Five Practices for Building Software with Scrum
非エンジニアな自分にとってちょっと難しい部分が多かったですが、印象に残ったフレーズとして
リファクタリングは「ディナーの前にキッチンをきれいにすること」
スクラムパターンのハウスキーピングのパターンから、常にコードをメンテナンス可能にしておくことが重要。
稲野さん
アジャイルコーチング × システムコーチング 〜Agile & ORSC are eating the world〜
チームの成長を促すコーチングとしてのシステムコーチングの話。
ダニエル・キムの成功循環モデルで考えた時ゆくゆくは結果の質を高めるための「関係性の質」に影響を及ぼすためのもの。
アジャイルコーチングではTeachするべきところもあるので使い分けられるようになる必要はあるが、システムコーチングは重要なスキル。
人事界隈とアジャイル界隈両方からシステムコーチングの噂を聞くので個人として機運が高まっている。優先順位高い。
まずはコーチングわいわい会に参加した。
Ryuzeeeさん
スプリントレビュー Deep Dive
DeepDive三部作の三つ目
PO含めたスクラムチームと様々なステークホルダーと作るワーキングセッション。チームのゴール(プロダクトゴール)とスプリントゴールを見て、今どこにいるのか、次どの方向に進むのかをこのセッションで作っていくのが大事。
招待講演:高橋晋平さん
どうすれば新しいアイデアが生まれるのか
自分ごと(仕事→私事)のアイデアは達成確率が違うから、自分の「個人的欲求起点」でアイデアを考えよう。
そしてアイデアは質<<<量
1つ目のアイデアより良いものを、と考える必要はないからとりあえずたくさん出すことが大事。Day2のランチ中にも盛り上がった話題。
Day2
Keynote
Lyssa Adkins
Coaching Agile Teams
抽象的でその場で理解するのが難しい部分もあったが、コーチングの「我々やチームには変化(のエッジ)を超える力がある」という部分。
ただエッジを超えるにはエネルギーがいるので、困難な会話を超える勇気とスキルが必要という話。昨日から引き続きシステムコーチングの話題。
川口さん(@kawaguti)
ソフトウェア開発って なにか?を学ぶ
お昼休みにフライング開催されていた「脱予算経営」の話もまたちゃんと聞きたい
ソフトウェアによってゲームチェンジが起きている。ゲームチェンジによって狩野モデルのどこまで取り入れる必要があるか考える必要がある。
コードはコピーできるがスキルのコピーはできないから、チームを維持することが大事、という話。
ソフトウェア開発は何か、という話からアジャイル/スクラムが大事にしているものはどのような考えからか、が理解できた。
Tommyさん
だったら WF でやればいいぢゃない! 〜 ところでホントに WF をご存知ですか? 〜
WFが広く認識されるようになったRoyceの論文
そこではもっと適切に当時のシステム開発の流れが記載されていた。
業務フロー→要件定義と進めていくが、現在のシステム開発はもっと複雑なのでその方法を現在もやろうとすると難易度がすごく高いんじゃない?という話。
お名前は知っていたけど今回初めてお話しを伺った方。
@_N_A_さん
「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法
Day1の高橋さんと同様「お金を払ってでも解決したい問題」にアプローチするのがプロダクト。
プロトタイプで「早い安いまずい」を作ってしまう、がアンチパターン
→うまい!を早くみつける
そしてヒットするとチームが解決すべき課題の難易度と量が跳ね上がるので、プロダクトマネージャーがボトルネックになる。ここで解決手段を間違えると大変。規模が大きくなっても問題が解決できるように、プロダクトマネージャーの育成が必要。
スライドの量はめちゃ多いけどストーリーの流れ(ロジック?)がいつも分かりやすく、納得感高い。昨年の「ブルシットプロダクトからチームを守れ」も未だに良く参照する。
Day3
OST
初めての人も本当に自己組織化していてRSGTの良さを体感できるタイミングの一つ。
(エンジニアではないけれど)子育てエンジニアのつながりやノウハウが聞けたり、発言して貢献できたかな?という場もあり。
Closing Keynote
@iwashi86さん
大企業を変革する中でやってきたこと、学びの話。
「組織変革の理論」はちゃんと世の中にあるけど、それだけじゃ変われないよね、の話。
信頼貯金の貯め方(信頼貯金は複利)
これもため息でっぱなしで息吸うの忘れてました。あと
今はコーチとして第三者的に関わることが多いので、その中でいかに「わたしたち」と思ってもらうかが大切。
ちょっとずつの感想でもすごいボリュームになった。これ+Gatheringしてたのでとても充実してたね、のふりかえり。
次やること
昨年は人事×アジャイルコーチを兼任でやったけど、バランスがうまくとれなくてうまくいかなかったなー、という一年でした。
今年はアジャイルコーチちゃんとやるぞ、なのでコーチのスキルアップが優先。
とはいえ色々足りなすぎるのでどこからやるか、の優先順位もちゃんとつけないとではありますが、Scrum、Scrum@Scale、+今回のRSGTでシステムコーチングのスキルをつけていきたい。
優先順位をつけて前進するぞ!