オヤジをスラローム 11月後半あたりの日記
・有休をとって大学病院へ。
昔からいびきがひどいらしく、同居人から「無呼吸で苦しそう」と言われ続けていたのでさすがに解消しようと動き出したのだった。
確かにここ数年深く眠れた記憶は無く、日中も常にぽや〜んと過ごしていた。
さすが大学病院という診察の充実度。
鼻からカメラを入れて喉の奥まで覗かれた。
喉元にチロチロとカメラが当たるのがめちゃくちゃ不快で苦しい。
結局カメラでも原因は分からず、採血とレントゲンとCTスキャンをやってまた来月となった。
なんたる充実度、と感心したのも束の間、良い旅館に泊まれるぐらいの料金が精算機に表示されて我に返った。
健やかな眠りのためなら、、、という気持ちでカードを優しくタッチした。身体に積極的に課金していこう。
・スーパー銭湯に行った。
行き慣れているキレイな銭湯で、土日だと混むかなと思って躊躇していたが思いの外ゆっくりできてとても良かった。
サウナも大きく、5人×5段というようなひな壇の作りになっている。
何度かサウナ→水風呂→外のチェアでグッタリを繰り返している時だった。
サウナは上の段のほうが体感温度が高くなるので、私は最上段の端を陣取ってジワジワと熱されていた。
熱されているうちにサウナ内の人はどんどん増えてきて、私が座る下の段はオヤジでミチミチになっていた。
出られない。
あのオヤジとあのオヤジの間なら通れるか、いやあのオヤジはそろそろ出そうだからそれ待つか、あれ今何分経ったっけ、、と考えている間にも私の身体はジュウジュウと熱されていく。
このままでは危ない、と思いオヤジとオヤジの間をスラロームのように左右に蛇行してサウナを出た。
全裸でオヤジをスラロームである。
スーパー銭湯を出た後は、惣菜の春巻きを買ってビールを飲んでサッカーを観ながら昼寝した。
キックオフしたばかりなのに気づいたら後半アディショナルタイムになっていて面白かった。
・文学フリマ。
特に目当ての人がいる訳ではなかったが、去年行った時より明らかに規模が大きくなっていて楽しかった。
でも人多すぎ!
その場で気になった本をいちいち買っていたら破産してしまうので、事前にSNSで見て決めたブースをひたすら巡って3冊買った。
少ないかなとも思ったが、翌週も日記祭があるから破産に備えてこのぐらいがちょうどいい。
人の多さに圧倒され、早々にビッグサイトを後にして豊洲のららぽーとで餃子を食べて帰宅した。
帰宅後にnoteを見ていると、いつも読んでいるあの人やあの人がブースに出店していたことを知る。
しかもあの人もあの人もお客さんとして来てたの?!と驚いた
皆があの場所に集まっていたと考えるとなんだか少し嬉しくて、それと同時にご挨拶できればよかった〜という後悔の念も湧き上がってきた。
日記祭で挽回させてください。
・そんな日記祭、ようやく製本されたものが届いた。
おおむね問題なし、めちゃくちゃ嬉しい!!
自分の文章が手元で本として存在しているのがなんだか不思議な感覚だった。
何もかもがギリギリの作業だったが、どうにか納品までこぎつけられそうで一安心。
何より思った以上に出来が良くて、パラパラと眺めてはニヤニヤしてしまう。
初めての日記祭、引っ越して以来の下北沢、何から何まで楽しみで仕方ない。