見出し画像

月夜 9/14あたりの日記

・土曜、気持ちよく目覚めたので気持ちよく過ごそうと努めた。

まずは午前中のうちに資格試験の勉強。
土曜午前にコレはかなりポイント高い。高すぎて我ながらキショい。
そして部屋の掃除も済ませる。あまりに順調でこのあと車に轢かれないかとちょっとヒヤヒヤするぐらいだった。

午後、行くか行くまいかウダウダしたのちに区民プールへ行った。
何故だかいつも以上にキッズが多くて、脱衣所からプールフロアへの入り口にある足首ぐらいまでの消毒的な水たまりでキッズが6人ぐらいバチャバチャしていて全然通れなかった。しゃがんだキッズの小ささと生命力に自分の老いを感じた。

泳ぐ人用のレーンは空いていたが、筋トレを怠っていたせいか200~300m泳いだだけでもう体力の限界を感じてしまって全然泳げなかった。
行きのクロール25mはスイスイ泳げるものの、帰りの25mは腕を回す腕力も酸素を補給するための首の振りも何もかもがキツくてほぼ溺れていた。
小・中学校の頃は500mとか一気に泳げてたのにな、としょぼくれながらキッズの群れをかき分けてプールを後にした。

一度はしょぼくれたものの、勉強をしてプールで泳いで自己肯定感がバシバシに高まっている自分がいた。
このまま普通に自宅で過ごすのはもったいないと思い、下北沢をフラつくことにした。
「行ったことないトコ行こう」と決め、グーグルマップで飲食店をひたすら調べてから家を出る。

なんとなく見つけた金威という担々麺の店がめちゃくちゃ当たりだった。
入りづらい入り口に反して中は広くて清潔で、客も全員が1人で黙々と担々麺を楽しむことができた。シモキタでフラッと店入って担々麺食っちゃってるよ俺、とまた自己肯定感が上がる。
店内ではずっとハワイアンなビートルズが流れていて、ちょうど私もビートルズのTシャツを着ていたからちょっと恥ずかしかった。

3連休初日の下北沢は道行く全員が楽しげで、すれ違うこちらも自然と楽しくなる。
何年か前からやっている「ムーンアートナイト下北沢」の展示が遠目に見えて、ちょっとしたお祭りムードにさらに心がフワフワしてしまう。
調子に乗って、北沢小西で絶対に普段買わない値段のクラフトビールを2本買って帰宅。
高ぇビール1人で飲んじまうか?と意気込んだが、せっかくなら人と飲みたいと思い淡麗で我慢して寝た。

・日曜、彼女が自宅に来た。
引っ越し目前、彼女にとってはおそらくラストのこの家でしばらく色んな話をして過ごした。
彼女は部屋をぐるりと回りながら部屋のパノラマ写真を撮っていた。ぐわんと歪んだテレビの写真も、何年後かに見たら思い出して泣いてしまうのだろう。

日が暮れてきてから、2日連続で下北沢へ。
昨日遠目で見ていたムーンアートナイトを見に行ったりした。
でっかい月、浮き輪のにおいがするビニール製のアーチ、涼しい夜だったが色んなところを巡っていたら暑くなった。
もうそろそろ涼しくなってくれや、と思いながら駅で彼女を見送った。
デカすぎる月が光る下北沢の夜はまだまだ眠らない。

・月曜、祝日の恩恵を受けてしっかり二度寝した。
2週間後の引っ越しに向けて準備をしたいが、まだ2週間はこの部屋で生活することを考えるとイマイチ何をしていいか分からず部屋を徘徊。
とりあえず要らない家電の汚れを落としてジモティーに投稿し、ボロボロのカラーボックスを捨てるために粗大ゴミの申し込みをした。
3年半過ごした家がすっからかんになるのを想像して既にちょっと切なくなる。

最近やや近所に引っ越してきた妹が一瞬家に来て、要らない文庫本や冷凍ごはんタッパーを持っていってくれた。
「三茶でこれ買ったの」とカバンから造花を引っ張り出してきた妹、やっぱり何を考えているのか全然分からなくて面白い。

休日の「買い物行こうかな、でもめんどいな」の時間が一番もったいないと思いながら毎週1時間とか平気でそれに費やしている。
引っ越し先は目の前にスーパーがあるので、この無駄問答からも解放されると思うと嬉しい。

重い腰を上げて家を飛び出し、スーパーのそばにある酒屋に寄った。閉店セールで全品30%オフと張り出されていて、ラックの各列は泥棒が入ったかのごとくすっからかんだった。
せめて何か買おう、とBREWDOGを意気揚々と買ったらレジにはセール対象外と表示されていた。

定価のBREWDOGを1人で楽しみ、3連休が香り豊かに幕を閉じた。

いいなと思ったら応援しよう!

永
脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。

この記事が参加している募集