第一章 手相との出会い

①思い出


受験生になる前の思い出です。

もう、人様の手相を解釈することはできませんが、自分の手のひらを眺める癖は、まだ残っています。

当時の私は兼ねてからの夢に挫折し、現実逃避を繰り返していました。

そんな時。

たまたま手相とのご縁があり、学ぶことになりました。


その後、実践も兼ねて、人様の手を見せていただく機会もありました。

今となっては、懐かしい思い出です。

けれども、占い師の道に進むことはありませんでした。


おかしな話ですが…

手相に出会えたおかげで、私は本来の夢に向かって、再チャレンジすることになったのです。


ですが…迷いもありました。

この歳からもう一度、受験勉強なんてできるのだろうか。

仮に、資格を取得することができたとしても、一度逃げ出したことのある自分が、厳しい世界の中でまともにやっていけるのだろうか…。


挫折した道に戻ることは不安でしかなく、怖くて仕方ありませんでした。


手相には、科学的根拠がありません。

それでも…私に力を与えてくれたのは、自分の手だったのです。















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