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“ワクワクを企画する”と、情熱的にポエミーに言われたボクは、微動だにせず硬直してしまった。
「パパには言ってない。」
「パパは関係ないから」
朝起きると、
弁当箱を出していなかった、
いまから洗ってよ!
その言い方はなんなの!
の母娘喧嘩が勃発していて、
ボクがそれにひょろりと口を挟んだ結果、あろうことか火の粉が飛んできた。
え!?
か、関係ない!?
いつもあんなに優しいパパなのに!?
うわ、こいつ裏切りよった。
人間は一方的に期待したり愛情をもったりしてそれが裏切られると「裏切りやがって」「愛していたのに」と勝手に攻撃的になる厄介な生き物である。
「パパの言うことは、いつもポエムだから」
うっ!!
‘’気候変動はセクシーに取り組む‘’
かつて小泉進次郎議員の大臣就任後の発言が
「まるでポエム」と批判されていたときに、それが我が家でもプチブームとなり、知らぬ間に長女が覚えたボクへの渾身の‘’突っ込み‘’フレーズである。
「結局は、人と人とのつながりだから」
「パパの熱い思いを受け取って欲しいねん」
言われてみれば、子に諭すこと。
たしかにポエムの塊である。
善悪の判断のつきにくい子どもを説得するにあたり、否が応でもボクの言葉はポエム化する。
前向きだがぼんやりした言葉で煙幕を分厚くはって逃亡をはかろうとするボクを完全に見透かしている。
こいつなかなかやりおるな。
マンション理事会にて、、、
マンション住民の宿命。
輪番制でまわってくるアレ。
理事会役員。
ボクは今年任命され、
これが日々の生活の最大の苦となっている。
当初、2ヶ月に1度の2時間の会合と聞いていたが、決めごとが多いからとこれが1ヶ月に1度となり、拘束時間も3時間を超えることが増えてきた。
これは会合?会議?
3時間の会議なんて、たくさんの社員を抱え、決定事項の多い我が職場ですらない。
もはやこの会合、暇をもてあました年寄りの雑談会である。
はぁ…┐(´д`)┌
◇
マンションを購入したのは、
かれこれ11年前。
我が家は、場所と広さ、そしてエレベーターの有無にこだわっただけで、築35年そこらの中古物件を安く購入し、自分プロデュースの3LDにスケルトンリフォームを行った。
![](https://assets.st-note.com/img/1696203092936-dTkMWAKp4j.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1696203109099-t5q7wbqbxI.jpg?width=1200)
古いマンションではあるが、
格安で居心地の良いお好み空間を作り、11年経過しても写真のとおりで、ガタは特にきていない。もしボクが年齢の割に資産形成ができていると評されるのであれば、それはきっと同年代が家にかけてきた資金をボクは株式投資に回し、複利効果を積み重ねてきたからであろう。
だから古いマンションを購入したのは人生で正解だったことの1つとして大満足しているが、居住者にご年配者が多いという点においては生活感の相違が発生することが稀にあって、これが結構辛い。
理事会の会合は、
“毎日がホリデー”
なんて言いながら、ダラダラ、ダラダラ。
現役世代のボクは、決めることは決めて、ちゃちゃっと終わらせたい。
だが。
それは許されない。
この会合は、一ヶ月に一度の
暇を持て余した老人たちによる練りに練った渾身“ポエム”のお披露目会なのだ。
ベランダの窓ガラスを替える決議
各家庭の騒ぎ声が“近所迷惑、お隣さん迷惑”にならないようにと。
外からの車の音を完全にシャットアウトできるようにと、
今年、マンション修繕費の一部を取り崩して窓ガラスを防音性の高いものに変えることになった。
何度も、話し合いを重ねた末の
先週の土曜日。
その日は、
相見積もり、住人アンケートを集計して、発注先の業者を決め、さぁ、正式決定するで、という日だった。
ここまで2時間。
ボクは時計をチラチラみる。
もう今日はこれで終わろうぜ。
と、
そのときだった。
ずっと地蔵のよう黙っていた
御年75歳の理事長が口をだした。
「あの〜ね。そもそも論ですが。マンションというものは人と人とのつながりで“ファミリー”だと私は思っとります。ひとつひとつの家庭が石となってスクラムを組むように力強い石垣にならないとそのうえにどのような強固な建物をたててもすぐに崩れてしまいます。窓ガラスを変えるのはいつだってできる。でも希薄な人間関係はガラスより脆い。まずは交流の場をつくるところから始めませんかね。そういう場を理事で企画しませんかね?」
熱っぽい言葉が並ぶ割にはふんわりしていて、具体的に何をしているのか、これから何をしようとしているのかが見えてこない。
でも、なんとなくいいことを言っているし、澄んだ目をしているので
“そうだね”、
なんて呑気なことを言いながら乗っかる長老もでてくる。
「ワクワクを企画」
「素晴らしい人との出会いに感謝!」
いつしか目まいがするような言葉を発する会へと場が変わりだす。
はあ┐(´д`)┌
うっせーよ。なにが“ファミリー”だよ。
さっさと発注かけろよ。
イライラし、硬直していたボクを見兼ねて
そっちの世界へと引き込もうとしたのだろうか。
“現役世代の意見はどうかね?”
と唐突にふられてしまった。
アラフォーだけどその場では最年少のボクは
「いや、ねーよ!」
と強い調子で否定することもできず
「そっか…人っていいっすよね…。ボクは元ラガーマンですし。スクラムね。わかります。で、発注はボクの方からかけましょうかね」と軟着陸させて話を終わらせるしかなかった。
会議の最終的な目標は、
表明された意思を調整し、決定すること。
それなのになぜこの場で、こうしたポエムが生まれるのか。それは意思決定をしたくない、責任をとりたくない、でもわかりませんも言いたくない。そういうメンバーが集まった悲劇の場だからだ。
もちろんポエムな回答のすべてが悪いわけではない、とボクは思っている。
学生時代におっぱぶで、上半身素っ裸のお姉ちゃんがボクの膝の上に乗っかったとき、自分の印象を尋ねたら
「大人の階段をのぼるセクシーさを感じます…」
というポエミーなことを言われて、
すげえボク嬉しかったもん。
“お詫び”と“お礼”と“告知”
前記事に追記させていただきましたが、まずは中途半端な形で、中途半端に案内をかけたことを深くお詫びいたします。
SNSを知ったかのように、あーだこーだこの場で、偉そうに語ってまいりましたが、ボク自身が一番舐めておりました。
お問い合わせの数に目ん玉飛び出るくらいにビックリしております。noteってこんなに見られているの?って。実際はnoterさんよりもWEBの検索ワードから当サイトを見つけてくださって、そのままbookmarkをされて見て頂いている方が多いようで、これは意外な発見でした。SEO対策が重要。はい。分かった気がしました。
来週以降、妻を巻き込んで発送作業を順次進めてまいりますが、絶対にご購入希望者の全員、必ずお届けいたしますのでお待ちください。そして引き続き喜んで募集を続ける所存です。
ただ、これだけの人数だと、ご購入者樣とお金のやりとりの紐付け、商品管理が大変難しく、トラブルでご迷惑をおかけしかねないと判断いたしました。ですので、手数料は(ボクに)掛かるのですがBASEで“ゆづおSHOP”を立ち上げましたので、みなさまこちらからお申込ください(すでにサポートでお支払いして頂いたtaiinさん以外)。
北は北海道、南は宮崎県まで、ゆづお製作Tシャツが走りまわるのなんてムズムズワクワクが止まらないです。
Tシャツを手にしたランナーさん、各地で“走RUN会(走らんかい!)”を広げる活動をどうぞよろしくお願いしますね🤣
大会で出会ったら、ボクからハァ。ハァ。しながら“絶対に”声をかけます♡
そして、ボクは思う。
こういうのって、人と人とのつながりなのだ。今回つながった“ファミリー”との素晴らしい出会いに感謝し、
「ワクワクを企画」したい、と思っているから乞うご期待!
え!?