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続)ジャッジを外せ
今回も、昨日の続きです。
昨日の「ジャッジを外せ」はこちらです。
自分のジャッジはどうやって見つかるか
簡単に言うと、心にさざ波が立った時、がジャッジ発見の糸口になります。
サツマイモ掘りのように、糸口がみつかったらそれを手繰(たぐ)っていくとサツマイモ(=自分の持っているジャッジ!)が掘り起こされます。
芋づる式!
心にさざ波が立つ、とは?
他人の言動にものすごくイライラしたり、
何かの出来事に平常心を失うほど衝撃を受けたり落ち込んだり
した時です。
ジャッジの掘り起こし方とその後
① 他人の言動にイライラする
ステップ1 自分も同じことをしそうか?
Yes ⇒ 相手は自分のカガミ。
ステップ2 どんなことが気になったのか?
ステップ3 本当にそれは、やってはいけないことなのか?
いつ、その考えを持ったのか?
(何かきっかけはあったのか?)
例:親にそう言われた、とか?
ステップ4 やってもやらなくてもどちらでも良くないかな?
ステップ5 どちらでも良い となると
自分がやってしまっても自分を責めなくなる
ステップ1 自分も同じことをしそうか?
No ⇒ 相手は反面教師。
ステップ2 自分がされた時、どんな気持ちになる?
ステップ3 どんな「ジャッジ」がある?
「〇〇をしてはいけない」は何?
ステップ4 本当にそれは、「やってはいけない」こと?
ステップ5 やってもやらなくてもどちらでもいい
となったら、0-100の中で
どれくらいのところであるかを選ぶ
0か100かではなく、中間のどこか。
② 平常心を失うほど動揺した時
こちらは、今回私が実際に久しぶりに物凄く動揺した事例をもとに書いてみます。
<起こったこと>
私は、同僚の仕事ぶりを見学させてもらいました。曜日によって先生が変わるのですが、同じクラスを担当しています。
見学した授業は、私も同じことを先日したばかり。やり方はほぼ同じだったのに、生徒さんの反応が全く違っていました。
皆生き生きと楽しそうに、活発にクラスメイトと話し合い、終始笑顔で授業に取り組んでいました。
私の時は、「相談して進めて」と伝えていたのに個々人で無言で作業していて、真逆の反応でした。
このことで、本当に久しぶりに泣いてしまうほど動揺しました。
ステップ1 何に動揺しているのか、落ち着いて考えてみる
・私の授業ではもくもくと、静かに授業を受けていた同じ生徒さん達が、いきいきと楽しそうに、終始笑顔で活発に話していた
・同じ目標を持って、同じやり方で授業をしたはずなのに、見学させてもらった先生と自分に決定的な何か違いがあるに違いない
・自分がふがいなくて、ショックを受けた
ステップ2 その動揺は、どのようなジャッジが根底にあってのことなのか
・授業は楽しく活発に参加しなければ、身にならない
・生徒さんがつまらなそうに授業を受けるのは、先生がダメだから。
・自分は、ダメな先生では価値がない。
・価値がない自分は、ここ(この世の中)に居てはいけない。
ステップ3 それらのジャッジはどのように獲得したか、思い出してみる
どうしてそう思うようになったか、できるかぎり古い記憶を探ってみる
(たいてい、親との関係性の中で起きた何かに繋がる)
ステップ4 それらのジャッジは「本当なの?」と自分に問う
・授業中、静かでも、内容が身につくことだってあるんじゃない?
・生徒さんがつまらなそうに授業を受けるのは、寝不足かもしれない。家族とケンカしたばかりかもしれない。自分か家族のだれかが体調不良かもしない。
そもそも、本当に彼らは「つまらな」かったの?
・ダメな先生には本当に価値はない?
・自分は価値がない? ここ(この世の中)に居てはいけない?
ステップ5 ジャッジの真逆を受け入れてみる
・授業中、生徒さんが静かでもいいじゃん
・授業中、生徒さんがつまらなそうでもいいじゃん。
・ダメな先生でもいいじゃん。
・なんの価値もなくったっていいじゃん。生きてるだけでいいじゃん。。。
最後に
自分の中にあるジャッジに気付き、
またそのジャッジを持つようになったきっかけに思い至ると、
持っていたくないジャッジならば、すーっと消えていきます。
観察したのち、まだ持っていたければ、持っていても構わないです。
自分にはこんなジャッジがあるんだ、と知ること、それを持ち続けるかどうかを自分で決めること
これが、ポイントです。
私に関わる全ての人に元気と勇気を!
そしてその人の変化を有形無形で応援していきます!!!
無意識に持つジャッジは、自分が自分をコントロールする時に悪さをしてきますが、一度意識に上れば、必要なければ消えていき、生きづらさの一部が解放されていきます。
ちか (2024.3.17)