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就活について考えてみた

2020年は新型コロナウイルスの影響で世の中の状況は一変した。
今まで順調の業績を伸ばしていた会社も苦境に立たされている。特に飲食や観光、アパレル関連の業績悪化は目立ち、その関連会社も非常に厳しい状況になっている。

この業績の悪化は、そこで働いている人だけでなく、これから社会に出ようとしている学生の就職にも影響が出ている。大手の企業も採用枠を減らし、学生は不安を抱えた中で就職活動をすることになるだろう。

就職先は希望する職種ではなかったけど・・・

自分が就活した1993年は、このコロナ禍ほどではないが、結構な就職難の年だった。バブルによる好景気だった前年に就活をしていた先輩を見ていて余裕をぶちかましていたが、バブルはあっさりはじけ、翌年は一転、就職難になってしまった。余裕をぶちかましていたので何の準備もしてこず、アピールできるような成果もあげていなかった。

何社も何社も受けては不採用通知を受けた。もともとはメーカーに入り品質管理や生産管理などのオペレーションに携わる職場を探していたが、その希望は叶わず、まったく希望していなかった営業職で求人を出してくれている補聴器販売会社に入社した。

いまなら、営業職はとても魅力的でやりがいのある職種だと言えるが、新卒で社会人になった時は営業職は嫌でしたね。でも嫌ではあったけど、職場はそれになりに楽しかった。

大学時代にバイトしていた時もバイト長的な役割をさせてもらったりしてて、自分で言うのも何なのですが、それなりにマジメで要領がいい方なんだと思う。与えられた役割をこなしていくうちに、人より多くの量を効率よく出来るようになって、そうなると先輩方からも頼りにされて、頼りにされることが励みになってさらに頑張る。いいサイクルですね、自分で言うのも何なのだけど。

そうやって、希望した職種ではなかったのにだんだんその職種にやりがいを感じるようになってきていた。

就職ではなく就社であった

今の時代は、大学生の時にインターンをすることでいろいろな職種を体験することができる。でも、自分の時はバイトをする程度で”職種”を体験することなんてできなかった。
そんな時代でもあったので、職種を選ぶというより会社を選ぶといった意識の方が強かった。そして、できるだけ名の通った会社に就職しようと。要は就職ではなく就社活動をしていたようなものであった。

現代の就活というのは、就社なのだろうか。
以前、トヨタの社長の豊田章男氏も終身雇用はなくなったといっていたが、その認識ってどのくらい浸透しているのだろう。
最近では、メンバーシップ型雇用のほかにジョブ型雇用というスタイルがでてきている。メンバーシップ型とは日本に従来からある年功序列、終身雇用を前提とした仕組み。就職してからどの職種に適性があるかを社内のジョブローテーションを行っていく中で数年かけて見つけていくため生産性が低くなってしまいがち。一方、ジョブ型は成果報酬型とも言えて、できる人材は成果を上げ高い報酬を手にすることができるので人気になりつつあるが、会社に対するロイヤリティを生まれにくくなる一面もある。ただ、職種に対してこだわりをもって仕事するようになるので専門性は高くなるし生産性の改善にもつながる。

専門性も高くなって生産性が上がれば、成果も出やすく達成感も得られやすいやりがいのある仕事になっていくと思う。

仕事を楽しいものに

「何のために仕事していますか」というような質問を時々耳にすることがあると思うけど、みなさんはどのように答えているんでしょう。
「お金のため」
「生活のため」
「自己承認欲求のため」
「自己実現のため」
というところが、よく聞く回答ですかね。決して間違った回答ではないですし、むしろ仕事の目的を明確に表現している回答だと思う。

ただし、忘れてならないのは、すべての仕事は「社会貢献の活動の一環」という点であるということ。その仕事も誰かや社会のために存在するものだから。役に立ててるから、その活動の見返りとして報酬をいただいている。役に立つために自分の時間を削っているようなものだと考えてしまうと、”我慢”することを考えてしまうもんだけど、でも本来は、仕事をすることで誰かに感謝してもらえる、自分は人の役に立っていると思えるようになれば、仕事を苦行とはならず、どちらかというと楽しい活動になるはず。

仕事をしている時間をより充実した時間になるには、ほんのちょっと考え方を変えるだけでいい、ということだと思う。

まとめです

就活を頑張ってる人は、就社ではなく就きたい職種をより具体的にイメージして、その職種で自分の条件に合った会社を見つけるようにしましょう。
もし、就きたい職種の具体的イメージがない方は、働き始めてとりあえず与えられた職種を手を抜かずしっかり対応してみましょう。もしかしたら、その与えられた業務が天から与えられた天職になるかもしれない。

いずれにせよ、職種を意識して自分の将来を想像して就職活動を感がってください。

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