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#華麗なるショーンK
第5話/グレート・ギャツビー・ショーンK
今夜もショーンKはフジテレビの「ユアタイム」を見ていた。本来はショーンKのアシスタントのはずだった市川紗椰がメインキャスターとなっていたこの番組で彼女は噛みまくり、その度にSNSでは「また噛んだ」とツッコミが入っていた。
テレビ局と視聴者がニュースキャスターに学歴を求めた結果、噛まないが高卒のショーンKは降ろされ、噛むが早稲田大卒の市川紗椰は残り、結果として視聴者は噛み噛みの番組を見る事となった
第3話/グレート・ギャツビー・ショーンK
これは後からわかったことだが、川上伸一郎…これがショーンKの本当の、あるいはすくなくとも法律上の、名前だった。それを彼は27歳のとき、彼が国際的な経営コンサルタントとして世に出る第一歩を踏み出したその歴史的な瞬間に、ショーン・マクアードル川上に変更してしまったのだ。
ある日の朝、破れた緑のジャージを着、デニムのパンツをはいてうろついていたのは川上伸一郎だったが、その日の午後、日焼けサロンに行った
第2話/グレート・ギャツビー・ショーンK
ショーンKを最初に見かけたのは、東京湾にかかるレインボーブリッジの真下にある、芝浦ふ頭の公園だった。
海岸に沿ってジョギングしていた私が彼を見かけた時、彼は暗い海にむかって奇妙にも両手をさしのべていた。そして、私は彼の所から遠く離れていたが、彼の手がふるえていたことは断言してもいい。
反射的に私は、海のほうを見た…と、そこには、遠く小さく、お台場のフジテレビの本社ビルが見え、そのビルの球体展望
グレート・ギャツビー・ショーンK
さあ 金色経歴を被るんだ それであの娘がなびくなら
あの娘のために跳んでみろ みごとに高く跳べるなら
きっとあの娘は叫ぶだろう 「パリすてき ハーバードもいかすわ恋人よ あんたはわたしのもの!」
私がまだ年若く、今よりももっと傷つきやすい心を持っていた時に、父がある忠告を与えてくれた。
「ショーンKを批判したいような気持ちが起きた時にはだな」
と、父は言うのである。
「この世の中の人が、みん