映画 ルックバック
前から見たいなぁとぼんやり思ってた映画、タイミングがあったので行ってきました。
上映時間は1時間余り、しかも死が出てくるのか。。。から、ちょっと二の足踏んでたのもあります。
が、見た感想は、うーん、なんだろう、年を重ねたから、かもしれない、これを10代20代で見てたらもう少し引きずられたかもしれない。
けれど、大事な人をもうすでに失った年齢になると、藤野を抱きしめたくなるし、頑張れ、ってその背中にただ思う。
さらに、京本の死が彼女にどう影響していくかはわからないけれど、作品への深みが増していくことを願ったり。
藤野にとって京本は挫折を味わったライバルでもあり、再び火をつけたファンでもある。京本がいたことで、絵のスキルはぐっとあがりもっと上手くなりたいと努力した。(でも、藤野はやっぱり絵を描く人なんだろうな、って思う。京本がいることでさらに飛躍はしたけれど、その性格上、自信があり負けん気もあって面白いものを作り出してやるっていう気持ちの強さがある。)
京本は、藤野がいることで、4コマを描こうと思った。それがきっかけで、外へ出ることもできた。さらにもっと絵を描くために、大学進学をしたいと自分で決めた。それを「私が」って藤野が自責をしてしまうのは若さゆえなのかな、とも。
「あなたは私じゃないし、私はあなたじゃない。あなたはきっかけであって決めたのは私だから」
出会いは偶然と必然。
お互いがお互いに。
たらればはキリがない。
今を生きるしかないから。
そう思うのは、ある程度振り返りができる年齢になったからこそ、ってのもあるのかなぁ、って思ったり。
若い時に見てたら、刺激を受けてもっと頑張ろうって思ってたんだろうな。
だから、本当、藤野の背中を見守る心境で見終わったかな。って感じでした。
映像の流れも、動きも表情もとても良くって。
満足度高かったです。
許すまじは、やっぱり犯人ですね。
実際あった事件とも重ねて生い立ちとかなんやかんやあるのかもしれないけれど、だからといって。
許せるわけはない。
憎んだところで。
けれど、許せない。
そう思っちゃいますね。
実際にそういう事件に巻き込まれた方だと、そっちの方に気持ちが持っていかれる可能性は大いにありますよね。
自分の経験とも重ねつつ、自分が今どこら辺にいるのかもわかるような。
そんな映画かな、って思います。
・・・・・・・
投稿する際に、予測?候補?変換で修正と出てきたので、それについて検索して、、、なるほど。
色々立場によって意見が分かれるのは当然か、と思いますが、腫れ物のように触れないでおくのもまた違うのかな、とも。
常に議論はされていくべき。しかも、あの事件はクリエイターにとって衝撃的で忘れられない事件でもあるけれど、それ以外の方たちは薄れつつあるのもまた事実。
私は、作者が意図してそれを入れ込んだなら、その思いも汲み取るのもまた大事かな、と思います。