展覧会『がまくんとかえるくん』
前から行きたいと思っていた、リニューアルしたての伊丹市立美術館改め伊丹ミュージアム。
ちょうど見たい展覧会だったこともあり行ってきました。
ここの展覧会は毎度思うけれども、展示の仕方がいいというか。構成がいいのか、配置の仕方がいいのか。なんか伝わりやすいんですよね。
今回も良きでした。
展示スペースが2階と地下1階というのが、まぁ難儀に感じる方もおられるかもしれませんが。
がまくんとかえるくんは絵は知っていたものの内容までは知らずで、作者のローベルさんのことも全くだったわけですが、なるほどなるほど、彼のことを知りつつ、彼が時代のチャンスをしっかり掴んだ男だってのはなるほど。そして、残された資料が制作段階を事細かに教えてくれて、これまたここまで置いてるのんすごいな、って思いました。
これ、デジタル化した今なら、こういう過程も画面上、データー上で終わってしまって上書きされていってしまえば出来上がったものしか残らないんだろうな、って思うと、とても貴重な資料だな、と興味深さも増し増し。
作り上げていく過程が知れてとてもよかったです。このやりとりが出来る相手ってのは、お互いに心を開き信用しているからこそ出来るんだろうな、と。編集者の方とかね。すごくいいな、って思いました。
地下2階にあった映像スペース。とても良かったです。
かえるくんとがまくんの世界が凝縮されていて、見ていてとても優しい気持ちになれました。
本編はぜひ展覧会場で。
映像が良すぎて、隣にあった物販で、つい買ってしまいました。
パラパラアニメーションになってます。
わかりにくいな、。
疲れてちょっと一息つきたい時にまたパラパラしたいなって思います。
そして、引っかかってたのが、第1展示室だったけな、の最後の方に添えられた文。ローベルさんが同性愛者でもあったことが書かれています。
それが引っかかりつつの地下の展示室、最後の展示室で、ひとりきり、に触れました。
そして、電車の中で、検索。
あ、同じこと考えている人いたわ。
で、腑に落ちました。
なんてんだろう、かえるくんとがまくんには、ローベルさんの熱の入れようが他とは違うな、ってのと、ひとりきり、を読んで、がまくんとかえるくんには親友以上の親愛の情があるなぁ、と感じたんです。
そう感じれるもの、ここまで伝わるものを書くときって、自身のことも重ねてないと伝わらないから、もしかしてローベルさんにもそう感じる人がいたのかもしれないな、って。
まぁそれはあくまで想像の範囲なのでなんともなんですけどね。
人生を豊かにしてくれる相手がいる、そんなお話は、幸せを教えてくれるなって思います。
補足で、
この美術館には、私の好きな作品が常設されています。
そう、今村源さんの作品です。
リニューアルされたからどこか移動したりしたのかなぁ、って思ったけれど、なんのその、同じ場所にありました。
良かった。
これを見るたびに来館したお得感が増します。
リニューアル自体は、チケット売り場が変わったくらいでそんな変わってないような気もしますが、相変わらず良い美術館でおすすめです。
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