とっさに「おかあさーん!」と叫んだ15の冬
今日、宮崎県で地震があり、鹿児島も揺れました。
皆さんのお住まいの地域はご安全、ご無事でしたでしょうか?
私は図書館にいて、緊急地震速報のアラームが至るところで鳴り響き、「非常事態感」に包まれました。
程なくスタッフさんが声掛けをしてくださり、図書館にいた人の混乱もなく、時間が過ぎました。
緊急時に適切な行動をとることの難しさ
人は、緊急時にどんな気持ちになるのか。
とっさにどのような行動をとるのか。
今日の私は、隠れる机もなかったので、近くのソファ身を寄せて床に座り、天井を見上げていました。
上からライトが落ちてくる危険性もあったわけですが、手持ちの硬い何かで頭を覆うことも思いつかず、緊急時ではあるものの、どことなく人ごとのようだったのが不思議です。
緊急時に冷静に判断したり、適切(とされる)行動を取ったりすることは、想像以上に難しいのかもしれません。
とっさに「おかあさん」と叫んだ15の冬
地震が起こるたびに思い起こされる記憶。
1995年1月、阪神・淡路大震災を経験しました。
自室のパイプベッドが激しく揺れて、「おかあさーん!!!おかあさーん!!」と叫んだことを鮮明に覚えています。
何をどうしていいのか分からず、ただ叫ぶだけでした。
この時、部屋に駆けつけてくれたのはお父さんで、私が「おとうさーん!!」と叫ばなかったことについては、父は触れることなく30年が経ちます。
幸い、家族も部屋のものも無事で、平常心を取り戻した後に考えたことは「(高校受験の)試験日が延期にならないかな」という現実的なものでした。
備えあれば憂いはないのか
どれだけ備えても、予期せぬことは起こる。
家の外に出れば交通事故にあう危険性もあるし、家に居ても転んで頭を打って、、、みたいなこともあります。
災害に備えること、それは防災グッズのような物だけでなく、冷静に対応できる心の準備も大切なのかもしれません。
ピンチの時に人の本性が出る、なんてことも言われますが、どんな状況でも「自分」を保つことはピンチを乗り切るためのスキルなんじゃないかと。
防災訓練や災害時の行動など、日頃からちゃんと備えておこうと思った1日でした。