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週末の通信大学は、普通の人じゃなくても大丈夫

昨日まで大学で授業だった。ハイデガーの『存在と時間』の精読。ぽんぽん喋った。ぽんぽん喋ってても変な感じにならなくて、楽しかった。

大人の人が多かった。わたしも全然大人の年齢だけど、もっと大人の人が多かった。低い声で話す男の人も多かった。

普通のふりしなくてもよかったのは、ずっと楽しくて夢中だったから。隙間、みたいなのがなくて、ぎゅっとした時間が、一個一個積み重なってて、次の瞬間もいっつも面白い。ハイデガーが話すことも、メルロ=ポンティが話すことも、ドレイファスが話すことも、全部一緒になって迫ってくる。そしてパーン、パーンと、綺麗な火花になる。

わたしが話したことに、同意してくれる人がいる。わー、すごい。ここではわたしの言葉は、当たり前の空気みたいに浸透していく。そして、うんうん、って頷きがある。一人でやってるのとは違う。

そうか、わたしは一人が嫌だったのか。一人で、誰にも通じない言葉で、熊のようにうろうろしているが、嫌だったのか。普通の人じゃなくて、わたしとして、誰かに受け入れて欲しかったのか。

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