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休日・夜間の子どもの急病にどうする?#8000を知っておこう

子どもの急な体調不良には、親として心配が尽きません。それが緊急の状況であればなおさらです。平日の日中ならかかりつけの小児科に行けますが、夜や休みの日に限って体調を崩すのはよくある話。

そんな時に使えるのが子ども医療電話相談「#8000」です。今回はいざという時に知っておきたい#8000の概要と注意点、実際に利用した経験談を紹介します。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

子ども医療電話相談「#8000」とは?

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「#8000」(シャープはっせん)とは、厚生労働省が全国的に推進する「子ども医療電話相談事業」です。厚生労働省のサイトには以下のように説明があります。

保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受診した方がよいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。
この事業は全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。

つまり、全国どこからでも#8000に電話をかけることで、休日・夜間の子どもの急な病気やケガの相談に乗ってもらうことができるサービスです。携帯からもつながります。(相談料は無料、通話料は利用者負担)

例えば、以下のような症状がある時には利用するといいでしょう。

・急な発熱
・ぐったりしている
・頭をぶつけた
・せきが止まらない
・異物を飲んだ
・発疹が出た
・嘔吐した
・けいれんを起こした

「心配だからお医者さんに相談したい、でも救急車を呼ぶのはちょっと…」という状況にはぴったりです。#8000にかければ、小児科医師・看護師から子どもの症状に合わせたアドバイスを受けられ、夜間に受診できる近隣の病院も紹介してもらえます。

#8000については、産院や定期健診、予防接種などで知った人も多いのではないでしょうか。平成16年度より開始、平成22年度からは全国で実施されていて、年々認知度も相談件数も拡大傾向のようです。

「#8000」の注意点

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いざという時に心強い#8000ですが、いくつか注意点もあります。

まず、都道府県によって実施時間帯が異なるということです。令和3年4月時点では、平日は19:00~翌朝8:00というところが多いですが、例えば岩手県では23:00以降は対応していません。

我が家では数年前に#8000を利用しようとした際、かけてみると「時間外」で軽くパニックになったことがありました。当時は埼玉県から東京都内に引っ越して間もない頃で、埼玉では24時間365日受付可でしたが、東京では深夜0時までだったのです(平成31年4月から変更になったそう)。

そんな事態にならないよう、こちらから自分の住んでいる都道府県の実施状況を必ず確認しておきましょう。

また#8000に関しては「使えない」という口コミもちらほら。その内容を見ると、特に「通話中でつながらない」というものが多いようです。これは、利用者の増加に対して窓口の体制が追いついていないのかもしれません。

我が家が2度目に#8000にかけた際もなかなかつながらず、しばらく待った後に電話に出たのは“代理の担当者”でした。本来の担当(小児科医・看護師)は他の電話に対応中とのことで、代理でも良ければお話を伺います、と。正直、頼りない対応で時間もかかりましたが、なんとか区外の夜間救急病院を紹介してもらい、深夜に診てもらうことができました。

#8000だけを頼りにするのはおすすめしません。#8000以外にも夜間・休日に電話相談できる連絡先を知り、目に見えるところにぜひ「貼って」おいてください。経験上、いざという時ほど気が動転して「どこに連絡すればいいのか」「何を調べたらいいのか」分からなくなるものです。

対象エリアなら時間外救急の総合窓口「ファストドクター」も利用できるかもしれません。また、日本小児科学会監修のwebサイト「子どもの救急」も受診の判断に役立つはずです。

なお、#8000は「子どもを病院に連れて行くか迷う時」の相談窓口であり、診断・処置ではなうあくまでアドバイスを受けるものです。生命にかかわる一刻を争うケースでは、迷わず救急車を呼びましょう(119番)。

まとめ

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子ども医療電話相談「#8000」は、夜間・休日に起きた子どもの急病やケガの相談ができる窓口です。全国どこからでもかけることができ、緊急時に知っておくと役立ちます。

一方で電話がつながりにくいなどの注意点もあり、#8000だけに頼らない“我が家の備え”はとても大切です。慌てず適切な行動ができるように、さまざまな選択肢を知っておきましょう。


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