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地域の親子が集う「子育て支援センター」ってどんなところ?注意点も解説

赤ちゃんが生まれて外出できるようになると、どこへ遊びに連れて行こうか考えるようになりますね。これからは気候もよく、お出かけしやすい季節でもあります。

そこで身近なお出かけ先として活用したいのが、地域の子育て支援センター。3歳未満の乳幼児とその保護者が利用できる、頼れる拠点です。今回はそんな子育て支援センターの概要と、利用時に注意したい点を解説します。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

子育て支援センターとは

子育て支援センターとは、厚生労働省による「地域子育て支援拠点事業」の一つに位置づけられているものです。原則3歳未満の乳幼児とその保護者を対象に、地域の親子が気軽に集い、子育ての不安や悩みを相談できる場として提供されています。

その背景には、少子化や核家族化などが進み、子育ての孤立化や不安・負担増をサポートしようという狙いがあります。

地域子育て支援拠点事業を実施している拠点は、2020年度(令和2年度)時点で全国に7,735カ所。市町村が主体となって運営しており、この中の一つとして子育て支援センターが含まれます。

地域によっては「子育て支援センター」とは異なる呼称で同じ役割を担っていることもあるため、各自治体のホームページや案内冊子などを確認してみましょう。

子育て支援センターでは、以下4つの基本事業を実施しています。

①子育て親子の交流の場の提供と交流の促進
②子育て等に関する相談、援助の実施
③地域の子育て関連情報の提供
④子育て及び子育て支援に関する講習等の実施

厚生労働省「地域子育て支援拠点事業とは(概要)」

ざっくり言うと、原則無料で利用することができる、親子のための楽しいスペースです。さまざまなおもちゃ・遊具が置かれ、多種多様なイベントも開催されています。支援スタッフも常駐しているので、子育ての悩みを相談することもできますし、他の親子とも気軽に交流できる環境です。

なお、類似する場として児童館もありますが、児童館は「児童福祉施設」の1つであり、18歳未満のすべての児童が対象です。全国に4,398カ所設置され(令和2年10月1日時点)、児童館の中に子育て支援センターが併設されていることもあります。

利用時に注意したい点

うちの子は2歳児4月までは待機児童・自宅保育だったので、公園か子育て支援センターがお出かけ先の定番でした。なんといっても無料で遊べるし(※在住市外のセンターは有料の場合もありました)、空調も効いているし、未就園児専用の環境なので安心です。イベントにもかなり積極的に参加しました。

一方で、実際に利用する中で感じた注意すべき点もいくつかあります。

目を離さないこと

同じくらいの子どもを育てているママ同士が顔を合わせると、つい話が弾んで我が子から目を離してしまうことがあります。私はかなり気を付けている方でしたが(心配性なので)周りでは結構ヒヤッとすることもありました。

基本的に危険なおもちゃ・遊具は置いていないはずですが、子ども同士の接触やトラブルは少なくありません(ぶつかる、押す、ひっかく、引っ張る、おもちゃの取り合いなど)。我が子や相手の子がケガをする可能性もあり、決して目を離さないようにしましょう。

衛生面は自己責任

コロナ禍になってからは、どのセンターでも衛生面が十分徹底されているでしょう。しかしこれは、あくまで自己責任だと思っています。月齢が小さい子ほど、次々に触ったり口に入れたりするのが当たり前ですから。

我が家はもう対象外の年齢になり、最近の事情は分かりかねますが、常にスタッフの目が行き届いているわけではありません。「なめたおもちゃはそのまま戻さない」といったルールが決まっていても、親がしっかり見ていないと見逃されてしまうことも多々あります。

コロナだけでなく、さまざまな感染症には注意と対策が必要です。

「支援センター疲れ」にも要注意

他の親子と気軽に交流できるのもいいところです。しかし、すでに他のママ同士で輪ができていたり、スタッフと「顔なじみ」感が出ていたりすると、初めは居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。

「子育て支援センターは疲れる」というママは意外と多いようです。私も実際に「なんだか居づらいな」「早く帰りたいな」と思ったことはあります。子どもが同じくらいの月齢だからこそ、発達具合をつい比べてしまうこともありました。

あるいは、出会ったママやスタッフのなにげない言葉で不安になったり、傷ついてしまうこともあります。特に初めての子育てで手探り状態であれば、周りの発言に振り回されがちですよね。

そんな時は無理をせず、楽しめる範囲で利用しましょう。近くに支援センターが複数あるなら、お気に入りの場所を見つけるのもいいですね。

親子のお出かけ先として楽しく利用しよう

地域の子育てセンターは、親子で楽しめる身近な場所の一つです。原則無料で利用でき、季節に応じたイベントも開催されています。一人でモヤモヤしている子育ての悩みを相談することもできますし、気の合うママ友と出会える可能性もあります。

利用したことのない人も、これを機にぜひ一度足を運んでみてくださいね。


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