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里帰り出産や産前旅行など、妊娠中でも飛行機に乗って大丈夫?

実家で里帰り出産をするため、飛行機に乗る妊婦さんはたくさんいます。あるいはコロナ禍がもう少し落ち着いたら、出産前の旅行に行きたいと思う人もいるでしょう。

そんな時に心配になるのは、自分の体調や赤ちゃんへの影響です。妊娠中に飛行機に乗っても大丈夫なのか、今回はこのテーマについて解説します。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

妊娠中も飛行機に乗ることは可能

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結論から言うと、妊娠中でも飛行機に乗ることは可能です。一般的に、母体の体調や妊娠経過が安定していれば問題ないとされています。

妊娠中期は比較的安定しているため、飛行機に乗るならこの時期が最もおすすめです。妊娠初期のつわりも落ち着き、お腹もそれほど大きくない時期でもあります。里帰り出産の場合も、できるだけ早い時期に飛行機を利用した方が良いでしょう。

なお、各航空会社は妊婦の搭乗について利用条件を設けています。例えばJALやANAでは出産予定日を含めた28日以内に搭乗する場合、診断書の提出や医師の同伴が求められます。必ず事前にチェックしておきましょう。

妊婦が飛行機に乗るリスクと対策

妊婦が飛行機に乗るリスクとして注意したいのは、エコノミークラス症候群です。妊娠中は血液が固まりやすく、血栓ができるリスクが高いからです。水分をこまめにとること、着席時もつま先や足首を動かして軽いストレッチをすること、ゆったりとした服を着ることを心がけましょう。

また気圧の変化や機体の揺れによる体調への影響もあります。つわりが悪化して吐き気を催したり、頭痛や腹痛が起こる可能性もあります。体調が万全でない場合は予定を変更・中止し、搭乗するならできるだけ通路側やトイレに近い席、広めの席を確保してください。

妊娠後期になると大きなお腹を抱えて長時間座るため、母体に負担がかかるというリスクもあります。お腹が張ったり、姿勢によっては子宮を圧迫したりするので、やはりできるだけ早い時期に利用することが大切です。

赤ちゃんへの影響は心配しなくてOK

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飛行機に乗る際、最も気になるのは赤ちゃんへのリスクではないでしょうか。こちらも、特に大きな問題はないと言われています。

搭乗前の金属探知機からは X 線などの放射線は照射されていないため、安心して利用できます。また、上空は地上に比べて放射線量が高いものの、胎児に影響を及ぼすほどではないようです。特に国内移動程度の短い距離であれば被ばく量はかなり少なくなります。

もちろん、不安を感じる場合や気になる点があれば、事前に医師に相談した上で判断してください。

飛行機に乗る時に気をつけたいこと

妊娠中に飛行機に乗るなら気をつけておきたいことがいくつかあります。上記で触れたことも含め、以下の点を押さえておきましょう。

・母子手帳や保険証は必ず持参する
・万一のために緊急連絡先が分かるようにしておく
・旅先の医療機関を調べておく
・事前に医師に相談する
・ゆったりした服装や少ない荷物で移動する
・着圧ソックスやエチケット袋を用意する
・通路側やトイレに近い席を確保する
・お腹の張りや出血がある場合などは無理をせず中止する

とにかく体調第一、安全第一。普段とは違う状態で飛行機に乗るわけですから、できる限りの準備や対策をして出発することが大切です。

まとめ

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妊婦さんが飛行機に乗ることは問題ありません。赤ちゃんへの影響も心配しなくて良いとされています。しかし、妊娠時期によってもリスクの程度は違うので、里帰り出産でも旅行でも、できるだけ妊娠中期に飛行機を利用することがおすすめです。

そして自分の体調や赤ちゃんの状態など、妊婦と言えどその状況は一人ひとり全く異なります。必ず自分の体調と相談しながら、決して無理せず飛行機に乗るようにしましょう。


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