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漢方の考え『脾が弱ると老化がすすむ』

関東ではそろそろ梅雨入りです。
この季節、お腹の調子が悪くなる、食欲がなくなる、食べても胃が詰まった感じがして吐き気がある、重だるい、気力がない、等々・・・の症状にきまってなる方いらっしゃいませんか?

それは、『脾』が湿気によって調子を崩しているからです。

『脾』は乾燥を好み、湿気が苦手!

多湿になる梅雨の季節こそ、『脾養生』が必須です。
『脾』が弱くなると、いろいろな体の不調を引き起こしますし、何といっても加齢が加速します。美容にも直結する『脾』です。


脾の衰えが老化現象を早めるわけ

脾のはたらきを今一度知ってください。

①口から入れた食べ物を、消化吸収させて全身に栄養を巡らせます。

『気』『血』をつくり、『水』を吸収して全身に発散させる。
脾の調子が悪くなると『気』『血』がつくられなくなるので、食べたとしても栄養になって全身を元気にすることはできません。
又、『水』も発散されずに、体内で停滞して、さらに悪くなるとなどとして身体のいろいろなところにくっつきます。
痰状にになった水がくっつく場所によっては、痰がらみになったり、胸が痛くなったり、膝が痛くなったりします。

②『脾』が弱くなると臓器の下垂がおこる。

『脾』は身体の中の臓器を持ち上げている働きをしています。
調子が悪くなると、いろいろな部位で下垂が起こります。
例えば、胃下垂、眼瞼下垂、脱腸、子宮下垂、便もれ、尿漏れ
などの症状として出ます。

③『脾』が弱ると『血』が漏れ出る。

『脾』は血が漏れて出ないように働いています。
不調になると、皮下出血、不正出血、血便、血尿 等の血が漏れ出る症状が起こります。

④『脾』が弱ると若々しさが失われる。

『脾』は肌肉、四肢をつくっています。
消化機能を持つ『脾』の働きが悪くなると、栄養が、筋肉、筋、をつくれなくなります。
そうすると健康な筋肉がつくれなくなり、手足を動かすという運動能力が低下して、加齢が加速します。又、お肌のたるみも起こります。

このように『脾』の衰えが起こす現象は、加齢現象と思われているものです。
年齢を重ねると、『脾』の消化能力が落ちるので、食べる量が減ったり、同じ量を食べていても皮下脂肪の方に回ってしまったり、ということは誰にでも起こります。
ですが、つとめて『脾養生』していれは、同じ年齢の方々よりも、カラダが動いて、若々しいお肌を維持することができます。

『脾』を助ける薬膳茶で対策!

放置しておくと、『脾』が弱り、老化現象が加速する「梅雨」。
対策はひとつ!湿気を体内から追い出す!
薬膳茶で毎日の対策をしましょう♪

今回は、デトックス作用のある『一葉のひらめき』にさらに利尿作用と消化を助ける薬膳茶を加えました。

一葉のひらめき (イチョウ、びわ葉、スギナ、ヤーコン、ドクダミ、
決明子)

地膚子 膀胱  膀胱炎 排尿痛  外用で皮膚の痒み
オレンジピール(陳皮) 脾・肺 行気健脾 気を流して消化機能上げる ストレス性の胃炎にも
ヨクイニン  余分な排出する。 リウマチ 関節痛にも。
大棗  消化を助けるので、お腹の養生にはよく使われてます。

今回は梅雨対策の薬膳茶を紹介しました。
みなさんの、お好きな素材を足して、好みの味を見つけてください(^^)/
薬膳茶でホッと一息つくリラックスタイムは『脾』に良い影響を与えます♪

この内容はポッドキャストでもお話していますので良かったら聴いてくださいね。『脾』によい漢方薬もご紹介しています。


上級漢方養生士、医薬品販売業者、登録販売者、生態生薬研究会会員 
漢方ラボ チャカラティーズ 織田 縁

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