漢方に出てくる用語を簡単解説!①気血水
漢方って、漢字の用語がたくさん並んでいて、とっつきにくい、と思って
いらっしゃる方が多いと思います。
ラジオや、このノートでも漢方のお話を発信するときには、できるだけ簡単な言葉を使って説明をこころがけています。でも漢方の用語を使わないと説明ができないことが多いのです。
このページを見た方は、是非、用語の意味を知って、さらに漢方の知識を深めていただきたいです。
まずは、頭の中を整理してください。
漢方で考える健康とは・・・・
①気血水が満たされて、巡っていること。
②陰陽のバランスがとれていること。
③五臓六腑の働きが順調であること。
①②③のそれぞれのカテゴリ―での用語を学びましょう。
今回は①の気血水についての用語を説明します。
『気』とは
人体を構成する要素です。目に見えないけれど、臓器、体表、、、に広く分布し、生命活動の原動力となっています。
気虚
気の量が不足し、機能低下が生じてる状態をいいます。
気虚になると臓器のはたらきが鈍って、代謝が悪くなる原因になります。エネルギー不足になり疲労も感じます。
気滞
気の流れが滞り、鬱積した状態です。
気が滞っているところに痛みや熱が生じることがあります。イライラ、不眠などの精神的症状の原因になります。
気は上に動くとげっぷに、下に動くとおならになるのです。
気逆
気の流れが逆行している状態です。
肝の気であれば、頭に血が上った状態になり、イライラ、めまいなどの原因になります。
肺の気逆であれば、咳や喘息など消化器系の症状が出ます。
血とは
血脈中を流れる赤い液体で、豊富な栄養を含んだものです。気と関わりあいながら、全身に栄養を運んでいます。
又、血の流通量を調節しながら、精神活動も支えています。
血虚
血が不足して、全身に栄養が行き渡らず、さまざまな不調を起こします。
血による滋養作用が低下するので、肌のつやがなくなり、爪が割れやすくなり、目のかすみや渇きなどとして現れてきます。動悸、めまい、冷え性、月経不順なども血虚が原因となることが多いのです。
瘀血
血が滞り、全身に栄養が行き渡らない状態です。
刺すような痛みが同じ部位に起こり、脳血管障害、子宮筋腫などを引き起こします。顔のくすみ、シミ、神経痛、便秘、月経痛の原因にもなります。
血熱
血の中に熱がこもった状態です。血が熱を帯びると経絡、血脈、臓腑に損傷を与えてしまいます。血尿、吐血、喀血、鼻血、便秘、発熱なども血熱が原因であることが多いです。
津液(水)とは
体を隅々まで潤す物質を、津液とも水ともいいます。
鼻水、涙、リンパ液なども津液です。血と同様に、脾の働きによって、作られるものです。
津液の不調には、不足(津液不足)と停滞(水帯)があります。
津液不足
津液が体内で不足すると、うるおいがなくなり、五臓六腑の働きが低下します。体の中の津液が減少すると、肌、髪の乾燥、喉、鼻、口の渇き、関節がスムーズに動かなくなる、などとして現れます。
水滞
余分な津液が体の中で停滞することをいいます。『水滞』状態ですとか、『湿邪』などとも呼ばれます。体に溜まることで、むくみや下痢、身体が重だるく感じたり、頭痛を伴ったりという不調の原因になります。粘りを持つ津液(水)もあり、これらは『痰』と呼ばれ、体のあちこちに分布します。気血の流れを停滞させる原因になります。
どうですか?気血水に関して、今までより少し理解が整理されましたでしょうか。
次は 漢方の陰陽に関しての説明をしますので、引き続きを読んでくださいね!
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