
マツモト建築芸術祭を鑑賞してきた
3月16、17日で訪問した久々の長野県🍃
主目的は松本で開催の芸術祭でした🎨
芸術祭は年中開催されてるようですが
個人的に秋開催が多い感覚だったので
まだ今年開催分の把握ができてなくて
知るのが遅くなってしまった芸術祭💦
遠方やし諦めようかと思ったけど
建築…って響きを無視できず😂
マツモト建築芸術祭2024
会期は2/23~3/24
会場は松本市内の3施設
会期終了済なのでネタバレは気にせず
個人的に好きな作品をピックアップし
内容を書いてみようと思います🙌
主目的が芸術祭鑑賞とはいえ
これだけだと時間持て余すので
色々やりたいことを詰め込み
結局何がメインか分からない旅に😙
松本へは前乗り1泊と
腹が空いては芸術鑑賞できぬと
老舗喫茶にてモーニング☕
👇そこまではこちらの記事で書いてます
思わぬ誘惑により満腹になり
芸術的な内装で感性が磨かれて
いざ芸術祭のメイン会場へ💨

市街地から北アルプスの山々が
見えるのはさすがやなと感動✨
旧松本市立博物館
松本城二の丸にある建物で
芸術祭のメイン会場でした


史跡地のため景観を損なわないよう、建物の高さやボリューム感、建築素材にも配慮が感じられる。斜めに配置したファサードや、花崗岩の砕石を洗い出した外壁は、松本城の石積みに呼応する。

外壁の開口部にはプレキャストコンクリートのルーバーが設けられ、展示に支障のない形で自然光が取り込めるようになっている。


正面入口の上部は、開口部がない大きな壁面となっており圧迫感があるが、エントランスホールへ進むと開放的な空間が広がる。吹き抜けにはトップライトによる採光がとられ、自然光が降り注ぐ階段では地下へと誘われる。
古い建物ではあるものの
歴史を積み重ねてきたからこその渋み
今の建物にはない雰囲気を感じられた

今回の芸術祭に限らず言えるのは
展示作品が主役やとしても
展示場所が違ったら見え方は違うし
作品の意味も変わってくるような気がする
個人的には地方開催芸術祭に多い
自然の中に展示される作品が好きですが
それは作品が日時や天候で変化するから
この瞬間は今だけかもしれない儚さ…

そういう意味では今回の芸術祭は
市街地にある建物での展示で
好みではなかったのかもしれないが
儚さ…は鑑賞しながら感じてました
旧松本市博物館は2021年に休館し
建物は芸術祭終了後に解体予定だと
芸術祭の概要に書かれてたから😢
縁もゆかりもなく初入館の建物でも
無くなるのは寂しく感じつつ
最後に館内鑑賞できたのはよかったなと…
実は作品と同じくらい楽しみました😊
そういえば昨年秋に鑑賞した
さいたま国際芸術祭のメイン会場も
会期終了後に解体されるとなってた
(これは後で知った💦)
解体前の建物であれば
間取りや壁の色を変えたり
むちゃくちゃできるのが利点かも…
建物としても最後まで活用されて
有終の美なのかもしれんな👍
01_care ケア
作者:中島崇
惜しまれながらも解体が決まっている旧松本市立博物館を、梱包材という素材で対象を縛ることと保護することを同時に提示。それによって人とその場の間にある当たり前の関係を曖昧にし、不安と安心という二律背反を表現することで、この場所を再考する機会になればと考えています。



よく見かける透明な梱包材が
巨大な建物を保護するように
巻き付く光景は印象的でした
03_Iines
作者:鬼頭健吾
地球上には重力がありそれを視覚化する試みです。
色がつくことにより視覚的重力は変化するのか、大量の直線を人が横切るとき空間はどのように取り込まれ変容するのかを体感できる作品です。



重力が見えたとしたら…
無関係な場所から見れば綺麗やけど
真上を見上げたらかなり怖いかも…💦
05_Manda-la
作者:宇佐美雅浩
この一枚の写真は、中心にいる人物の世界を表現している。
ただ、知ってほしいのは撮影時のシャッタースピードが1/125秒だとしても、この撮影にいたるまでの交渉のスピードは平均して2年から3年。合成ではない。写真に参加する人々の意思を動かすために時間がかかるのである。

1974年のクーデター以降、南(ギリシャ系キプロス)と北(トルコ系キプロス)に分断されているキプロス。その未来への希望を込め、一つになろうとする様子を描いた。
両地域の子供と兵士たちが花を並べ、一つになった未来のキプロスの地図を描いている。その背景には、現在南北を分断しているグリーンラインを象徴するドラム缶でボーダーを表現。ギリシャ系とトルコ系、それぞれのコミュニティーの人々が壁を挟んでお互いの宗教(ギリシャ正教、イスラム教)の祈りのポーズをし平和を願っている。
複数のシチュエーションがあるなか
分断されている国での写真に感銘受けた
海外の小さな国で起きてることで
知らずに生きることもできるけど
他人事やと思ったらダメやと感じた
行動は無理でも知ることから始めます🙌
08_patna rhei(パンタレイ)
作者:熊野寿哉
建築物があっての生け花作品。これまで室内で飾れれてきた植物を半外の場所に。それは大地から切り離され移動してきた生命を、元の場所に還す行いかもしれない。
作品は1ヶ月という会期中、苔や微生物、湿気や錆、バクテリアまで発生させ、成長と劣化、偶然と必然の変化を繰り返し、最後は腐朽していくはずです。近い将来取り壊される会場と作品を重ね合わせ、万物流転の思想を孕み、行く行くは鑑賞者の記憶の中だけに残る物を展示致します。


室内でも室外でもない空間に
展示された生け花作品
作品自体も魅力的やけど
やはり建物ありきの見え方が魅力✨
11_Balloon sculpture
作者:板坂諭
人の人生は短い。風船のように。
膨らんで、浮いて、萎んで、沈む。
永遠の命を追い求めるように、永遠に萎まない風船を作りたいと考えた。気持ちが沈みがちなこの時代、浮遊する風船をいつまでも眺めていたい。


ある場所が天井なら気付かないかも…
それくらいリアルな風船彫刻作品
13_クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会
作者:米谷健+ジュリア
複数のシャンデリアによるインスタレーション。1点1点に原発保有国の国名を付け、その国の原発から作り出される電力の総出力規模 MW をシャンデリアのサイズに比例させた。ウランガラスを用いてブラックライトの照射によってウラン特有の幻想的な緑色の光を発する構造とした。

会場には6作品のみやったけど
原発保有国の31作品あるそう
いつも通り最初は説明読まずに
鑑賞してて後で答え合わせをして
一番衝撃的だった作品です💦
14_空間への反射 - 反射の空間
作者:カンディダ・へーファー
肖像写真が対峙する人物の内面を捉えるのと同様に文化的建築の室内空間に内在する深遠な性格と、それを生み出す力学を鮮明に捉える。
作者が捉えたこの定義しがたい何かを通じて、これらの空間に思いを馳せ、その時代の歴史や建築スタイルを発見し、左右対称な厳格な秩序の中の細部に迷い込む可能性がある。





作者のコンセプト自体は
難しくあまり理解できなかったが
世界の建築物写真が興味深くて
印象的だった作品でした😆
00_消えゆく名建築
メイン会場では地上2階と地下に
15作品の展示がありました🎨
さらに別会場に2作品があって
1つは1時間以上の映像作品
もう1つは会期最終日のライブ
てことで見れる作品は全て鑑賞🙌
その中で個人的に興味深かった
7作品を紹介させてもらいました
全ての意図は理解できなくても
芸術鑑賞は非日常を味わえれたら
良しとしてるので大満足でした👍
作品鑑賞後は建物も少し鑑賞




消えゆく名建築
アートが住み着き記憶する
建物が無くなったあとも
魅力的な場所になってたらいいな♪
そしたらまた訪問したいって思うし
訪問したら芸術祭のこと思い出すし
展示してた建物のことも思い出すので😂

1967年から半世紀以上…
お疲れさまでした😊
🍃
旧博物館で鑑賞後は新博物館も
鑑賞しに向かいましたが
作品より建物に魅了されました🤩
宿のある下諏訪へ向かいました
旅の続きはこちらの記事で
その他の建築とアート関連は
こちらのマガジンでまとめてます
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■2023年3月18~21日
富山→長野→山梨→静岡の旅
■2022年5月21~22日
以前松本を訪問したのは2年前
その時も芸術鑑賞が目的でした🎨
今回訪問しない松本市美術館と
美ヶ原温泉、松本城を巡ってます
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