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企画展ついでに美術館建築を巡る
山の日だった昨日は喫茶店でモーニング後
美術館の企画展を見に行きました😁
今回、気になって見に行ったのは
兵庫県立美術館で開催中の
アイノとアルヴァ 二人のアアルト
フィンランド 建築・デザインの神話
フィンランドの建築家夫妻の軌跡
設計された建築物、家具や照明などのインテリア
小物類までを展示されてて
建築関係者ではなくても興味をそそる内容
会場内は動画以外の撮影が許されてたので
興味のあるものは多々撮影しましたが
会期がまだあるのでネタバレを避けて
投稿は控えさせていただきます
会期終了後に記事にしてみます
企画展もかなり魅力的なんですが
開催されている兵庫県立美術館という建物
こちらもかなりの魅力です👍
以前も美術館建築について書きましたが
こちらは建物に引き寄せられて企画展を・・
という逆パターンでした
今回は企画展ついでに建物を
ちょっとだけですが歩いて見ました
美術館があるのはのHAT神戸
一番近い駅は阪神岩屋駅
(モーニングをした駅☕️)
そこから南へ数分歩くと
岩屋駅周辺とは違う雰囲気の
新しい街並みが見えてくる
HAT神戸は阪神淡路大震災からの復興を目指す
シンボルプロジェクト整備された副都心
(HATはHappy Active Townの略)
水と緑にあふれるこの地区は、
大震災の教訓をふまえて
さまざまな人々が安全で安心に生活し、
働き、憩い、楽しむ、豊かで快適な
機能を持つ街として開発されました
(美術館HPより抜粋)
設計したのは安藤忠雄氏
美術作品の展示だけでなくさまざまな芸術の融合の場として設計されたこの建物は、単純明快な構成の中での複雑多様な空間体験を実現しています。
感受性を高め、瞑想へと誘う落ち着いた雰囲気のエントランスホール、それとは対照的に自然光がふんだんに降り注ぐ展示室を囲むガラス張りの廻廊など、建築内部の各所がそれぞれ陰影に富んだ表情を見せています。
(美術館HPより抜粋)
北側の道路からアプローチしてみた
エントランスへ向かう方向以外にも
上階へ続く階段もあり興味をそそる
(今回は暑すぎて寄り道断念😓)
エントランス方面には冒頭で貼った
立方体の企画展広告があり
それを抜けると3層吹抜けの空間を抜ける
正面にあるメインエントランスまで
少し距離はあるが全く飽きない
むしろ見上げたり振り向いたりするので
距離以上の時間がかかってしまった
個人的な印象と思い出
完成したのは今から18年前の2002年
できた当時の僕は高校2年生で
建築には興味あったけど
住んでたのが神戸から遠く
存在を知らなかったと思います
初めて訪れたのは2004年かな
はっきり覚えてないけど
京都の建築専門学校へ進学して
企画展やイベントなどの情報を
入手しやすくなって行ってみたはず
まだ建築学び始めたばかりやったけど
初めて見た巨大な美術館に驚いた記憶
その時から今も記憶に残る
美術館の印象深い場所は3つの深い庇
庇が突き出すのは海に面する南側
りんごのオブジェは数年前にできたらしい
あとは、屋外にある円形テラス
学生の頃は面白いな〜すごいな〜
という感情だけ印象に残った
社会人になり施工現場を経験すると
型枠を丸くするのも
綺麗にコンクリート流し込むのも
仕上げるのも絶対苦労したんやろな
しかも複雑に入り組む階段まで・・
と施工者の気持ちを考えるようになる
そして、コンクリート表面を撫でたくなる
この空間を後世に残る作品として
世に送り出してくれてありがと〜って・・
(なんか藤岡弘、みたい😓)
今回は企画展前後だけだったので
あまり時間なく全てを見れなかったけど
美術館HPには見所などが紹介されてます
以下、気になった場所
魅力的な階段アプローチ
↑企画展示室エレベーター・ホール
展示室へのアプローチルートで
チケットを購入し3階へ案内をされる
普通に考えたら3階まで階段!?って思うが
途中にこんな空間あると喜んで登ってしまう😁
同じ3階までの道のりでも
こんなにもワクワクするかと思う場所
↓常設展示室エレベーター・ホール
建築家の意図なのかは不明だけど
ここまでの建物を設計する人なら
全てが計算なのかと思うが
ここまで計算され尽くしてたら
本当にすごいなと感じる
建物で切り取る空
第一展示棟とギャラリー棟の間
後から増築された第二展示棟により
切り取られた空を見上げる場所
タレルのオープンスカイを彷彿とさせる
ずっと見上げてたい景色でした
光のラインが美しい
企画展示室からギャラリーショップを抜け
階段へ向かう逆側のバックヤードな場所
こちらへ来ても何もないけど
光のラインが美しすぎて撮ってしまった
建物は周囲ガラス張りですが
たまたまこの方角(西側)からの日差しがあり
日除けが下がってたけど隙間があり
床と壁にラインを引いた状態
写真では伝わらないですが
温室状態でかなりの熱気でした
なのでベンチはあるけど無人でした😆
総じて感じること
有名建築家さんの建物については賛否ですが
凡人には思いつかない驚きの演出とか
実際には通らない場所や用途不明の空間は
美術館には必要だと感じます
展示品がメインなのは承知ですが
そこに至るまでのアプローチが無機質なら
同じ展示を見ても気持ちが違う気がする
今回紹介した兵庫県立美術館も
周囲が公園や海に面するという立地から
面白い空間やアプローチなども多く
行く度に発見があるのが魅力の一つ
次回はもっと涼しい季節に
建物メインで巡ってみようと思います😆
建築概要
所在地:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号
建築設計:安藤忠雄建築研究所
建築施工:大林・清水・鴻池・神鋼興産・明和・山田特別共同企業体
工期:1999年3月~2001年9月
延床面積:27,461㎡
階数:地下1階・地上4階
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造(免震構造)
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