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国立西洋美術館でピカソ絵画を鑑賞

12月18日、日時指定予約で
鑑賞してきたのはピカソとその時代🎨

noteで書いてる人の記事を読み
東京行く機会あれば…と思ってた展覧会

ここ数年は頻繁に美術館や芸術祭へ
行って作品を鑑賞してるけど
芸術に関しては完全な素人なので
作品の説明見ても分からないことも💦
けど難しいことは考えず
直感で良いな凄いなって思った作品や
ピカソに対するイメージなどを
書いてみようと思います

⚠️記事内で展示作品写真を投稿してます
鑑賞予定で見たくない方はご注意ください

誰もが知ってる画家

名前は昔から知ってた画家
ゴッホよりも早かった気がする

山でいうと富士山
建築でいうと安藤忠雄
音楽でいうとベートーベン
絵画でいうとピカソみたいな…
専門的な知識がなくても
名前を聞く機会が多い人物

そしてピカソって聞くと
幾何学的やったり
歪んだような顔やったり
少し変わった絵を描く人
というイメージも染み付いてた

専門的な知識を学んでいけば
ピカソ絵画の別の一面も
知ることができていくと思う

実際に僕が建築を学ぶ前は
安藤忠雄しか知らなかったし
コンクリート建築しか建てない
という偏ったイメージを持ってた
実際には木造建築も設計されてて
イメージって良し悪しやなと感じた😓

芸術だけではなく
どの分野でも言えることとして
その時期それぞれの作風があって
それは時代背景や考え方によって
様々に枝分かれしては合流してる

改めてピカソとは…
スペインで生まれ、フランスで芸術活動をした画家。生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家であると『ギネスブック』に記されている。

Wikipedia

作品数がものすごい‼️
今回作品展で展示されたのは
極々一部やったけど
様々な種類の作品を鑑賞してみて
昔イメージしてたピカソ絵画は
偏った記憶でしかなかったなと
改めてそう感じることができました🤗

ピカソとその時代

今回はベルクグリューン美術館収蔵の
ピカソと同じ時代の画家作品を
展示する展覧会だったようです

パリ7区ユニヴェルシテ通りのベルクグリューン画廊では、1952年から年に数回の企画展が開かれた。ベルクグリューンは多数の作品を売買する仕事の中で、自分が気に入ったものだけを手元に残すことによって、粒よりのコレクションを少しずつ作り上げていった。

展示室内の説明

ピカソは作風がめまぐるしく
変化した画家として有名であり、
それぞれの時期が「◯◯の時代」と
呼ばれているそうです。

ただ、作風が被る転換期もあるようで
一概に制作年だけは判断が難しそう😓
今回は撮影可能だった作品の中で
個人的に気になる作品を年代別に
並べてみようと思います

裸婦("アビニョンの娘たち"のための習作)|1907年
丘の上の集落|1909年
ポスターのある風景|1912年

画面全体の抑制された色調と幾何学的に細かく分割された画面構成は分析的キュビスム(1908-12年)の特徴である。一方、鮮やかな色彩と文字の導入は、続く総合的キュビスム(1912-21年)の特徴と言え、ふたつの時代の転換期にいたことがわかる。

ポスターのある風景 説明一部抜粋
ヴァイオリン|1912-13年

キュビスムとは、20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始され、多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向である。
特徴として、①ルネサンス以来の「単一焦点による遠近法」の放棄(複数の視点による対象の把握と画面上の再構成)、②形態上の極端な解体・単純化・抽象化がある。

Wikipedia

ピカソを知った時くらいの
イメージとして印象にあるのは
絵画の一つはこのキュビスムかも…

水差しを持ったイタリア女|1919年
座って足を拭く裸婦|1921年

このパステル画は1915年頃に始まる新古典主義時代の典型的な作品。片足を上げて座るポーズは、ローマ時代の有名な古代彫刻棘を抜く少年(スピリナオ)にみられる古典的なもの。

座って足を拭く裸婦 説明一部抜粋
女の肖像|1940年

この肖像画もピカソのイメージ
何も知らなくても一目見たら
芸術作品やと記憶されたんかも🤗

大きな横たわる裸婦|1942年

1940年6月から44年8月まで続いたナチスドイツによる占領下のパリで制作された、最も重要な対策の一つであり、最も困難な時代を象徴する作品。(中略)この女性像は孤独や苦痛、絶望といった戦争の時代の感情の象徴であり、時代を超えて共感を呼ぶものとなっている。

大きな横たわる裸婦  説明一部抜粋
アルジェの女たち|1955年
男と女|1969年

最後の展示室にあった作品
縦1.9m、横1.3mの大きな絵ですが
描かれたのはピカソ88歳の時らしい
年齢を感じさせない力強い作品で
どちらが男か女か何をしてるのか
眺めて考えても答えが見つからない…
(ハッと気付く瞬間が楽しい)
それも含めてピカソらしい作品かなと🤗

会期は2023年1月22日まで
鑑賞料は大人2,100円で
日時指定予約が推奨されてます

国立西洋美術館

ピカソとその時代が開催された
上野公園にある国立西洋美術館は
ルコルビュジェ設計で1959年完成

国立西洋美術館南側

2016年にはル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-として、7ヶ国にまたがる17建物が世界文化遺産登録された。他の登録建物は、サヴォア邸、ロンシャンの教会堂など…

Wikipedia
国立西洋美術館|19世紀ホール天井
国立西洋美術館|19世紀ホールのスロープ
国立西洋美術館|上階から見下ろす19世紀ホール
国立西洋美術館|オブジェのような階段

少々怖そうって思ってしまうが
設計者のコルビュジェは
手摺自体は不要なものという考えで
自宅階段は両側手摺無かったらしい

国立西洋美術館|自然光を模した照明

ピカソとコルビュジェ

画家の巨匠と建築の巨匠

建築を学ぶ前はもちろん
学んだ後もしばらくは
全く関係無いと思ってました💦

関わりを知ったのは2019年の
ル・コルビュジエ 絵画から建築へ
―ピュリスムの時代
という展覧会
同じく西洋美術館での開催でした

タイトルが意外な感じがして
内容を詳しく知りたいと思い
当時住んでた名古屋から上野へ…
鑑賞したいではなく知りたいと思い
美術館に行くのは初めてやったかも😂

コルビュジェは建築の仕事をしながら
ピュリスム絵画の画家と知り合い
1918年末〜23年頃まで画家として
作品を発表していたそうです

ほぼ同時期にピカソらによる
キュビスム絵画が最も革新的な
絵画として隆盛を極めていた

当時鑑賞していて
キュビスムとピュリスムの
文字が似すぎてて混乱しました💦

静物(第二次マシンエイジ展作品)

制作されたのは1953年ですが、コルビュジェは1923年に制作したピュリスム様式のによる同じタイトルの作品を自ら引用しています。軽やかかつ朗らかに形態を組み合わせた構図を踏襲しながら、ここではより実験的な色彩による立体感の表出に関心が払われています。

作品の説明

素人目の第一印象としては
ピカソ絵画に似てるって思った

  • ピュリスム(純粋主義)とは、
    芸術に普遍的な規則を求め、
    比例と幾何学によって明快な構成を
    つくりあげるというもの。

  • キュビスム(立体派)の特徴
    ・複数の視点による対象の把握
    ・極端な解体・単純化・抽象化

考え方も似てるようにも見える

当初はキュビスムを批判したコルビュジェらであったがピカソ、ブラックらの作品に触れる機会を得るにつれ、ピュリスムが目指していた「構築と総合」の精神がすでにキュビスム絵画に実現されていることを悟り、彼らの多義的な空間表現に対しての理解と交流を深めていくこととなる。

その後、コルビュジェは1923年
建築に専念するため絵画の発表を
封印することになるが
ピカソらによるキュビスムの考え方が
後の合理的で機能的な建築の原点
となっていたかもしれんな

トップ画はピカソ展受付のある地階
地階でありながら外部吹抜により
地上のようにも感じられる
吹抜部のスロープは19世紀ホールや
サヴォア邸屋上へのアプローチとも
似てるコルビュジェらしい意匠✨

巨匠の交わりによる化学反応🙌
当初は混ぜるな危険やったのが
混ぜて良い影響が出てるとしたら
こんな素晴らしいことはないな😆


ピカソ絵画の記事書こうと思ったけど
過去の展覧会思い出し横道に逸れて
出口間違えたような気がするけど
良いこと思い出せて満足です

本当は過去展の写真も
投稿したかったけどHDが
不機嫌なのでまた今度にします

国立西洋美術館|正面広場から

最後まで読んでいただきありがとうございます。 旅先で見たもの、感じたこと、ふとした思いつき、気になることを投稿し毎日更新3年目。よければスキ、フォローしていただけたら嬉しいです♪