結局変わらないまま、私を生きる
自分の性格が好きになれなかった。
明るく、華やかで自然と周りに人が集まってくるような人になりたいのに、どうにも素質がないようだ。
気がついたら、正反対の道を進んでしまっていた。
理想の自分と現実の自分とのギャップが余りにも大きい。どこをどうしたらいいのかすらわからなくて、ゴールのない迷路の中を彷徨っている様だった。
この性格のせいで人間関係上手くいかないことが多すぎた。
私の中の私という存在が、私を演じるのにもう疲れてしまった。
そう思う度に(このままではいけない。この性格、どうにか変えてみせるぞ!)と何度も意気込んだのだ。ときには紙に箇条書きをし自らを無理矢理奮い立たせたこともあった。
でも、
結局変われなかった。
今日現在まで、私の性格はずっと変わらない。まるで時がずっと止まっているかの様に、あの時のままだ。
私は思った。ある意味諦めかもしれないが
変えれなくてもいい、と。
これが私だ。ただ、現実を受け入れたくない自分が存在していた。
理想の自分を掲げると今の自分と比較してしまい、ありのままの姿を受け入れられなくなってしまう。
こんなのが本来の自分ではないと、私はいつだって変わることができるんだと思うと理想に近づける気がした。
そんなことは全くなく、近づくどころか止まったままになってしまったというのに。
変わろうとするのではなく、まず受け入れる必要があったのだ。自分の中にありのままの姿を受け入れる広い器を持たなければならなかった。
頭の中の私には明るくて華やかで周囲に人がいるのに、目を開けると、自分が暗くて人が怖くて周囲には誰もいなかった。
狭い器の私には受け入れたくない、現実だった。
でも自分自身が受け入れることさえできたら、きっと無理に変えようとも思わなくなる。
人間関係の問題は、自分との問題でもある。
何より自分と向き合うことを大切に。
最後まで一緒に生きていくのは、結局自分だ。
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