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もう一つの椅子

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もう一つの椅子について
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「もう一つの椅子」のこれまでとこれから〜「いる」を「する」場所へ

「人は、究極には存在そのものがその人という表現だ」と私は思っている。私の場合、その表現を「もう一つの椅子」というフレームワークに託しているのだと気がついた。 2014年以降、自分のやりたいを少しづつ体感として試して、かなえて、失敗して、学んで。これまでの様々な出来事や出会いの点と点が、一つのストーリーとして繋がって表現できるような気がしたので、 「もう一つの椅子」のポートフォリオ的な、プレゼン資料を作ってみました。 PCでみると見やすいです。矢印を押しながらプレゼン動か

ハイジは都会で鬱になり、クララは山村で歩き出す、私は都市で暮らし歩き出す

ふと見かけて手にした本が、私の思う、時間や自己の捉え方に示唆を与えてくれた。 その本は内山節・著『子どもたちの時間-山村から教育をみる』岩波書店,1996. 前半部では、フランスの山村の子どもたちを観察して、こどもと社会との関わりを記していた。 山村のこどもたちは、暮らしの中に小さな仕事を持ち、その仕事の責任範囲は年齢が上がるとともに大人たちから委譲される。最終的に、大人たちの姿から、将来の自分の役割が何であるかを理解して、村に必要な役割と仕事が継承され、担われていくという

2022年の「もう一つの椅子」

いろいろな人と、話をしていく中で、 もう一つの椅子は「社会化されない、居場所の創出」が、一貫したテーマだと定まった。 「社会化されない」の定義は、 経済的に価値がある・ないとか、 正しい・正しくない、 を外から与えられた一つの物差しで自分を測らず、 自分の”ありのまま”を真ん中に、自分の内なる世界を捉えること。 それを軸に研究や表現を模索していく。 一度気がついてしまった自分の本質の道を行き出したら、 それ以前の自分に戻れないのが少し寂しい。 人生の不可逆において

あかるい正月

8年前の年末のこと、私は地元のハローワークにいた。 その年の春の終わりに軽いうつ病と書かれた診断書を片手に仕事をやめた。 心も体も弱っていた私は、1ヶ月の間は食べる時とお風呂に入る時と心療内科に通院する時以外は布団の中にいた。 心療内科では、毎日家事でできたことに丸をつける表をもらって帰った。 そして「ただ生活する」ということをまず取り戻した。 病院に通い始める前日までも当たり前のようにやっていたはずの、洗い物をするとか洗濯を干すとか、ささやかな生活動作すら、疲れすぎていた

もう一つの椅子プロジェクト「ノラ椅子」研究について

ノラ椅子について人と話すうちに、私のノラ椅子への思いは「研究」という形で結実していくことになりそう。 学問分野だと「文化人類学」とか「社会福祉」の領域からのアプローチで、まちの風景研究。 保育士としてサポートしている「こどもみらい探求社」さんがFacebookで月に一度配信する「世界を広げる時間」というコーナーに「ノラ椅子」をテーマに出演しました(2021年11月9日)。 「ノラ椅子とは?」にはじまり、「ノラ椅子」の何について、なぜ研究しようとしているの?もはやそれが椅

私から始まる風景〜ZINE『ゆめみるけんり』vol.5寄稿しました

路上観察をベースにした研究のアイデアについてあるとき話していたら、なぜ風景に関心を持つようになったのですかと質問されて、疑問に思った。 いつからわたしは風景を特別なものとして生きているのだろうか? ひとつ思いつくのは、高校生の頃だ。いわゆる渋谷系といわれる音楽や単館上映の映画が好きだったわたしは、土日や学校帰り、生まれ育った千葉から東京の渋谷へ電車で1時間半かけて遊びに行っていた。わたしが高校生の頃は渋谷のセンター街を闊歩するコギャルがメディアでは大ブームで渋谷は怖いイメ

「いま寄り添うためのことば by ゆめみるけんり+て、わた し」に詩を寄稿しました

詩と生活のZINE『ゆめみるけんり』の「いま寄り添うためのことば」の投稿の呼びかけをみて、詩を寄稿しました。 趣旨はこちら 詩を寄稿するのは初めてのことで、気持ちはとてもざわざわしています。 私は、起きたことに対して、不器用でも戸惑いながらでも、自分に正直に向き合い、言葉を紡げる方のことが好きです。 この趣旨には、その正直さを感じたので、自分の作品に対して、最も厳しい審査員である自分を一旦脇に置き、偶然手にしていたロシアの映画監督・タルコフスキー日記に励まされ、寄稿に

「もう一つの椅子」の椅子案内

「もう一つの椅子」は、店舗を持たない本屋屋号として2017年秋に誕生しました。一箱古本市といって、みかん箱くらいの大きさに自分の好きな本を入れて売るイベント(各地で開かれています)に出店したり、カフェに選書した本を置く間借り本屋をさせていただきました。総武線平井駅北口徒歩1分にある「平井の本棚」さんのお手伝いを主にしています。→追記2020年より関西へ引っ越しお手伝いはお休み中。 本屋さん仲間には「椅子さん」と呼ばれています。 この「もう一つの椅子」ですが、本屋だけではな

リモートで、それぞれが好きなものをひたすらに磨く会を開催しました

「もう一つの椅子」は、「いろんな居場所の隣に「どうぞご自由にお掛けください」とあなたのために椅子を用意しておく」そんなコンセプトの、主宰する私の半径で起きる小さな親切のおすそ分け活動の総称です。 2020年、ステイホーム生活でハマったのが石を磨くことなのですが、どうせなら、複数人がzoomのギャラリービューで並んだ状態で、30分くらい、無音で、何かをひたすら磨く動画を作ろうと思い立ちました。 私の隣で、言葉を交わさないけど、みんな思い思いに、それぞれの場所で、磨きたいもの