ハイジは都会で鬱になり、クララは山村で歩き出す、私は都市で暮らし歩き出す
ふと見かけて手にした本が、私の思う、時間や自己の捉え方に示唆を与えてくれた。
その本は内山節・著『子どもたちの時間-山村から教育をみる』岩波書店,1996.
前半部では、フランスの山村の子どもたちを観察して、こどもと社会との関わりを記していた。
山村のこどもたちは、暮らしの中に小さな仕事を持ち、その仕事の責任範囲は年齢が上がるとともに大人たちから委譲される。最終的に、大人たちの姿から、将来の自分の役割が何であるかを理解して、村に必要な役割と仕事が継承され、担われていくという