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外国にルーツを持ち日本で生きるということ

先日、外国にルーツを持つ高校生を支援されている、NPO法人 glolabさんのNEW DOOR 進学プレッププログラムという支援制度があります

希望者の中から、何名かの高校生に、様々なワークショップと進学のための奨学金を提供するというプログラムです

今回は、プログラムの合宿に参加させていただきまして、

「専門学校とは」

というお話をするため、登壇をさせていただきました
今日は、その様子をお伝えしたいと思います

では今日もよろしくお願いします
しかし、その前にお知らせをお許しください!



<お知らせ①>第15回 日本語教師ゆるゆるパドックは、「中村雄一の『世界』」!



さあ、3か月の1回のゆるパド!
今回は、「世界」を突き進む、なかよし学園の中村雄一さんです!
ぼくのお友達で唯一、Wikipediaのページを持つ方です!


カンボジア、ウガンダ、ルワンダ、コンゴ、ネパール、ミャンマー、シリア、東ティモール…


アジア・アフリカ8か国で、地雷撤去・少年兵更生などをしてきたゆーさん…
彼は、初めて、ぼくに出会ったときに、こう言いました

金や物資の支援は、全員に分けることができない
そして分ければパワーは目減りする
だが、教育は違う
1000人いても全員に与えることができる
そして、多ければ多いほど、そのパワーは増す…
だから、おれは、教育支援をするんです

みなさんも、ゆーさんのプロジェクトに参加しましょう!
8月30日、その日から、あなたの新しい人生がスタートする
モノノミカタが変わる

申込はこちら!


<お知らせ②>【ミエハルカラオケ夏バージョン2024!マガジン


noteの町で、夏を過ごすのに、欠かせないヤツ!
それが、ミエハルカラオケ夏バージョンです!

2024年8月3日~8月18日

の期間で開催させていただきました!

みんなで、音楽で一つになりました!
noteは一人でやっていても魅力的ですが、しかし、仲間がいます!
とっても魅力的な仲間たち!

こちら、マガジンです
そして、9月は、カラオケのバトンリレー予定です!


カラオケ、最高!
音楽、最高!


<お知らせ③>チェーンナーラジオ

平日、最寄り駅まで毎朝、自転車10分こぎながら、ラジオ収録をしています
2021年1月から、丸3年
2024年2月から、note同様、新生アカウントになっていますが、基本、平日5日間ラジオでしゃべっています

基本的にラジオでしゃべったことを、文字お越ししてnoteを書いていますので、ある意味、ここがチェーンナーの脳の最前線でもあるわけです

日々の気づきを何とか絞り出しています
よかったら、お聴きください!

それでは、そろそろ、本番です!


🔳外国にルーツを持ち日本で生きるということ



NPO法人 glolabさん、ぼくのお友達の柴山さんが理事を務められていて、普段から情報交換をさせていただいていますし、ぼくのイベントに来ていただいたりしてくださっています

そんな彼女から、合宿で、専門学校のことについて話をしてほしいという 依頼をいただきました

ありがたくお引き受けさせていただきました
その時点では、ぼくは、端的に言えば「教えに行く」という意識だったわけです

「専門学校ってこういうところだよ」とか「専門学校っていう使い方すると大学に負けないよ」という話をしていろいろ、教えてあげよう、と…

けれどもとんでもない…

逆に様々な大きな学びをいただきました

目から鱗が落ちるというか、知らないことたくさんあって、そして、まだまだ、ぼくにできること、日本語業界や日本語教師の方々に支援できること、たくさんあって、もっと手伝いできるな、と思いました


・・・

そこにいるのは、この合宿にいるのは、家族滞在ビザの高校生たちなんです
高校生の子たちが日本人の高校生と混じって生活をしていて当然2年生3年生になると進学というフェーズを迎えます

そこで周りと同じように大学進学をあたりまえのように考えます

その選択肢の一つに、専門学校進学も含めてほしい、というお話をしてきました


ぼくがいつもの留学生と接する感覚で説明するといくつもの食い違いが出てきました

例えば、気軽に「国はどこですか?」と聞きます
これは、オープンキャンパスや進学フェアでは全く普通の光景なんですね


彼らは見た目、純然たるネパールだったり純然たるベトナムだったりしますまあ、いたとしても、ハーフの子、そのぐらいの感覚でした…


でも、そう聞いた時に答えられない子もいるんですね


後でスタッフの方に教えていただいたんですけども、ミックスと呼ばれる子たちがいる…
ミックスの他にもいろいろな言い方あるみたいですけど、ハーフではなく、もっと複雑に各国の混血だったりする子もいます

そういった子は、自分のアイデンティティがよくわからなかったり、その感覚すらないような子もたくさんいるとのこと

両親が別々の国籍であり、それでいて、生まれも育ちも日本、といった子もいるそうです

見た目が外国人でも、アイデンティティは多分に日本にあるわけです

今までも、確かにぼくもそういう方に出会ったことはあるんですけれども、自分のアイデンティティとか自分の国の認識がないとか、その答えに困ってしまうという感覚は全然わからなかったんですよね

いや、これはすごく教えていただきました


お恥ずかしいことに、ぼくは普段から外国人が日本で生活するアドバイザーとして最も専門性が高いのが日本語教師だ、などと言っておきながら、留学以外のステータスの子について、全然浅かった…

まだまだ勉強が必要だなってのは痛烈に思いました




・・・

2021年に、クルドの方々がぼくが仕事をしている圏内である、蕨や川口で、これだけのコミュニティがあるということを全然知らなかった、ということがありました

そして彼らは、難民ビザ申請不許可、仮放免という立場でコミュニティで生活をしています

そういったことも全然知らなかったことに衝撃を受けたことがありました


それにかなり近い衝撃を、今回、また受けました

家族滞在ビザの子たちは高校に行っています

一般の留学生が就職ビザ要件とする専門士や学士がなくても、内定が取れた段階で特定活動ビザが出て、5年経過したら定住ビザに移行できるという措置になっているそうです



なので彼らは専門学校に行くことがビザ的に絶対要件ではないと…

では、彼らが、専門学校行く意味は何か?というのをぼくは改めて考えたわけですよね

ビザ要件のために大学とか専門学校にに行くことが前提である留学生への説明と、そこが前提条件じゃない彼らとの説明は当然、まったく同じではないわけです

何を求めて専門学校に来るのかというところを改めてフォーカスができました

・・・

そんな中、柴山さんがおっしゃっていたのが、ぼくの本業に対してもすごく大きなヒントになりました

ぼくは、ビザの要件がないので高校を卒業した外国にルーツを持つ子供たち、いわゆる家族滞在の子供とか公用ビザの子たちは、専門学校行かなくて就職できるだろうなと思ったんです

この人材不足の中、高校からどんどん就職ができてるとぼくは聞いてるんですけども、実はまだまだ企業さんの方では、

家族滞在ビザのことがよくわからなくて、いつまでそのビザが更新し続けられるか分からないし、採用していいものかどうかよくわからないということで、

結構採用が敬遠されることがあるそうです

高校の先生もその辺りの知識がない方が多いのでそこを飛び越えて説得して企業と信頼関係をつなぐところまで至ってない

ということは、現場で知識不足のため認識不足のために彼ら家族滞在の子たちの就職というのが閉ざされている可能性があるという話です


・・・

だから、専門学校の役割も大きい

ぼくの専門学校にも家族滞在の子何人かいますけど、企業が敬遠することは聴いたことがありません

どうも、高卒と専門誌専門学校とは企業の意識が大きく違うようなんですよね

ぼくら外国人留学生が多い専門学校というのは採用条件が、外国人全部OKな企業さんとお付き合いしてるわけです

そういったことを考えると、家族滞在の高校生が進学先として、まず専門学校に行くというこのルート…

すごい可能性があるなと思ったんですよね


定時制の学校さんに行くと、学習意欲あるのかな?という子たちもたくさん見てきました

しかし、今回、ぼくが見た子たちというのは奨学金プログラムに当選するだけあって非常にやる気に満ちていて表情も明るくでこんなこと言うと怒られますけど、見ただけでしっかりしてるなというのがわかる子たちなんですよね

決して家庭の経済状況がいいわけではない彼ら…
自分で人生を切り開こうと思っても、なかなか高校の先生も進路を手伝えない、親も手伝えない中で、専門学校ってすごくいいチューターになるんだろうなってのはすごく思いました

高校時代は日本人の中にいて、卒業してから、留学生外国人の中にリプレースする

がんばっている外国人がたくさんいる、と認識するいうのも、大きな意味がある、すごく必要なのかなと思ったんですね

今回、いろいろな彼らとも話をしたんですけど、中には本当普通の高校生もいるんです

部活をやって友達とこの間海に行ってきました、なんていう子もいたり、菅平に合宿しに行きました、というような子もいました

こういう子たちが、日本社会の認識不足でチャンスを不意にするということがあってはならないなと思いました

そこらへんをぼくら、 関われるなと思ったんですね

ぼくらも認識不足だけど、そのあたりというのをどんどんシェアすることで関われるんじゃないか?

日本語教師の方だって日本語学校だって人材紹介企業だって専門学校だって絡めると思ったんですよね

こういった子たちはこれから増えていく…
しかしすごいポテンシャルを秘めている

これだけのことを1日で学べるというのは非常にありがたいことで、お声がけいただいて素晴らしい体験ができました

そして夜はゲストでタレント、大学での講義をされ、さらに様々な社会活動をされているガーナにルーツを持つ、矢野デイビッドさん
もいらっしゃって、高校生のみんなと話をしていたんですよ


非常に素晴らしい方で、非常にボリュームのある方なので、また今度しっかりお話をしたいと思います

そちらも楽しみにしていてください


とにかくこの外国にルーツを持つ子供たちへのぼくらの関わり方ってこれ社会課題とかそういうものじゃなくて、非常に明るい未来というか明るいポテンシャルを持っているというすごくポジティブな分野としてどんどん加わっていきたいなと思いました

・・・

本日のnote
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