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生活の哲学

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気ままに素直に碧いままの、日記。
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【生活の哲学】 #2 耳が遠い人の音の世界

【生活の哲学】 #2 耳が遠い人の音の世界

私の祖母は耳が遠い。それは数年前から顕著になり、今は大抵の言葉は一度では伝わらず、二度、口の動きがよく見えるように大きな声で簡潔に伝える必要がある。

周りの人は、大抵そうする必要があることを心得ているから、表情を見て声が届かなかったことに気がつくと、ゆっくり大きく、もう一度伝える。しかし、何度も「え?」と聞き返されることにピリリと苛立ち、投げやりに言うような場面もある。「ごめんね、聞こえなかった

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【生活の哲学】 #1 ほんとうに 「血」が繋がってる?

【生活の哲学】 #1 ほんとうに 「血」が繋がってる?

先日、親戚みんなで夜ご飯を食べた。そのメンバーが一同に会するのは初めてのことだった。そしてそれは、おばあちゃんが長いこと望んでいたことでもあった。

初めてだから、居心地の悪いこともあるだろう。気まずさもあるだろう。だけどこの時間があることを私は嬉しく思った。

先日高校に入学し、もう勉強に追われて大学受験がチラついている高校生の従姉妹。それでも今を感じてほしい、それくらい今のあなたは眩しいのだ。

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【生活の哲学】 #0 碧いままで

【生活の哲学】 #0 碧いままで

気楽に、気負わずに、日記を書いてみようと思う。私は完璧主義かつ中途半端なところがあって(今のところは自分をそう見ている)、そのせいで何かを形にするのにはいつも気後れする。

でもとにかく書いてみよう。だって毎日こんなにも鮮やかで、美しい。そしてそんなことを簡単に忘れてしまう。

以前は5年日記を2年目くらいまでつけていたのだけど、電車の網棚にリュックごと忘れた時から、ショックでなんだか書く気力がな

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憎しみの行き場と「怒る」という現象について

憎しみの行き場と「怒る」という現象について

ちくっと刺さる言葉には、憎しみがこもっている。刺した相手にはそれが伝わる。それって必要なことなのかな。

怒るって何か。ルールに則っていないから、その責任を持つ人が怒る。でもそのルールってそもそもなに?ってはなしはしない。

怒られて、泣き出したり、言い返したりするときって2つあると思う。ひとつは、その説教が的を得ていて、恥ずかしい時。もうひとつは、その説教に理不尽な点があって納得がいかない時。後

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