羊たちの沈黙 原作と映画を比較して感想を述べる。
羊たちの沈黙という作品をみなさんご存知ですか?
言わずと知れた名作中の名作ですよね。
ついこの間やっとのことで原作小説上下巻を読み終わり、映画を見たので今日はその感想を書きたいと思います。
実は大学生の時に一度映画は見たのですがかなり内容を忘れており、改めて見直したいなと思ったのと、原作小説も上巻を途中まで読んでそのままにしておいたのでいっそのこと原作を全部読んでからもう一度映画を見直そうと思いました。
この作品は海外文学なので、正直かなり読みにくかったです。それもあって、上下巻合わせて読み終わるまでに1ヶ月いかないくらいかかってしまいました。海外文学の読みにくさは登場人物がカタカナだったり、表現が難しかったり、いろいろ要因があると思いますが、今回は映像作品と合わせて楽しんだのでなんとか最後まで読み終えることができました。ですが、今作は割と登場人物が多くて、名前もカタカナだから時々「お前誰だー!?」ってなったのはやっぱりかなり大変でした。
小説の方では映画よりもより、多くの登場人物がいます。バッファロウビルが連続犯なので、過去の被害者の名前も出てきて、主人公のクラリスが過去の被害者の関係者へ話を聞きに行くシーンもあります。その様子が映画でも一応あったのですが、ダイナーで聞き込みをするシーンは脈絡なく、いきなり女性がクラリスにFBIの仕事について尋ねるシーンになっており、原作を読んでいなかったらどういうシーンなのか分かりにくそうだなと思いました。
ですが、それ以外の部分は過去の被害者の話を深掘りしなかったことによって映画の方はきれいに話が纏まっていて良かったなと思いました。
原作のクラリスはとにかく色々な場所に移動しまくってて休む暇もないのにちゃんと捜査させてもらえなかったり、そもそも彼女はまだ訓練生でクロフォードに頼まれて捜査してるので、まともに訓練を受けられて無かったりで結構踏んだり蹴ったりなのが、映画では少し和らいでいるなと感じました。私がもしクラリスの立場だったらもう耐えられないと思うのでクラリスによく頑張ったねと伝えたいです。
私は原作でチルトンにめちゃくちゃイラついたのですが、映画でもめちゃくちゃイラつくキャラで俳優さんを讃えたくなりました。
ラストシーンでレクター博士から電話がかかってきて、クラリスに別れを告げるシーンの後、彼が人混みの中に紛れていくシーンはただ紛れただけなのか、チルトンを殺しに行ったのかどっちなんだろうと考えてます。みなさんはどっちだと思いますか?私は後者よりの考えです。
原作をあまりにも長い時間をかけて読み終えたので、より、映画を見た時にあっという間に感じました。映画の方しか見たことがない人には是非原作を読んでみてほしいです。
今まであまり映画の原作の小説を読んだりしてこなかったのですが、今回の経験で楽しさが倍になり、より楽しめたのでこれからも原作を読んでから映画を見てみるのを時々やってみようかなと思います。